Source:http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2016010737198
JANUARY 07, 2016 07:27 |
世界で最も貧しい国に挙げられるネパールのキャヌ・レシュミ・マガルさん(25・女)。 マガルさんは、「米国のような国で金を稼げる」という言葉にだまされ、シリアの首都ダマスカスの家庭で家政婦として働いた。シリアで戦争が起きたことも、数百万人ものシリア人が戦乱を避けて故国を脱出していることも知らなかった。シリアでの生活は悪夢だった。質素な食事で1日20時間近く働いた。7ヵ月間は家の外に出ることもできなかった。マガルさんは、「家に帰りたい」と懇願したが、家の主人は「6000ドルでお前を買った。金を返すまでは出て行けない」と言った。 マガルさんのように就職仲介者にだまされてシリアに家政婦として売られるネパール女性が増えている。英紙ガーディアンによると、ネパール女性たちはアラブ首長国連邦やドバイなど中東の富裕な都市の仕事を紹介されて故国を離れたが、ダマスカスに連れて来られ、地獄のような家事労働で苦しんでいる。 マガルさんは、紆余曲折の末、フェイスブックを通じて家族と連絡がつき、ネパール外交部の助けで、1年5ヵ月ぶりに脱出した。月160ドルを受け取ることになっていたが、7ヵ月分の給料しか受け取っていなかった。「未払いの給料の話を切り出すと、家の主人は財布から20ドルを取り出して投げつけ、唾を吐いた」。 スニタ・マガルさん(23)も、クウェートで家政婦として働く条件で約80万ウォンの斡旋料まで払ったが、彼女が着いた先はシリアだった。彼女も1年半近く働きづめで、ある篤志家の助けでシリアから逃げるように脱出した。一銭の金もなく着の身着のままだった。連絡が途絶えていた彼女が帰った時、夫はすでに新しい妻を迎えていた。 ネパール外交当局は、約300人のネパール女性がシリアで家政婦として働いていると把握している。このうち約25人が間接的に救助を要請している。しかしネパール当局は、シリアと事実上外交ルートが途絶えているうえ、ネパール女性が非公式ルートでシリアに入国したため、救助に困難を来たしている。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿