2016年1月13日水曜日

憧れのネパール、トレッキングがいよいよ始まる…でも自信がない

Source: http://cyclestyle.net/article/2015/12/26/31226.html

ネパールの首都カトマンズは、今まで見てきたタイのバンコクやベトナムのホーチミンとよく似ていました。

人々が生活しているために働いているという、生きる力のようなものを強く感じたカトマンズ。そこから約300キロ離れたマナンという村まで約1週間トレッキングでやってきました。

標高3540m。目の前に広がるアンナプルナ連峰(アンナプルナII/7937m・アンナプルナIII/7555m・アンナプルナIV/7525m・ガンガプルナ/7454m)には雪が被って、自分がネパールにいることを実感します。

今回ツアーで目指す頂上トロング・ラ(標高5416m)まであと数日に迫りました。
標高4000m前後で高山病の初期症状だった私には、目指すところまでの体力の自信は喪失し、今度どう進むかの結論を出すことは必須の状況。

私たちは映画鑑賞会などで2日間楽しんだ村、マナンを後にしました。グループ15名(リーダー・サブリーダ・荷物運搬係4名を含む)は、次なる村ヤクカルカ(標高4018m)とその先トロンフェディ(標高4450m)、そしてトロング・ラを目指します。

●人々の生活の匂いがするマナン
マナンは村の端から端まで歩いても約20分。村の端のロッジからトレッキングがスタートしました。スタートで見かけたマナンの朝の支度風景は、方々の家で煙が上がっているのがとても印象的でした。

道に露店が並んでいるのでメンバーたちはショッピングに時間を取られ、なかなか村を後にできませんでした。すべて値段はついてないので価格は交渉次第。私はここで水牛の角で作られたブレスレットを買いました。



●高山病が軽くなっても歩行には時間がかかる
数日前から服用を始めたダイアモックスの効果もあり、夜は眠れるように。頭痛もほとんどなくなり食欲旺盛。しかし歩行時にはやはり呼吸がキツく、普段歩きなれているはずが10分も歩くことができない状況。

9日目の午後には歩行の訓練で30分登りましたが、みんなに着いていくのもやっとな感じでした。

●選択を迫られる
翌日、トロング・ラまでメンバーと一緒に上がる自信はまったくありませんでした。かと言って下山もしたくない。

リーダーは翌日は朝3時過ぎにはスタートして、9時前後にはトロング・ラに到着したいとのこと。理由はふたつ。

1)朝の冷え込みはマイナスになるため立ち止まって休むことができない
2)トレッキング途中に風の強いことが予想される。経験者でも簡単ではない

このふたつを考えると、私の体力では相当困難という結論になりました。前に進むために、補助として馬やロバに乗って登るという提案がされました。

自分としてはメンバーと一緒に登りたかったのですが、立ち止まって他のメンバーを危険に冒すことはできません。数時間考えた末、補助の力(馬)を借りることに決めました。約3時間の旅で80USドルでした。

●ポーターとメンバーの見送り
10日目、いよいよ私たちはトロング・ラを目指します。

明け方3時過ぎ、ポーターとメンバーはロッジをスタート。メンバーたちはまるで雪山に登るような重装備です。空気の冷たい朝、暗い中にメンバーの付けたヘッドライトが暗闇の中に消えていきました。空には綺麗な星空が見えました。

私は2時間後の馬の到着時間まで部屋で待つことにしました。

初ネパール、初トレッキング、そして山で初乗馬。初めてのことばかり。馬が迎えに来てくれることは、メンバーと一緒に登れない悔しさを忘れさせてくれました。
《Australia photographer Asami SAKURA》

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