Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/3dd94383e3bfb2e042c251e6a6142ae83d294527
【列島エイリアンズ】 日本人の知らざるところで増殖中の『中国人専門風俗店』に潜入を試みたものの、日本人であることがバレると、力ずくで店から追い出されてしまった筆者。そこで中国人の友人、L君に依頼し、代わりに内部を取材してきてもらった。 JR池袋駅北口エリアにあるこの店をL君が訪ねたのは平日の午後8時ごろ。受付の女性に筆者が託した1万円札を支払うと、別室へと案内された。そこには、露出度の高い服を着た20~30歳くらいと思われる6人の女性が椅子に座っており、化粧を直したりスマホをいじったりしていたという。L君によると、1万円という価格に見合わないほどの美女ぞろいだった。 「どのコがいい?」 受付の女性にせかされ、L君は1人の女性を指さした。彼女に決めたのは、L君が好きだという国民的人気女優に似ていたからだ。 その後は、この人気女優似の女性の誘導で、いったん店の玄関を出て、階段で1つ上のフロアにある一室へと移動した。そこは、もともと一部屋だった場所をベニヤ板で無理やり小分けしたような小部屋で、壁と壁の間に1台のマットレスがぴったりはまるように置かれていた。ベニヤ板の向こうからは先客と女性の気配が聞こえてきたという。 L君は、人気女優似の女性の素性についても取材をしてきてくれた。それによると、彼女は福建省出身の25歳。アニメ好きだという彼女は、幼いころから憧れていた日本に、2019年の秋にやってきた。当初は、日本語学校の学生をしながら、学費と生活費を稼ぐために中国人専用のキャバクラでアルバイトをしていたらしい。 しかし、バイト先が、コロナで閉店。収入が途絶えて焦っていたところ、微信(ウィーチャット)の在日中国人コミュニティーで知り合った女性に紹介されたのがこの店だったというわけだ。 彼女によれば、この店では、総勢40~50人ほどの女性が働いており、その多くが学生とのこと。ただ、筆者が用意した「この店で働いてどのくらいの収入を得ているのか」という質問は、はぐらかされたという。 ちなみにL君によると、この店のサービスの内容は「本番」だったそうである。 ◇ 1都3県に住む外国人は120万人とも言われ、東京は文字通りの多民族都市だ。ところが、多文化共生が進むロンドンやニューヨークと比べると、東京在住外国人たちはそれぞれ出身地別のコミュニティーのなかで生活していることが多い。中韓はもとより、ベトナム、ネパール、クルド系など無数の「異邦」が形成されているイメージだ。その境界をまたぎ歩き、東京に散在する異邦を垣間見ていく。境界の向こうでは、われわれもまたエイリアン(異邦人)という意味を込めて。
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