Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/ff915c2d9ee9a6109dd5ab9d91eae978f440f56a
「受け入れたいのに物件がない」 新型コロナの水際対策が段階的に緩和されるなか、福岡の日本語学校は大きな不安を抱えながら留学生の受け入れ準備を急いでいます。 ▼海外在住ネパール人協会 日本支部 ラム・クリシュナ副会長 「ネパール大使館とか行政の方に行列がすごい。2年とか待ってて、学費も払ってビザも取れずに(日本に)来れないという学生の声も今、聞いている」 日本への留学希望者の現状を語るのは、ネパール人協会日本支部のラム・クリシュナ副会長です。 政府は2月から、新型コロナの水際対策を段階的に緩和。 観光目的を除く日本への新規入国について、3月14日から1日あたりの上限を7000人とし、4月からは1万人に引き上げる方針です。 ◆福岡日本語学校 職員 「入学書類だったり残高証明書だったり、現地できちんと日本語を学んでいるかどうかの学習証明書などを、日本の入国管理局に提出する予定です」 この日本語学校ではかつて、2つの校舎であわせて260人の留学生が学んでいました。 しかし新型コロナの拡大に伴う入国規制を受けて、現在は5分の1以下の50人にまで激減。 そして今、制限緩和を受けて、世界各地で「足止め」を余儀なくされている300人の留学希望者の「受け入れ準備」に追われています。 ▼福岡日本語学校 秋山竜史総務部長 「どこも物件がないような状況ですね。他の教育機関さんも同時に(物件を)探して、早い者勝ちじゃないですけど」 大きな問題の一つが、福岡にやってくる留学生たちの住まいです。 「やっぱり2万円台というのは魅力的ですよね」 日本語学校近くで安い家賃のアパートは数が限られるため、学校の間で「争奪戦」が起きているのです。 ようやく契約にこぎ着けた、留学生用のアパートを見せてもらいました。 Qこの部屋の家賃はいくらくらい? ◆福岡日本語学校 秋山竜史総務部長 「家賃はひと月2万5000円とかそれくらいだったかと」 Q留学生はこの部屋に2人で住む? 「基本2人ですね。ここにベッドが2つという形になると思う。留学生がこれからどっと入ってくるので、その受け皿の部分が確保できるのか、これからちょっとどうしたらいいものなのか」 さらに、いったんは人数を減らした日本語教師の採用も、急いでいます。 ▼福岡日本語学校 永田大樹社長 「今お休み頂いている先生にお声がけして、まず戻ってきてもらうと共に、新規の採用に向けても求人を出しているところです。あと20人ほどは確保しないと授業数はまわらないところです」 また、日本語学校に通う留学生は在学中、週28時間以内のアルバイトが可能ですが、学校には過去に留学生を雇っていた企業からの問い合わせも相次いでいるといいます。 ▼福岡日本語学校 永田大樹社長 「工場や飲食店からも問い合わせは多数あります。ただ、これまでは先輩の学生が後輩を連れて、入国したてでも一緒に仕事に行く、アルバイトに行くということがあったんですけど、今はその先輩がほぼ卒業していない状況の中で、学校の職員でどこまでのサポートができるのか心配されるところです」 再び開き始めた留学生の「学びの扉」。 しかし、他国と比べるとまだ厳しい日本の入国制限に痺れを切らし、留学先として他の国を選択する人も増えているといいます。 Q日本以外の国に留学するとしたら、どういう国に留学先を変えている? ▼海外在住ネパール人協会 日本支部 ラム・クリシュナ副会長 「ヨーロッパとかオーストラリアとかそういう国を選んでいるんですね。私たちが思ったより日本に入ってくるのは厳しいので」 将来、日本と深く関わり、重要な役割を果たす人材を福岡の地で育てるために。 第6波がようやく落ち着きをみせつつある今、受け入れ態勢の再整備が急がれています。
テレビ西日本
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