Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/50d87d11905aa4aa4b544b0162d8fc58119b1f03
配信、ヤフーニュースより
東京・新大久保にある激安商品や珍しいものが揃う24時間営業の青果店。この店に外国人が続々訪れています。何をどんな理由で買うのでしょうか? ■新大久保の青果店24時間営業するワケ コリアンタウンとして知られる、若者に人気のエリア・新大久保。駅から歩いて1分ほどの場所に現れたのは、黄色い看板が目印の「新宿八百屋」。激安がウリで、何でも揃うと評判の24時間営業の青果店です。 日本人女性客 「このお店?安い。何でも」日本人女性客「全体的に新鮮っていうか鮮度がいいかなって」 1袋100円のバナナや、1束138円のカブといったお手頃な定番野菜はもちろん、黄ニラや、レッドキャベツ、マコモダケいった珍しい野菜や果物も所狭しとずらり並んでいます。さらに。 日本人女性客 「店の中に行くとお肉とか野菜以外も売ってます」 青果店なのに肉売り場も充実していて、定番のものはもちろん、「豚ハツ」「豚ボイルガツ」「アイスヴァイン」といったあまり見慣れないものまで、とにかく品揃えが豊富なんです。 お客さんの『あれも欲しい!』『これも欲しい!』というリクエストに応えるうちに、ついつい商品が増えていってしまったそう。また、24時間365日休まずお店を開け続けている理由を聞いてみると。 新宿八百屋専務荒巻秀俊さん 「開店してから1か月ぐらいは通常の店のペースでやっていたんですけど、『もっとやってくれないの?』という声も含めて、お客さんの声に応えようってことで、24時間営業をスタートしてみたんです」 ■外国人客が故郷の味を求めて買うものは? いつでも、なんでも、おトクに揃うということで、こちらの青果店のお客さんは外国人ばかり。1日に約1700人が買い物に訪れるといいます。 ミャンマー人客 「外国人が好きな料理とか作れるものもいっぱいあるから」中国人客「便利。24時間」 外国の方たちは今、何を、どんな理由で買いに来るのでしょうか?Nスタが徹底調査しました。 ネパール人客 「この野菜はネパールの一番有名な野菜なんですけど。名前は(ネパール語で)ラーヨコサーグ」 ネパールの人がこぞって買うその野菜の正体は「高菜」。なんと店で一番人気の野菜だそうです。日本では漬け物にするイメージですが、ネパールではカレーのつけあわせとして炒めて食べる人が多いんだそうです。 ネパール人客 「ネパール人はこれ、大好きだから」 そして、白菜をひとつ、またひとつ、さらにもうひとつ次々とかごに入れるのは韓国人の女性です。 Nスタ 「これで何を作るんですか?」 韓国人客 「白菜キムチ。毎週20株白菜キムチを作って送ってる。全国に」 ■インド人夫婦が愛する味は? 夕方5時。やってきたのはスーツ姿の1人の男性。店の前を通り過ぎるかと思いきや、何かを発見し、戻ってきました。かなり時間をかけ慎重に選んだ末、手にしたものは、カリフラワーでした。インド出身のドシさん(78)。悩みに悩んで手にしたカリフラワーをいったい何に使うのでしょうか? Nスタ 「おうちに伺いたいんですが…」 ドシさん 「YESYES!ウェルカム!エニータイムウェルカム!」 なんと快くOKしてくれました。 Nスタ 「こんにちは~」 ドシさん 「ウェルカム、ナマステ~ナマステ~」 ドシさんと妻のマヤさんは54年前の1968年に結婚。今はムンバイにいる家族と離れ、日本でインド食品などを輸入する仕事をしながら、夫婦2人で暮らしています。 キッチンでマヤさんが見せてくれたのは「マサラダバ」と呼ばれるスパイスボックス。丸い容器の中に7種類のスパイスが入っています。インドでは台所の必需品なんだそうです。 買ってきたカリフラワーで早速調理開始。実はカリフラワー、安くてヘルシーということでインドでは様々な料理に使われる“国民的野菜”なんだとか。「マサラダバ」のスパイスとともに炒めたら、インドの家庭料理「サブジ」のできあがりです。お味はどうですか? マヤさん 「ん~♪」 ドシさん 「ナンバーワン。イチバンオイシイ」 ■ネパール人女性値引き商品まとめ買いの理由とは 24時間営業、なんでもお得に揃うと評判の「新宿八百屋」にはコロナ禍の今、さまざまな事情を抱えたお客さんもやってきます。 次々と野菜をカゴの中へ入れていく女性。買ったものを見せてもらうと、赤いテープが貼られたものが多いようです。 女性客 「(赤いテープのものは)安いんで。貼っていないものは128円ですよね。貼ってあるのだったら108円とか110円とか」 実はこの赤いテープが巻かれた野菜はすべて108円のお買い得品。ブロッコリーも2つで108円、およそ半額です。 お得な野菜を大量にまとめ買いしたのはネパール人のラミタさん。そのワケを教えてもらうために、夕方、改めてラミタさんを訪ねてみることに。 Nスタ 「こんにちは~」 伺ったのは水道橋にあるネパール料理の店「ラミちゃんの台所」。人気のメニューは4種のカレーが味わえるランチセット。ラミタさん(47)はネパールの家庭料理が味わえるというこちらの店の経営者だっだんです。 日本に来て12年。昨年、念願だった自分のお店をようやくオープさせたのですが。 ラミタさん 「コロナがこんな長くなるって思わなかったんですよ。みんな一緒だと思うんですけど、今のところだとちょっと厳しいところですね」 コロナで経営は火の車。少しでも節約しようと、激安野菜に狙いを定め、まとめ買いしていたのです。 と、そこへやってきたのは、ラミタさんの息子、大学3年生のラガブさん(23)。最近は忙しく、母の料理を食べていないというラガブさんのためにラミタさんが作ったのは、トマトとブロッコリーをスパイスで炒めた「タルカリー」とゴーヤーとジャガイモのゴマスパイス和え、「アチャール」。おふくろの味はやはり、息子にとっては特別なもの。 ラガブさん 「久しぶりに食べます。いただきます」 そのお味は? ラガブさん 「かあちゃんの料理ですね。やっぱりこれ1日に1食くらい食べたいなと」 外国人たちの食を支える24時間営業、お得になんでも揃う、青果店。これからもお客さん一人一人に寄り添い続けます。 (02日18:24)
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