Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/05bb11af7b6015f0bcbd759bb4a8375cb84b9d62
配信、ヤフーニュースより長野県内は卒業式のシーズンを迎えています。
学校生活は新型コロナの影響を受けましたが、なかでも留学生たちは大きな影響を受けました。 今月10日。 長野市のホールで専門学校「長野平青学園」の卒業式が開かれました。 スーツや振袖など華やかな姿の卒業生たち。 中には異国情緒あふれる民族衣装に身を包んだ学生の姿も目立ちます。 鈴木詩郎校長は「新型コロナが世界中で猛威をふるいはじめて丸2年以上、入学式が見送られ、4月早々、休講やオンライン授業になり、学校行事も軒並み中止に追い込まれました、教職員も学生も試行錯誤が続きました」と振り返りました。 県内ではおととし2月に初めて確認された新型コロナウイルス感染症。 留学生が学ぶ2年制の日本語科と国際ビジネス科は、その影響が直撃しました。 ベトナム出身のハオさんは、入学自体が遅れてしまったと言います。 「本当はおととしの4月ですけど、コロナのせいで、(遅れた人は)11月の最後と去年の1月ですね、日本に来るのが遅くなりました」学校側も試行錯誤の日々だったといいます。 日本語科・日比野早紀さんは「ズームを使って、オンラインでできるようには工夫しました、日本語の勉強だけじゃなくていろんな日本のところを見たり経験したりして、日本の文化とか日本の観光地とかを勉強するのが留学の醍醐味なので、そういうところができなかったのはかわいそうだったかなとは思います」と話します。 毎年、学んだことの集大成として行われるスピーチコンテストでは…。 「留学の夢を実現するために親戚にたくさん借金をしました、日本に来てからは少ししか食べず、睡眠不足で日々の生活は辛くて苦しかったです、悲しみと今後の不安が一気にあふれて自転車に乗りながら号泣しました」学生の1か月の生活費はあわせて6万円。 最も多くいるベトナムからの留学生にとっては、平均月収の2倍に当たります。 新型コロナでアルバイトができなかったため、大きな痛手となりました。 ヅォン・ハイ・イェンさんは「仕事ができないのでお金がないし、自分の生活も困っていた、お母さんからのお父さんお金を送金してもらって、自分で前に貯金したお金も使いました」と話していました。 こうした中、行われたNPOによる食糧などの支援。 3年前の台風19号災害で、留学生が被災地のボランティアをしたことから、恩返しの意味も込めて実現したといいます。 多くの苦労を乗り越えて迎えた卒業式。 ネパール出身・タパクムサラさんは「きょうは嬉しいです、先生方にありがたいというのもあります、いろいろなことで私たちに手伝ってくれたりとか、目標は卒業したあとは、社会人になって、できればずっと日本に住みたいです、働きながら」、ハオさんは「大変だったんですけど、毎日毎日成長していって、コミュニケーションもだんだん良くなりましたので、本当にうれしいです」と話していました。 新たな入国が規制されるなど新型コロナの影響はまだ続いていますが、学生たちは、学んだことを生かし、母国と日本の懸け橋になろうとこれからの夢を描いていました。
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