2016年8月17日水曜日

ネパール電力下支え 丸新志鷹建設(立山)が施工

Source: http://webun.jp/item/7301812

2016年08月16日、GOOGLEニュースより

 丸新志鷹建設(立山町芦峅寺、志鷹新樹社長)がJICA(国際協力機構)の無償資金協力事業として受注したネパール西部2カ所の小水力発電所の改修工事が最終段階に入っている。昨年4月のネパール大地震、不安定な政情に伴う燃料や資材の不足を乗り越え、現地の暮らしを支える基盤を整えた。

 JICAによると、ネパールは慢性的な電力不足となっている。農村部の電化率は61%(2011年)と低く、中でも西部は45%と進んでいない。生活に支障が出ているため、老朽化で発電効率が落ちた施設の改修が決まった。

 工事現場は標高1500~1800メートルにあるバジャンとシャルプダハ。2014年11月に着手し、現地の下請け業者と協力して発電設備や取水口の整備・改修を進めた。

 工事が大詰めを迎えた昨年9月、ネパールを7州の連邦制国家とする新憲法が公布された。すると、境界設定が自らに不利になると反発した南部住民がインド国境の一部を封鎖。インドに依存している燃料、資材の確保が難航した。そんな中、丸新志鷹建設は1992年に支店を開設して積み重ねてきた工事実績とネットワークを生かし、粘り強い交渉で必要量を調達した。

 現場では計画、契約に関する考え方の違い、独特の慣習などがあり、工事が中断する日もあったという。バジャンの現場を指揮した同社土木部の久保伸一郎課長は「思い通りにいかないことが多々あった。それでも同じ目標に向かって現地の作業員と頑張り、成し遂げることができた」と振り返った。

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