Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/ea8b5828c35705fcb5e6aab35f4eefce2e64b62a
新型コロナウイルス感染症のオミクロン株よりも感染力が30%強いと言われているオミクロン株の派生型「BA.2」(ステルスオミクロン)の検出率がこの1カ月間で10倍も増加した。このため、ステルスオミクロン拡散が韓国の新型コロナ流行という火に油を注ぐ変数として作用すると懸念の声が上がっている。ステルスオミクロンはオミクロン株の下位変異株で、PCR検査でも確認が難しいことから、このような名前がついた。デンマーク・インド・中国などではこの変異株が優勢になっている。
防疫当局によると、韓国におけるステルスオミクロンの感染事例は1月31日に初めて確認され、先月第1週に1%だった国内検出率は第2週に3.8%、第3週に4.9%へと増加、最終週には10.3%へと跳ね上がった。ソウル大学医学部のキム・ユン教授(医療管理学)は「このまま行けば3月末ごろには全感染者の70-80%がステルスオミクロンの感染者になる可能性がある」と話す。 専門家らは、この変異株の感染力が従来のオミクロン株より強い点に注目している。先月24日(現地時間)の米CNN放送の報道によると、英国とデンマークの初期研究で、ステルスオミクロンの感染力はオミクロン株よりも約30%高いことが分かったという。カトリック大学のペク・スンヨン名誉教授(微生物学)は「ステルスオミクロンが新型コロナ流行のピークをより高く、持続期間をより長くする可能性がある」「今のように感染者が急増しているのは、既に広まっているステルスオミクロンの影響も無視できないだろう」と語った。 この変異株の危険性を警告する海外の研究結果が発表され、懸念が強まっている。先月15日に発表された東京大学研究チームの動物実験結果によると、ステルスオミクロンはこれまでのオミクロン株よりも肺の細胞を犯しやすいことが分かったという。研究を進めた佐藤佳准教授は「従来のオミクロン株とステルスオミクロンの共存はさらに病原性が高いかもしれないウイルスを出現させる可能性がある」と警告した。 海外では既にステルスオミクロンが優勢になっているところが多い。世界保健機関(WHO)によると、デンマークでは今年1月、既にこの変異株が優勢になっており、先月フィリピン・ネパール・カタール・インドなどでこれまでのオミクロンの割合を上回ったとのことだ。
アン・ヨン記者
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