Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/2432a9c936671893c262ba73e2c508c9ad40863d
【列島エイリアンズ】リトルチャイナ西川口(1) 自身のコミュニティーから踏み出さないことを守り抜き、警察の摘発を免れる東京・池袋の中国系裏風俗店をリポートしてきた。 中国人裏社会にはもう1つ、当局の目が行き届かないことをいいことに成立している稼業がある。裏カジノだ。裏風俗同様、経営者もスタッフも客も全員が中国人という違法カジノが多数存在する。 在日中国人社会に詳しいX氏が話す。 「中国系の裏カジノのほとんどは、バカラをメインにしているのが特徴。一部、『タイサイ』(大小)というサイコロを振って出る目を当てるゲームをやっている店もあるが、いずれにしても大きな機器は必要なく、雑居ビルの一角で20席から30席程度でこぢんまりとやっている。しかし、顧客の大半が中国人富裕層なので、1日に数千万円が動くこともある。もちろん日本人は入れないよ」 そんな中国人限定の裏カジノが集中しているのが、西川口(埼玉県川口市)だという。 「西川口には、現在、少なくとも7店舗の裏カジノがある。コロナ前は2店舗だったが、一気に増えた」(X氏) 西川口と言えば、2020年6月、駅近くにある雑居ビルでバカラ賭博を催していた違法カジノ店が埼玉県警の摘発を受け、日本人の経営者やスタッフが逮捕されているが、そんなことはどこ吹く風とばかりに中国系裏カジノは増殖している。 さらにX氏によれば、コロナ禍を契機に、無資格の美容院やまつ毛エクステ、医師法違反の脱毛エステなど、さまざまな中国系違法ビジネスも流入してきたという。 関東在住の40代以上の男性諸氏が、この地で真っ先に思い浮かべるのは「西川口(NK)流」として人気を集めた風俗店だろう。何を意味するかは言うまでもないが、近年は、中国系住民が増加傾向にあることから、想像以上の速度で「チャイナタウン化」が進んでいる。ディープな中国料理が味わえるグルメの街として、メディアに取り上げられることもしばしばの〝リトルチャイナ〟。もちろん、その表の表情ではなく、裏の顔に迫る。 1都3県に住む外国人は120万人とも言われ、東京は文字通りの多民族都市だ。ところが、多文化共生が進むロンドンやニューヨークと比べると、東京在住外国人たちはそれぞれ出身地別のコミュニティーのなかで生活していることが多い。中韓はもとより、ベトナム、ネパール、クルド系など無数の「異邦」が形成されているイメージだ。その境界をまたぎ歩き、東京に散在する異邦を垣間見ていく。境界の向こうでは、われわれもまたエイリアン(異邦人)という意味を込めて。
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