2018年11月20日火曜日

入管法改正案審議入り 「選択の幅広がる」とネパール人 

Source:https://www.sankei.com/life/news/181113/lif1811130046-n1.html
2018.11.13 、GOOGLEニュースより

外国人労働者の受け入れ拡大を目指す出入国管理法などの改正案が、衆院本会議で審議入りした。すでに日本に根を張って暮らしている外国人たちがいる町では、こうした動きをどう見ているのか。日本の転機ともなる“共生”の拡大について聞いた。
 「職業選択の幅が広がるのは喜ばしい」。東京都杉並区に住むネパール人、バスネット・プラモッドさん(37)はこう話す。留学生として来日し、都内の大学に進学後、フィリピン人女性と結婚。在日13年となった現在は「国際業務」の在留資格で、飲食チェーンで若い外国人従業員の接客教育担当として働く。
 5歳と3歳になる娘は、区内に平成25年に開設された、日本初のネパール人学校に通う。同校では3~14歳の約220人が、英語・ネパール語・日本語の3カ国語で学んでいる。
 外国人の受け入れを人手不足業種に限定するなどとした今回の改正案について、プラモッドさんは「一定の制限・ルールがあるのは当然」と受け止める一方、「来日時と状況が変わっても、条件を満たせば生活できる日本であってほしい」と要望した。
 紅茶の輸入販売などを手がける会社を経営し、日本とインドを行き来する生活を送るジャグモハン・スワミダス・チャンドラニさん(66)=東京都江戸川区=も、「外国人が働ける機会が増えることは歓迎できる。門戸を広げることがファーストステップだ」と歓迎する。
同区は人口の5%に当たる3万超が外国人だが、うち4千人をインド人が占める。特に、東京メトロ西葛西駅周辺にはカレー店や輸入雑貨の店舗が点在し、最近では「リトル・インディア」と呼ばれている。
 そのきっかけは、いわゆる「2000年問題」だ。コンピューターに誤作動の恐れがあるとされ、IT産業が盛んなインドから多くの技術者が来日。同地域周辺に集まった。
 昭和50年代に初来日し、「江戸川インド人会」の会長も務めるチャンドラニさんは、来日した同胞に「日本人は周囲に気を使う。『自分さえよければいい』という振る舞いはしてはいけない」と指南している。「(外国人の)市民としての権利がどこまで保障されるかが大切だが、時間とともに問題は解決できるはず。日本人も温かく見守ってほしい」と訴えた。
 一方、改正案については日本人住民側の受け止めもさまざまだ。プラモッドさんが住む杉並区内の不動産業者の男性(51)は、「ネパール人は見慣れているし、悪い話も聞かないが、ごみ出しルールが伝わらなかったり、部屋にスパイスのにおいが染みついたりする点を嫌がる大家はいる」と共生の難しさを明かす。
 同区内の配送会社に勤務し、同僚にミャンマーからの留学生も多いという男性(36)は、「近所の飲食店に日本人従業員が1人もいないのは違和感がある。人手不足といっても日本人は十分働いているのか。外国人受け入れの前に賃金アップなど、やるべきことはあるはず」と心情を吐露した。(今村義丈、吉原実)

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