2020年1月15日水曜日

日本における外国人労働者受け入れの現状と今後の課題

Source: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200109-00010000-newsweek-int

1/9(木)、ヤフーニュースより

<人手不足に対応すべく外国人労働者の受け入れを進める日本だが、労働条件の改善や企業負担の軽減、特定人種への差別など改善すべき点は多い>
*この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2019年11月22日付)からの転載です。
<日本における外国人や外国人労働者の現状>

日本で生活する外国人の数が毎年増加している。国内における総在留外国人数は、2008年のリーマンショックから2011年の東日本大震災後にかけて一時減少傾向にあったが、その後増加し続け、2017年末現在、約256万人となり、過去最高を更新した。その結果、総人口に占める割合も2012年の1.59%から2017年には2.02%までに上昇している。

同じく、日本で就労している外国人労働者の数も、2017年10月末時点で127万8670人で、前年同期比18%も増加し、届出が義務化された2007年以来、過去最高を更新した。在留資格別に見ると、定住者(主に日系人)、永住者、日本人の配偶者等の「身分に基づき在留する者」が約45.9万人で最も多く、次いで、留学生のアルバイト等の「資格外活動」が29.7万人、開発途上国からの「技能実習制度(以下、技能実習)」が25.8万人、専門職等の「就労目的で在留が認められる者」が23.8万人、経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師・介護福祉士候補者等の「特定活動」が2.6万人の順である。日本における外国人労働者の特徴は、長期間にわたる就労を目的としている専門職より、資格外活動や技能実習のような短期間の在留資格で働く割合が全体の43.4%で高い割合を占めている点だと思う。

国籍別の外国人労働者数(2017年現在)では、中国が372,263人(外国人労働者全体の29.1%)で最も多く、次いで、ベトナムが240,259人(同18.8%)、フィリピンが146,798人(同11.5%)、ブラジルが117,299人(同9.2%)の順となっている。特に、最近はベトナムやネパールからの外国人労働者が大幅に増加している状況である。
<外国人労働者受け入れ拡大の背景>

政府が、外国人労働者の受け入れを拡大した理由としては、少子高齢化にともなう人手不足の問題が挙げられる。2018年2月1日現在の日本の総人口は1億2,660万人で、ピーク時の2008年12月の1億2,810万人から150万人も少なくなり、2065年には8,808万人まで減少すると予想されている。一方、労働力人口は、女性や高齢者の労働市場への参加が増えたことにより、2013年以降はむしろ増加している。しかしながら、15~64歳の生産年齢人口の減少は著しく、日本における2016年10月1日現在の15~64歳人口は、7,656万2,000人と、前年に比べ72万人も減少した。15~64歳人口が全人口に占める割合は60.3%と、ピーク時の1993年(69.8%)以降、一貫して低下しており、今後もさらに低下することが予想されている(図表2)。このように少子高齢化が進行し、生産年齢人口が減少しているなかで、企業は労働力を確保するために、既存の男性正規職労働者を中心とする採用戦略から、女性、高齢者、外国人などより多様な人材に目を向ける必要性が生じた。
<単純労働者も受け入れ可能に>
<政府が新しい在留資格、特定技能1号と2号を新設>

政府は深刻な人手不足に対応するために、2019年4月に、改正出入国管理・難民認定法を施行し、特定技能1号と特定技能2号という新しい在留資格を新設した。改正法の特徴は、今までは許容しなった単純労働分野でも外国人労働者を正式に受け入れることが可能となったことである。特定技能1号と2号は、(1)求められる技能水準、(2)対象業種、(3)日本に滞在できる期間が異なる。その詳細は次のとおりである。

(1) 求められる技能水準

特定技能1号が、相当程度の知識又は経験を要する技能を要する業務に従事する外国人労働者に発給される在留資格であることに比べて、特定技能2号は、熟練した技能を要する業務に従事する外国人向けに発給する在留資格である。原則として特定技能1号の修了者が試験に合格すると特定技能2号の資格取得が可能になる。

(2) 対象業種

特定技能1号の対象業種は、建設業、造船・舶用工業、自動車整備業、航空業、宿泊業、介護業、ビルクリーニング業、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業の14業種であることに比べて、特定技能2号の対象業種は、建設業と造船・舶用工業の2業種のみである。それぞれの業種についての分野別・運用方針については図表3を参照していただきたい。

(3) 日本に滞在できる期間

特定技能1号が通算5年までしか日本に滞在できない在留資格なのに対して、特定技能2号は日本滞在の期間に制限がない。したがって、建設業と造船・舶用工業の2業種以外の12業種で働いてきた外国人労働者は、特定技能1号が終了すると本国に帰国しなければならない。

特定技能1号と2号の在留資格を取得した外国人労働者の受け入れが可能な業種は、人材を確保することが困難な状況にあるため外国人により不足する人材の確保を図るべき業種に制限されているものの、受け入れ可能な業種は入管法ではなく、法務省令で定められるので、今後、深刻な人手不足が発生したことが認められれば、省令改正により他の業種にも広がっていく可能性がある。
<目的は「人づくり」とあるが>
■特定技能と技能実習の違い

図表4は、1993年に導入された技能実習と2019年4月から導入された特定技能の違いについて説明している。両制度の最も大きな違いとしては在留資格の目的が挙げられる。厚生労働省は、技能実習の目的を「我が国が先進国としての役割を果たしつつ国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術又は知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力すること」だと定義している。この定義によると、技能実習の目的は労働ではなく国際貢献であることが分かる。しかしながら、公益財団法人国際研究協力機構(JITCO)の「平成28年度技能実習実施機関従業員規模別構成比(団体管理型)」によると、外国人技能実習生を受け入れている企業の従業員数は、10人未満が50.4%で最も多く、次いで10~19人が15.6%、20~49人が15.3%の順であり、100人以上の企業は9.8%(100~299人は6.8%、300人以上は3.0%)に過ぎない。この結果をみると、技能実習は国際貢献よりは中小零細企業における人手不足を解消するために利用されていることがうかがえる。一方、特定技能の目的は人手不足を解消するための労働力の獲得が主になる。技能実習生とは異なり、即戦力として現場で活躍することが期待されている。

在留資格は技能実習(団体管理型)制度が技能実習1号・2号・3号になっていることに比べて、特定技能は、特定技能1号・2号となる。特定技能2号は2024年4月以降に制度適用が開始される。在留期間は、技能実習では、技能実習1号は1年以内、技能実習2号は2年以内、技能実習3号は2年以内と定められている(合計で最長5年)。一方、特定技能1号では通算5年間とされている。特定技能2号の場合は、特に在留期間の制限が設けられていない。

受け入れ対象国は、技能実習の場合15ヶ国(インド、インドネシア、ウズベキスタン、カンボジア、スリランカ、タイ、中国、ネパール、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、ペルー、ミャンマー、モンゴル、ラオス)と限られていることに対して、特定技能は在留資格が就労なので、特に外国人の国籍は問わない。したがって、政府は、在留資格「特定技能1号」を取得するために必要な日本語試験の対象国を、現在のベトナム、中国、フィリピン、インドネシア、タイ、ミャンマー、カンボジア、ネパール、モンゴルの計9カ国から、今後は順次拡大していく方針である。
<出身国によって見る目が変わる?>
特定技能による受け入れ見込み人数は2019年4月1日から5年間で最大345,150人とされている。施行時は、宿泊業、外食業、介護業の3業種にて先行実施され、残る11業種でも準備が整い次第試験を実施する見込みである。実際、今年の4月には宿泊業、外食業、介護業の3業種において「特定技能1号」の取得に必要な第1回目の技能試験が行われ、合計で711人が合格(宿泊業で280人、外食業で347人、介護業で84人)している1。

<今後の課題>

今後、特定技能が拡大・定着していくと、日本にはより多くの外国人労働者が働くことになると思われる。しかしながら、外国人労働者がより安心して活躍できる社会を作るためには改善する点も多いのが事実である。

まずは外国人労働者が働く労働条件を改善する必要がある。ご存知のとおり、特定技能という在留資格で働く分野は、相対的に労働条件が厳しい業種や仕事が多い。政府は、少子高齢化により若い人口が減少する中で、このような業種や仕事には日本の若者が集まらないので、外国人労働者を受け入れ、人手不足の問題を解決しようとしている。最初は日本という国に憧れ、日本に来てくれるかもしれないが、労働条件が他の業種あるいは他の国に比べてよくないことがSNSなどにより分かると、政府の計画どおりに外国人労働者を確保することが難しくなる可能性も高い。

2番目は外国人労働者に対する差別の問題を解決する必要がある。残念ながら、日本には外国人労働者に対する差別やいじめ、パワハラが今も残っている。旅券の取り上げや恋愛・結婚・妊娠禁止といった人権侵害も起きている。その結果、うつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状になるケースもあり、最悪の場合は自殺に至ることもある。特に、アジア系の労働者に対する差別が多く、外国人の間では出身国によって日本人の「まなざし」が変わるという話まで広がっている。

3番目は悪質ブローカーを排除するための対策をより徹底的に行うことが大事である。以前から実施されてきた技能実習の場合、悪質ブローカーによる搾取が大きな問題になっていた。実習生は入国前の費用調達のため多額の借金を背負っている。日本に来るために渡航する前に、母国の送り出し機関(ブローカー)に多額の費用を支払っているからである。例えば、ベトナム人の場合、実習生として来日するためには少なくとも数十万円、多い場合100万円以上の費用がかかるそうである。実習生の多くは借金を返済するために、長時間労働や賃金の未払い、そしてパワハラ等があっても我慢するケースが多い。さらに、国内でも技能実習生の受け入れを仲介する監理団体が、不当に高額な費用を徴収するケースもあると報告されている。新しく導入した制度でも相変わらずブローカーと関わる問題は残されていると思われる。政府は、今後、送り出し国や国内の悪質なブローカーの活動を規制する対策を徹底的に行う必要がある。

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1 本稿は、日本生命の『福利厚生情報』2019年VOL.Vに掲載された「日本における外国人労働者の現状と課題」を修正・ 加筆したものである。
<企業任せでない公的支援を>
4番目は制度をよりシンプルにし、企業の負担を最小化する支援を行うべきである。企業が外国人労働者のために日本語教育を企業負担で実施、常勤で通訳スタップを配置、安価な寮費で住まいを提供するなど経済的なサポートを実施している例がある。このようなサポートについて、企業のみに負担させるのではなく、公的支援の導入も考えていくべきであろう。

法務省は今年(※2019年)の8月2日に、改正出入国管理・難民認定法を施行してから4カ月となる7月末現在、特定技能1号の在留資格が認められ、日本で働いている外国人労働者が44人であると発表した。このままでは政府が計画している受入れ目標(2019年度に48,000人、今後5年間で最大34万人)を達成することは厳しいかも知らない。法務省は認定者が少ない理由として「申請は増えているが書類の不備などが多く認定まで時間がかかっている」と説明している。新制度により外国人労働者を雇用する企業の経済的負担を減らすと共に、手続きをより簡単にするために制度を再点検する必要がある。

今後は以上のような問題点を解決するための努力を続けると共に、特定技能の代わりに、海外で導入・実施している労働許可制や雇用許可制2の導入も考えることが望ましい。そうなると、今後、より多くの外国人労働者が日本で活躍することができると考えられる。

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2 労働許可制は、事業場の移動を保障し、同一労働同一賃金の実施を重視しており、ドイツやシンガポールなどが導入している。一方、雇用許可制は、国内で労働者を雇用できない企業が政府から雇用許可書の発給を得て、合法的に外国人労働者を雇用する制度であり、韓国が導入している。
金 明中(ニッセイ基礎研究所)

2020年1月8日水曜日

ネパール航空、東京/成田〜カトマンズ線開設 3月2日から週3便

Source:https://www.traicy.com/20200108-RAnewroute


ネパール航空
ネパール航空は、東京/成田〜カトマンズ線を3月2日に開設する。
OAGスケジュールや機内ケータリングの入札公告によれば、月・水・金曜の週3便を運航する。所要時間は、東京/成田発は8時間40分、カトマンズ発は6時間20分。機材はエアバスA330型機を使用する。
2019年8月に就航した大阪/関西〜カトマンズ線は、2月29日をもって運休する見通しで、すでに予約受付を終了している。
■ダイヤ
RA434 東京/成田(13:00)〜カトマンズ(18:25)/月・水・金
RA433 カトマンズ(01:25)〜東京/成田(11:00)/月・水・金

ネパール、カトマンズ空港にて両替の話を持ちかけてくる外国人にご注意ください

Source:http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=87599
2020年1月7日(火)、GOOGLEニュースより

カトマンズ空港では、最近、日本人などの外国人旅行者を狙った両替詐欺事件が発生しております。
その主な特徴(手口)を以下にご紹介いたします。
■ 特徴(手口)
* カトマンズ空港にて出発(出国)手続きを終え、空港ロビーにて待ち時間を過ごしている日本人などの外国人旅行者をターゲットとしている。
* 自分は「サウジアラビア」・「トルコ」から来た旅行者であると親しげに英語で話しかけてくる。
 (中東諸国の国名を告げることが多い)
* 最初は普通の世間話から始まり、打ち解けかけてきた頃に、両替の話題に入る。 具体的には、
 「今、何時ですか?」 から始まり、
 「あなたは、どこの国の人ですか?」 と問いかけ、日本人だとわかると
 「自分は日本という国に好感を持っている。」、「いつか日本に行ってみたい。」
 と親日的な言葉を重ね、その後
 「日本円にはどのような種類の紙幣があるのか、見せてもらえないだろうか?」
 「今度、日本の●●に行く予定があり、日本円が必要だ。」
 といったように、次第に話題がお金に関する内容に移ります。
* その後、話題はさらに具体的な内容に進み、
 「自分の持っているユーロ紙幣・USドル紙幣をあなた(旅行者)が持っている日本円と交換(両替)してほしい。」
 「交換レートはあなた(旅行者)が決めて構わない。」
 のように、日本人が比較的両替に応じやすい通貨を持ち出し、やんわりと両替に誘導してきます。
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この話に乗り、両替を行った場合、相手から受け取ったユーロ紙幣・USドル紙幣の中に偽札が混入されている可能性が非常に高いことが予想されます。
相手は出発(出国)間際の外国人旅行者を専門に狙った集団詐欺グループであり、このような手口で集中的に詐欺を行ったあと、自身も早々にネパールを離れ他国に逃げてしまいます。
集団詐欺グループは、「出発(出国)前の待ち時間」という旅行者が気分的にも安心し始めている頃、
また出発間際という現地の警察等に被害届を出しにくいタイミングを狙っています。
仮に被害届を出したとしても、既に詐欺グループもネパールを離れてしまっていることから、お金を取り返すのは、まず不可能です。
カトマンズの空港には両替所があるにも関わらず、あえて外国人旅行者にこのような話を持ちかけ、かつ正規のレート同等、またはそれ以下のレートで交換(両替)を申し出ること自体、冷静に考えれば不自然で怪しい話です。
ネパールへのご旅行をご予定の方は、このような怪しい話に耳を傾けることのないよう、お願いいたします。
「親切心」は封印し、くれぐれも詐欺被害に遭わぬよう、ご注意ください。

ネパール航空、3月に成田/カトマンズ線に就航へ 関西線は2月で運休

2020/01/06 、GOOGLEニュースより
ニュース画像 1枚目:ネパール航空 イメージ
ネパール航空 イメージ
ネパール航空は2019年3月2日(火)から、成田/カトマンズ線に就航します。運航は、月、水、金の週3便で、成田発RA434便が13時、カトマンズ着18時25分、復路のカトマンズ発RA433便は1時25分、成田着11時です。機材はA330を使用します。成田線は1月6日(月)時点で、ネパール航空の公式ウェブサイトでは予約できませんが、OAGの時刻表で確認できるほか、旅行会社の予約端末GDSでは予約が可能となっています。
なお、現在週2便で運航されている関西/カトマンズ線は2月29日(土)をもって運休となり、現在3月1日(日)以降は予約できない状態となっています。
■運航スケジュール
RA434便 成田 13:00 / カトマンズ 18:25 (月、水、金)
RA433便 カトマンズ 01:25 / 成田 11:00 (月、水、金)
期日: 2020/03/02から

セールスフォースCEOが明かす、ビジネススクールでは学べないこと

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200101-00031204-forbes-soci

1/1(水) 、GOOGLEニュースより

マーク・ベニオフは1996年、オラクルでの幹部職を長期にわたり休み、インドとネパールを旅した。ベニオフは道中、新しい種類の会社とはどんなものになるかについて、考えをめぐらせた。

そして数年後、そのアイデアを基に、スタートアップ企業セールスフォース・ドットコムを立ち上げた。ベニオフの大胆なビジョンは、従来の企業向けソフトウエア市場をひっくり返すことだった。

ベニオフのソリューションは、アマゾン・ドット・コムやイーベイのように使いやすく、インストール用CDを使わずともブラウザからアクセスできるソフトで、料金プランも手頃だった。

だが他にも重要な点があった。それは、価値観へのフォーカスで、信頼や顧客の成功、革新が(そして後には平等も)重んじられた。これらは社会への還元(利益・製品・時間の1%を慈善活動に投じること)や、より崇高な目的へのコミットメントによって支えられた。

そして同社は言うまでもなく、巨大企業に成長した。セールスフォースの時価総額は1300億ドル(約14兆円)を超え、従業員は3万5000人、売上高は130億ドル(約1兆4000億円)以上だ。

ベニオフは新著「Trailblazer: The Power of Business as the Greatest Platform for Change(仮訳:先駆者 変化に向けた最大のプラットフォームとしてのビジネスの力)」で、この驚異的な旅について詳述している。そのメッセージはとても明確で、企業の価値観は成功に向けた「最も強い原動力」となる、というものだ。

ベニオフは同著で、セールスフォースが重きを置くことを一つ一つ取り上げ、力強いエピソードと共に紹介し、貴重な教訓を示している。以下にその一部を紹介する。

信頼

成長に執着すると、近道をしたくなる。そうなると最終的に、信頼が弱まる結果となる。これは企業を弱体化させ、時には破滅させすらする。

ベニオフはしばしば、この成長と信頼のジレンマに苦戦した。その一例が、サイト障害が起きた時のことだ。同社にとっては悪夢のような状況で、沈黙を保つか、言い訳をしたい衝動にかられた。

だがそうすると、信頼は生まれるだろうか? そんなはずはない。ベニオフは本能的に、別の方法が必要だと感じた。そのためチームにダッシュボードを作らせ、リアルタイムでのシステムパフォーマンス状況、メンテナンス計画など、サービスの主要な指標を提供した。完全な透明性を推進したことで、危機をポジティブなものに変え、顧客忠誠度を高められた。
顧客のニーズに対して徹底的に注力
顧客の成功

ベニオフは常に顧客のニーズに対して徹底的に注力していた。そのため2013年、最大の顧客であったメリルリンチ銀行がセールスフォースのサイトは動作が重く、複雑だと考えていると知った時、ベニオフはショックを受けた。セールスフォースはメリルリンチ銀行から今後の取引を凍結する措置さえも受けた。

これは自省を促す大きなきっかけとなった。だが最終的に、この経験はセールスフォースをより強くした。ベニオフは、自社が「フィーチャー・クリープ(機能の追加を繰り返すことで複雑で使いづらくなること)」の罠にはまり込んでいることに気づいた。言い換えれば、顧客のペインポイント(悩みの種)理解に再度集中する必要があった。

ベニオフはアルバート・アインシュタインによる次の言葉を引用している。「もし問題解決のために1時間があるなら、私は55分で問題について考え、5分で解決方法を考える」

資本主義の新時代

ベニオフの著書は楽観的で、企業には(その規模に関わらず)世界をより良い場所にする力があることが書かれている。だが、これは株主価値のような狭い利害関係を超え、従業員や顧客、コミュニティーといったステークホルダーに注目することを意味する。そして全ては決断の根拠となる明確な価値観の設定から始まる。

ベニオフが書いているように、「今はもはや、成長と還元のどちらか、利益獲得と公益促進のどちらか、イノベーションと世界をより良い場所にすることのどちらかを選ぶという話ではない。必要なのはその両方だ。成功と善行は切っても切れない関係になっており、同じミッションの一部だ。そうするのが正しいからという理由だけではなく、従業員や顧客がそれを求めているのだ」。
Tom Taulli

【夜間中学はいま】(21)増える外国人生徒 日本社会の縮図

Source: https://www.sankei.com/life/news/191227/lif1912270027-n1.html
日本語学級の授業を受ける外国人の生徒たち=東京都葛飾区の区立双葉中(佐藤徳昭撮影)
日本語学級の授業を受ける外国人の生徒たち=東京都葛飾区の区立双葉中(佐藤徳昭撮影)
 「今の夜間中学は『日本語学校』になっていないか」。かつて夜間中学で教員をしていたという男性から、取材班にこんな声が寄せられた。確かに外国籍の生徒は増え続けており、現在では全体の約8割を占める。中には、在籍者の9割を超す学校もある。これは、母国でも教育を十分に受けられず、日本語がわからないまま暮らしている外国人が増えていることを物語っているのだろうか。
■定住志向
 12月上旬、東京都葛飾区立双葉中学校夜間学級の日本語学級で動詞の活用の授業が行われていた。
 ネパール人ら3人の生徒に、日本語指導歴10年以上の大橋正男先生(65)が「読む」という動詞の活用について問いかけると、生徒たちはつまりながら答えた。大橋先生は「動詞の変化は外国人には難しいようです」と話す。
 外国人生徒の増加を受けて、日本語能力が不十分な生徒のために設けられた日本語学級は、都内8校の夜間中学のうち5校にある。同校では生徒33人のうち28人が外国人で、週20時間のうち15時間を日本語、漢字、会話の学習にあてている。
 生徒の日本語レベルはバラバラで、初心者クラスで半年ほど学習した後、次のクラスでさらに学びを深める。その後、通常学級へと進み、数学や社会などの主要教科を勉強するという流れが一般的だ。
昨年6月に入学し、今は通常学級で学ぶネパール人のパウデル・ビベクさん(17)は、家族と暮らすために15歳で来日した。昼の中学校に通ったが、日本語がわからないため級友と会話ができず、学校になじめない。教室で存在しないように扱われた状況を「見えない檻に入っている」とたとえた外国人生徒もいる。
 夜間中学に入学したパウデルさんは「日本語学級ではゼロレベルから教えてもらえた」と笑顔を見せる。外国人生徒にとって日本語がわかるようになれば、進学の道が開け、仕事の幅も広がるのだ。
 森橋利和副校長は「外国人生徒の定住志向が高まっている。日本社会の構成員として生きていくための力を身につけてほしい」と期待する。
■「0時間目」活用
 ただ、日本語学級のある夜間中学は限られているうえ、そもそも夜間中学の教員は日本語を教える専門家ではない。産経新聞が9都府県の全夜間中学33校を対象に行ったアンケートからも、ノウハウのない中で試行錯誤を重ねながら指導にあたっている状況がうかがえた。
 外部の専門家の力を借りている学校もある。神戸市立兵庫中学校北分校は始業前に「0時間目」を設け、日本語教育の施設から派遣された講師が生徒に日本語を教える。そこには夜間中学の教員も加わり、日本語教育のプロの指導法を学んで授業に取り入れている。
一方、多くの学校は習熟度別のクラス編成で独自のプリントや市販の教材などを使って日本語を教えており、ある教員は「体系立てた教え方はできていないと自覚しています。正直、何とかしのいでいるという感じです」と打ち明ける。
 疲弊する現場の声に、文部科学省も昨年度から夜間中学の教員を対象にした研修などで日本語指導の充実を図るが、「まだ改善の余地はある」と認めている。
■どう向き合うか
 生徒自身は夜間中学をどう位置づけているのか。「日本語を勉強したい」という気持ちを原動力に通う生徒が多く、毎日まじめに登校する人がいれば、日本語の授業だけを受けに来る人がいるのも事実だ。
 関西のある夜間中学の男性教員は「ここは無料の日本語学校ではない、税金が投入されている公立の学校で学ぶ意味を繰り返し説明していますが…」と苦い表情を浮かべる。
 一方で、外国籍の生徒の多くは働きながら通学しており、会社から残業を頼まれれば断れず、午後7時に仕事を終えてから最後の授業だけを受けに来る人もいる。また、日本語がわかるようになったことで他の教科への関心を深める人もいる。
 「両面あるのが夜間中学の現実です」と男性教員は指摘する。
 時代状況を映し出すことから「社会の鏡」ともいわれる夜間中学。出入国在留管理庁によると、今年6月末時点の在留外国人数は283万人近くに上り、増加傾向が続く。急増する外国人生徒に夜間中学が戸惑う様子は、日本社会の縮図でもある。
「彼らが日本で自立して暮らしていくために、言葉だけでなく、文化や習慣、マナー、地震や台風のときにはどうすればいいのかなどについても教えています。安価な労働力だけ求めて、国籍で線引きして勉強しに来るなとはいえません」。別の夜間中学の教員はそう話した。
 増加する外国人とどう向き合うのか。問われているのは夜間中学だけでなく、日本社会そのものでもある。
◇
 「夜間中学」に関する体験談やご意見、ご感想を募集します。
 住所、氏名、年齢、電話番号を明記していただき、郵送の場合は〒556-8661(住所不要)産経新聞大阪社会部「夜間中学取材班」、FAXは06・6633・9740、メールはyachu@sankei.co.jpまでお送り下さい。

中国籍など対象に入国前結核スクリーニング実施へ - 厚労省が案の概要公表、外国生まれの患者増で

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200107-16550000-cbn-soci
1/7(火) 、ヤフーニュースより
 厚生労働省はこのほど、結核患者数が多い国の国籍を持つ人を対象にした「入国前結核スクリーニング」の案の概要を公表した。外国生まれの結核患者数が増えていることなどを踏まえた措置。日本に中長期滞在しようとする人が対象で、まず中国など6カ国の中長期滞在者について、指定医療機関が発行する結核非発病証明書の提出を求める方針だ。【新井哉】

 日本国内の結核患者を巡っては、年間約1万5,000人が発病し、約2,000人が死亡している。近年、外国生まれの患者数が増加傾向で、2018年の外国生まれの新登録結核患者数は前年比137人増の1,667人となっている。

 外国生まれの結核患者については、フィリピン、中国、ベトナム、ネパール、インドネシア、ミャンマーの6カ国が全体の8割を占めている。特に罹患率の高い国で出生した人が日本滞在中に結核を発病する例が見受けられるという。

 結核非発病証明書を発行する指定医療機関に関しては「対象国内に所在する医療機関のうち我が国が指定したもの」としており、対象者が入国前に結核を発病していないことを確認する。厚労省はこの案に関するパブリックコメントを26日まで募集している。