Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/0487a210f58504296083c1093ac9c299f8d71a74
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紅葉の見頃を迎えている箱根ですが、強羅駅ではケーブルカーに乗る人の行列が駅の外まで伸びています。各地混雑するなか、タクシーを40分待つ外国人観光客もいるなど、オーバーツーリズムが課題となっています。 ■庭園で“反射紅葉”…ライトアップも 赤や黄色に染まった紅葉の美しいコントラスト。 緑の絨毯(じゅうたん)が広がる、およそ130種類のコケが敷き詰められ、220本を超えるモミジで彩られた日本庭園、箱根美術館の「神仙郷」。 茶室からは、庭園の色付く紅葉が黒いテーブルに反射する圧巻の光景。室内は多くの客で「満席」となり、外には行列もできています。 東京からの観光客:「紅葉を撮りたいと思ったんですけど、テーブルに映る紅葉。(紅葉が)テーブルに映っていて『あっ、映っていてキレイ!』と思って、ラッキー」 シンガポールからの観光客:「エクセレント」 仙石原にある「箱根ガラスの森美術館」では、赤や黄色に染まった紅葉、電飾されたススキ、クリスタル・ガラスのクリスマスツリーが一度に味わえるぜいたくな空間が広がっています。 夜になると、クリスマスツリーがその美しさを際立たせ、ライトアップされた紅葉も、昼間とは違った表情をみせます。 今まさに、箱根は紅葉の見頃を迎えています。 ■タクシー40分待ち…生活に影響も 箱根観光の出発点、箱根湯本駅周辺は多くの観光客でにぎわっています。なかでも多かったのは、外国人観光客です。 係員:「ご案内中の急行バスは、まもなく乗車定員満員となります」 バス乗り場には“長蛇の列”ができ、車内は多くの観光客で“すし詰め”状態。乗り込もうとする人も、なかなか進むことができません。 係員:「ただいまご乗車のお客様をもちまして満員となりましたため、バスのほう発車させていただきます」 乗客でいっぱいになったためバスが出発すると、10秒もしないうちに別のバスが到着。 バス停の表示を見る外国人観光客の姿もあります。混雑で乗るのを諦めたのか、タクシー乗り場へと移動します。 タクシー乗り場に並んでいる人のなかには、半ズボンにサンダル姿の外国人もいます。 オーストラリアからの観光客:「(Q.寒くないんですか?)上を脱いでもいいぐらいだよ」 オーストラリアから来たという3人組。大きい荷物を持っているため、混雑を回避できるタクシーに並んだといいます。 先頭には日本人観光客も並んでいますが、なかなかタクシーが来ません。 そして並び始めてからおよそ10分、ようやく先頭に。 オーストラリアからの観光客:「ふっふっふっ、次だわ」 しかしその後、35分経過します。 オーストラリアからの観光客:「だめだね。長いよ」 疲れたのでしょうか。サンダル姿の男性は、大型のキャリーケースに手をつき、待ちくたびれた様子です。 オーストラリアからの観光客:「温泉に入りたい」 並び始めてから“およそ40分”。ついにタクシーがきました。 オーストラリアからの観光客:「(Q.よかったね、来て)ふっふっふっ」「この荷物もお願い」 タクシーが到着し安堵(あんど)の表情を浮かべ、そのまま乗り込みますが、後部座席はギュウギュウで、何度も扉を閉め直す場面もありました。 タクシー不足は、地元の宿泊施設にとっても悩みの種です。 箱根湯本温泉「ホテル河鹿荘」従業員:「(タクシーは)つかまりづらくなりましたね。(予約が取れず)お客様にご迷惑をおかけしていることが続いている。インバウンド、日本の方に関わらずに、現状を正直に伝えてご理解頂く形です」「(Q.普通に生活している中で、タクシーに乗る時でも困る状況?)時間帯によっては『もう予約がいっぱいです』と、断られることが多いですね」 日常生活にも影響を及ぼし始めているといいます。 ■登山ケーブルカーは“すし詰め”状態 標高541メートル、箱根の中心に位置する「強羅」。色鮮やかな紅葉が、今まさに見頃を迎えています。 タクシーが来ないため、大きなキャリーケースを引いて坂を上り始める外国人カップル。 紅葉が色づくなか、およそ240メートルの急な坂道を上っていきます。 5分後、突然立ち止まると、女性のキャリーケースを男性が代わりに持つ場面もありました。 彼氏(オーストラリア人):「坂は問題ないさ、いい運動になったよ」 彼女(タイ人):「いい彼氏です」 一方、ケーブルカーの始発・強羅駅では、たくさんの人がケーブルカーに行列を作っています。 ホームにあふれる人!人!人! 最後尾をたどってみると、列はズラーッと伸び、駅の外へ。そして折れ曲がるように、何列にもなって並んでいます。 駅員:「最後尾こちらです、どうぞこちら」 待ち時間は、なんと最大30分。少しでもいい席に座ろうと、ダッシュする人もいます。 駅員:「まもなく扉を閉めさせていただきます」 行列の中にいた、オーストラリア人観光客は、次のように話します。 オーストラリアから来た観光客:「すごく混んでいますね」 ケーブルカーの中は、すし詰め状態。 オーストラリアから来た観光客:「どこもかしこも混んでるね」 一直線にのぼる線路脇を、彩る紅葉は格別です。 ■多すぎ観光客…駐車場には長蛇の車列 そして、ケーブルカーを降りた先にあるのが、箱根ロープウェイ。大涌谷まで、15分間の空中散歩です。 乗客:「景色キレイだね」 紅葉の色づきを眺めながらのぼっていくと、大涌谷上空に差し掛かり、乗客から歓声が上がります。 外国客が指さす先には、富士山が見えます。 乗客:「すごい、素晴らしい」 富士山がキレイに撮れる場所には多くの観光客が集まり、駐車場の表示は「満車」の文字が。そして、駐車場に入る車列がズラーッと奥まで伸びています。 ネパールからの観光客:「ジャケット脱いでもう1枚撮れば、思い出が増えるよね」 思い出を増やすため、全員ジャケットを脱いで、もう一枚! ディレクター:「あっ、危ない危ない。落ちた。風でね、落ちちゃう」 圧巻の富士山をバックに、思い出の一枚となりました。 大涌谷から30分の空中散歩で見えてきたのは、雄大な芦ノ湖。 シンガポールからの観光客:「今は、とても美しい。とてもよかった」 フランスからの観光客:「すてきでした。でも観光客が多かったわ」 今後もしばらく紅葉の見頃が続く箱根。オーバーツーリズムの影響は、しばらく続きそうです。 ■古都の幻想紅葉…外国人も感動 同じ神奈川県内の古都・鎌倉では、駅前のタクシー乗り場に行列ができています。なかには、七五三で着物を着た女の子もいました。 鶴岡八幡宮へ向かう「小町通り」が人でごった返すなか、観光客の一番のお目当ては、紅葉の撮影です。 市内各地で日本の伝統文化と鮮やかに色づいた木々のコラボレーションを楽しむ外国人観光客の姿がありました。 チリから来た観光客:「ちょうど色が変わっている時期だよね。赤と緑の色が混ざり合っているのが素晴らしいよ」 夜になると一転、紅葉がライトアップされ昼間とは全く違った絶景が目の前に。 ライトアップを見に来たカップル:「(ライトアップで)水面に映る紅葉もきれいでした。幻想的ですてきな場所だなと思いました」 一方、長谷寺最寄りの長谷駅。地元の住民も利用する江ノ電も常に混雑状態です。 イギリスから来た観光客:「とても混んでいて、全然動けなかったよ。東京の満員電車よりはマシだったけど、かなり近かったね」 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月29日放送分より)
テレビ朝日
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