Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/f13e0bacaa3c66890b2615c52e6a3a62a58fefd5
配信、ヤフーニュースよりメント53件
【列島エイリアンズ】 中国人のL君に潜入してもらったJR池袋駅北口エリアの「中国人専門風俗店」では、売春防止法に抵触する行為が堂々と行われていた。 その後、筆者が同じ雑居ビルに入居する飲食店の店長に話を聞いたところ、この店は少なくとも5年以上前から営業しているという証言を得た。しかも、池袋に複数の姉妹店も出店し、同様のサービスを行っているのだという。 東京のど真ん中で行われる売春ビジネスが、なぜ警察の摘発を免れて野放しとされているのだろうか。本番サービスを提供していた日本人客相手の個室エステ店やリフレ店の摘発は相次いでいるにもかかわらずだ。 その理由について、ある警察関係者はこう話す。 「売春防止法での風俗店摘発は、ネット掲示板などに残された『あそこは本番店だ』などという客の書き込みをきっかけに目星を付けたのち、内偵捜査を経て行われることが多い。ところが中国人専門の風俗店については、日本語での書き込みがほとんどないので、残念ながら捜査の端緒を見つけ出すことが難しい」 しかし、これほど大規模に行われている犯罪行為であれば、中国語ができる職員や通訳を動員して、捜査すべきではないのだろうか…。 売春防止法違反事件も担当した経験のある弁護士は、警察の「モチベーションの低さ」を指摘する 「売春のように被害者もおらず、しかも経営者も従業員も客も中国人という、日本人社会と無関係の犯罪について、警察は『勝手にやらせておけ』というスタンスで基本的に興味がない。摘発にこぎつけてもほとんど人事評価の対象にならないので、警察官も手を付けたがらない」 つまりは中国人社会の境界から外に出ない限りは、売春行為も事実上、スルーしている状況のようなのだ。 大胆にも看板を掲げて違法営業を続ける一方、入店を試みた筆者が日本人だと分かったとたんに、血相を変えて追い出しにかかったのには、そういう理由があったのだ。 人口80万人の在日中国人コミュニティーであれば、リスクを冒してその境界を跨(また)がずとも十分にビジネスが成立するのである。 1都3県に住む外国人は120万人とも言われ、東京は文字通りの多民族都市だ。ところが、多文化共生が進むロンドンやニューヨークと比べると、東京在住外国人たちはそれぞれ出身地別のコミュニティーのなかで生活していることが多い。中韓はもとより、ベトナム、ネパール、クルド系など無数の「異邦」が形成されているイメージだ。その境界をまたぎ歩き、東京に散在する異邦を垣間見ていく。境界の向こうでは、われわれもまたエイリアン(異邦人)という意味を込めて。
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