2016年7月11日月曜日

ネパール・ティウラコット 最貧の村は人間優先

Source: http://tabi.chunichi.co.jp/from-the-world/160601tiaurakot.html

2016年07月06日、GOOGLEニュースより
 ブッダが29歳まで住んだネパール最南のティウラコットを訪れた。田畑に囲まれた一本道にはおんぼろ自転車しか走っておらず、車はほとんどない。最貧国ネパールでもかなり貧しい地域だ。
 ブッダが昔住んでいた住居跡を見学した。しかし、より強い印象を受けたのは、遺跡の入り口にある集落だ。
 土で造った粗末な家ばかり。朝、女性たちは牛のフンと土を手でこね、畑へまく。話を聞いた農家にチョコレートを差し入れようとした瞬間、ぼろぼろの服を着た子どもが10人以上集まってきた。
 収拾がつかず、近くの店で10人分の菓子を買い、外へ出ると30人以上に増えていた。
 中年女性が手を伸ばし、5人分の菓子をひったくった瞬間、痩せた犬が物欲しげに女性にすり寄ってくると、その女性は犬の腹を蹴ったのだ。
 すぐ女性は周りの子どもにお菓子を配った。犬も何事もなかったように立ち上がり、女性からおこぼれをもらっていた。犬を蹴る蛮行にショックを受けたが、人間優先の掟(おきて)は極貧の村では致し方ないのか。複雑な気持ちになった。 (伊東誠)

0 件のコメント:

コメントを投稿