Source:https://www.asahi.com/articles/ASRCR3PTTRCPONFB005.html
鈴木裕
外国人が日本で就労するための在留資格の一つ、特定技能1号。宿泊分野の資格を持つネパール人の2人が今夏、三重県志摩市のホテルで働き始めた。人手不足に悩むホテル業界。即戦力になっている2人は、どんな期待を担い、どんな将来像を描いているのだろう。
英虞湾を望む高台に、地中海沿岸の街並みを再現した白い建物が並ぶ。日本語の会話をよどみなくこなすカトリ・スレスタ・サラソティさん(36)と、サハ・プラチャンダさん(29)は、8月から「Village&Hotel志摩地中海村」のレストランスタッフとして働いている。
コース料理を提供するサービスをするサハさんは「お客様から質問を受けることも多く、やりがいがある」、ビュッフェ方式のレストランで働くカトリさんは「同僚が親切に仕事を教えてくれるので、助かっている」とほほ笑む。
支配人の坂浩二さん(57)は「真面目で明るい2人の笑顔は、職場の癒やしになっている。向上心を持って仕事をしてくれるだけではなく、職場の雰囲気づくりにも貢献してもらっている」と喜ぶ。
「日本で働きたいという希望、ずっと持っていた」
2人は、ネパールの大学を卒業後、日本に留学して日本語を学んだ。海外でも試験が受けられる特定技能1号(宿泊分野)の資格を母国で取り、再来日した。同制度の登録支援機関で、宿泊施設への外国人材の紹介などを手がけるダイブ(本社・東京)のサポートを受け、社員寮で暮らしながら働いている。
サハさんは「留学当時、レス…
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