http://www.sankei.com/world/news/160322/wor1603220011-n1.html
ネパール首相府によると、中国訪問中のオリ首相は21日、内陸国ネパールに物資を輸入するための「中継港」を中国に初設置することで中国側と合意した。ネパールは海外からの物資搬入をインド東部コルカタの港に頼っており、インド依存からの脱却を図る。
昨年4月に大地震を経験したネパールでは同9月、親インドの少数民族が権利向上を求め大規模なデモを起こしインド国境を封鎖。インドが封鎖を支援したともいわれ、ネパールは数カ月にわたり、深刻な燃料不足に陥った。
首相府によると、中国広東省広州市の港が検討されている。オリ氏は訪中で李克強首相らと会談。ネパールと中国を結ぶ鉄道建設についても話し合ったとみられる。ネパール北部にはヒマラヤ山脈があり、中国側からの大規模な物資搬入は困難。輸入の大部分をインドに頼る状況は変わらないとみられるが、ネパールをめぐる中国とインドの駆け引きが活発化する可能性がある。(共同)
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