2016年1月13日水曜日

英国では18歳にならないと花火が買えない!?世界の驚きの成人事情

Source:http://news.ameba.jp/20160111-266/
2016年01月11日

地方自治体などが主催する成人式の様子がテレビで伝えられている。この成人式、そもそものルーツは、昭和21年11月22日埼玉県の蕨町(現在の蕨市)で実施された「成年祭」である。終戦直後の混乱と虚脱感の中、「次代を担う青年達に明るい希望を持たせ励ます」という意義が高く評価され、次第に全国に広がっていったそうだ。ところで、海外にも成人の日のような大人になるための日はあるのだろうか? 「海外の“成人の日”はどうなっているの?」という疑問に、世界と日本の架け橋を作るために活動している「世界市プロジェクト」に聞いてみた。

■海外では成人の日は少ない

「日本のような大人になるための日があるかというと、ほとんどの国にはありません。たとえば、韓国では5月の第3月曜日が『成人の日』とされていますが、大きな式典を催して祝うことはないです。しかし『大人として認められるための儀式』を行う国は多くあります」 (世界市プロジェクト)

儀式……。海外では一体どんな儀式をしているのだろう?

■世界で行われている大人になるための儀式

「たとえば、ネパールでは『バルタマン』と呼ばれる成人を祝う儀式が行われます。この儀式は成人を祝うといいつつ年齢がバラバラで、日にちも占いによって決められます。頭頂部の一部を残して髪を剃り上げ、聖水をかけてもらいます」(世界市プロジェクト)

現在の日本でこれを実施すると、大人になるのを拒む人も出てきそうだ。さらに、エチオピアでは「体に牛糞を塗りたくり牛の背中を渡り歩く」という儀式や、マサイ族に至っては「ライオンと闘って勝つ」という命がけの試練がある。いずれの儀式もクリアできない場合は大人として認められないとのこと。

他にもめずらしい成人式があるということなので、さらに聞いた。

「バヌアツ共和国では、高さ約30メートルのやぐらを組み、ヤムイモのツルを使って『ナゴール』と呼ばれるバンジージャンプの起源となった儀式をします。これにより死者がでることもあります。また、サテレ・マウェ族の男子は、世界一の毒を持つといわれるアリがびっしり入った手袋に両腕を突っ込むという儀式を行います。もちろんアリに噛まれて瀕死状態になりますが、その苦しみに耐え抜くと成人として認められます」

現在の日本と違い、大人になるためのハードルが高い地域は今なお存在するのだ。では、大人としての特権には、どのようなものがあるのだろう。

■大人として社会に正式参加できる権利を得る

「イギリスでは18歳が成人年齢とされており、選挙権も持つことができます。また、同じくイギリスでは花火の取り扱いが厳しく、成人でないと買うことができません。一方、ネパールは16歳が成人年齢です。家族として特別な儀式に参加できるようになったり、結婚が許されたり、大人として認められます。ちなみに、ネパールの成人年齢は、プエルトリコなどの14歳に次いで若いです」(世界市プロジェクト)

大人として社会に参加できる権利を得られるという点においては、各国相違はないようだ。また、今回日本でも、選挙権を持つ年齢が18歳に引き下げられるが、成人年齢と選挙権を持つことができる年齢は違うという国は多いとのこと。ちなみに飲酒の解禁年齢に関しては、ヨーロッパに関しては比較的早い国もあるが、概ね20歳前後の国が多いらしい。

日本の成人式は本来「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」という趣旨で行われる。成人式に羽目を外す若者の映像を目にすることがあるが、できれば大人としての節度を守っている姿が見たいものである。

●専門家プロフィール:世界市プロジェクト
活動理念である「世界と日本の架け橋」を作るため、イベント局・営業局・広報局・企画局の4つの支局に分かれて活動する学生団体。「国際フェス世界市」の開催等、多くの人に世界を身近に感じてもらう機会を提供するために多岐にわたって活動。

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