2016年7月11日月曜日

Q&A 今後は? 新千歳・広島・高松など検討

Source:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160630-00000087-san-bus_all

産経新聞 6月30日(木)、ヤフーニュースより

 仙台空港は国管理空港として初めて民間に運営委託される。公共インフラの運営を民間に任せることは、政府が掲げる成長戦略の柱の一つであり、企業にとっては成長市場への足がかりともなる。国の方針や海外の動向などをQ&A形式でまとめた。

 --政府が空港の民間委託を進める狙いは

 「赤字の空港本体と高収益のターミナルビルなどを一体経営することで、ニーズに合わせた着陸料の柔軟な設定を可能にし、路線網の拡大へつなげる狙いがある。平成22年に民主党政権が打ち出し、安倍晋三政権は上下水道や有料道路など19分野で計2兆~3兆円の民間委託を目指す」

 --仙台空港の次は

 「国土交通省は、全国19カ所の国管理空港のうち新千歳や広島、高松などの運営権売却を検討している。31年度には福岡を民営化し、売却益を2本目の滑走路建設に充てる計画だ」

 --関西国際空港と伊丹空港も4月に民営化された

 「両空港は国出資会社が管理していたが、フランスの空港運営大手バンシ・エアポートとオリックスなどの企業連合に44年契約で委託された。建設費など1兆2千億円に上る債務を返済するためだ。神戸空港も加え関西3空港を一体運営することも模索されている」

 --企業側のうまみは

 「空港は本業の着陸料収入のほか不動産や商業施設などから得られる収益が大きい。欧州やアジアでは、自国で培った運営ノウハウを国外に売り込むバンシのような企業が多い」

 --日本勢の動きは

 「羽田などを運営する日本空港ビルデングと双日などがインドネシアへ、成田国際空港会社と三菱商事がネパールへの進出を検討している。国内で空港が新設される見通しは薄く、新たな収益源を海外に求める」

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