Source:https://news.arukikata.co.jp/column/travel-info/Asia/Nepal/KATHMANDU/226_026483_1646716436.html?w=226
カトマンドゥ中心部にある外国人旅行者街タメル地区。1㎢もない狭い地区内に、ホテルやレストラン、旅行会社、みやげ物屋がところ狭しと立ち並ぶエリアです。訪れたことのある方なら、外国人旅行者であふれるにぎやかな雰囲気を思い出されることでしょう。しかしコロナ禍となり、外国人旅行者の姿はほとんど見なくなりました。コロナ禍になってから2年、タメル地区の今をお伝えしたいと思います。
観光ビザは発給されど、今も少ない観光客
2年前の2020年3月。ネパールでも、コロナ禍の影響が騒がれ始め、観光目的のビザ発給停止に続き、国際線定期便の運航も停止されたのは、これから春に向け観光シーズンが始まろうとしていたときでした。あれから2年。入国することすら厳しい時期もありましたが、今では観光ビザも発給され、旅行者として入国することは可能です。しかし、2021年に入国した外国人観光客数はわずか約15万人だけでした。コロナ禍前年の2019年の約119万人と比べると、どれだけ少ないかがわかります。
観光ビザでのネパール入国にあたっては、コロナ渦前にはなかった事前手続きや手配しなくてはならない書類などあり少々面倒ですが、ワクチン2回接種済みであれば入国後の隔離は不要で、アライバルビザも昨年9月の時点で一部条件付きではありますが復活しています。また、入国後の観光やトレッキングも、特に規制なく実施できます。欧米人旅行者の姿を見かけることはありますが、全体的に旅行者自体まだまだ少ないのが現状です。
前回の記事で話題にした、既に日常を取り戻している「アサン地区」から1㎞も離れていないのに、庶民でにぎわうアサン地区とは対照的に、いまだ閑散としたままのタメル地区。余暇を利用した現地の人たちが一時的に集まりにぎわうことはありますが、常に多国籍者であふれていたコロナ禍前と比べると、現在の様子にさみしさも感じます。外国人旅行者がいないと、タメルはこんなにも活気を失ってしまうのかと。
アフターコロナに向けた動き
しかし、再び外国人旅行者が戻ってくる日を信じ、ゲストがいないこの機会を利用して大々的な改装や建て替え工事をする建物も目に付きます。
コロナ禍前から建設中だった、タメル地区入口のホテルも完成間近。コロナ禍明けの新しい変化に期待したいところです。
気になる新型コロナの影響は?
今年に入ってから流行したオミクロン株の影響で、ネパールでも一時感染者数が急増、1月には行動規制が強化されていました。しかし、その後感染者数も減少、2月初旬に一気に規制緩和され、3月5日からはカトマンドゥ盆地内(カトマンドゥ・ラリトプル・バクタプル)でのコロナに関するすべての規制が撤廃されました。現在、観光やトレッキングをするうえで、影響を感じることはほとんどありません。
今まで、帰国後の日本での隔離期間が長く「海外旅行(ネパール旅行)の計画が立てられない」という声も聞いていました。しかし、3月1日以降、日本の入国措置も緩和されたとのこと。感染対策を取りながら海外旅行も楽しむという新しい時代が、そろそろやって来るのかもしれないですね。
旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
亜熱帯のジャングルから世界の屋根ヒマラヤまで、変化に富んだ国土に30以上の民族が暮らすネパール。その魅力は、世界最高峰のエベレストなど雄大な風景の中を歩くヒマラヤトレッキングや、古い家並みや歴史ある寺院が残る数々の文化遺産、自然豊かな国立公園など多様で多彩。今こそ訪れたいこの国の旅を徹底ガイド。
■地球の歩き方 ガイドブック D29 ネパールとヒマラヤトレッキング 2021年~2022年版
・URL: https://hon.gakken.jp/book/2080136300
※当記事は、2022年3月15日現在のものです。
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年3月15日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿