Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/6ea6546f22522736c06413ababb8f4d99e4c8506
寒さも落ち着いて、旅行好きの方は「そろそろ旅行したいな」とワクワクされているのではないでしょうか。そんな方、特に犬好きの方におすすめしたい旅行プランが「ネパールで〈ククル・ティハール〉を体験する」です。 【写真】幸せそうな表情に癒される…人間に全力で可愛がられるネパールのストリートドッグたち(写真25枚)
「ひたすら犬を祝福するお祭り」を体験しに、ネパールへ
ククル・ティハールは、ヒンドゥー教の秋祭り〈ティハール〉において2日目に行われる儀礼(ネパールでは「プジャ」といいます)のこと。この日、ネパールに暮らすすべての犬(ククル)たちは、路上の犬も飼い犬も警察犬も、マリーゴールドの首飾りと同色のティカ(色粉)で祝福され、ごちそうをふるまわれるのです。ここ数年、ククル・ティハール仕様のわんこたちの写真をネットで見かけては「なんだこの幸せな光景は……!」とハートを鷲掴みにされておりました。
2024年の個人的なテーマが「『いつか行きたい』を実行する」だったこともあり、ククル・ティハールを狙ってネパール行きを決意。航空券を予約するためにティハールの日程を調べると、毎年日付が違うというトラップが待っていました。
要注意! お祭りの日程が毎年違う!?
ネパールの祝祭日は西暦ではなくネパール独自のビクラム暦に倣っていて、西暦に置き換えると毎年日程が変わります。ネットには不確実な情報も多く出回っているため、『日本ネパール協会』公式サイトの〈お問い合わせ〉からメールで問い合わせてみたところ、2024年のククル・ティハールは10月31日に行われることが判明。「どこで見ることができますか?」という質問には「ネパール全土で行われているようです」という回答をいただきました。 ティハールには「光の祭り」という別名があり、祭りの期間(2024年は10月30日〜11月3日)は街がイルミネーションでライトアップされるとのこと。夜景を楽しむなら都会っしょ! という発想で、ティハールの期間は首都カトマンズに滞在することに。正確には車で20分ほど南下した場所にあるパタンという古都で、歴史的建造物を宿泊施設として使用している「ヘリテージ・ホテル」を泊まり歩く旅程を組みました(ホテルのレポートは後編にて)。
犬と人間が共生するネパールの風景
10月25日に成田発・ダッカ経由のビーマン・バングラデシュ航空(往復10万円)でネパールに入国した筆者は、国内便に乗り換えて、パタンへ行く前に、中央ネパールのポカラに足を伸ばしてみました。ヒマラヤ山脈に属するアンナプルナ連峰を望むポカラは、フェワ湖の東岸に観光客向けのホテルやレストランが集まっていて、自然と利便性のバランスがとれた風光明媚な観光地です。ストリートドッグも、後に訪れるカトマンズに比べて優雅で小綺麗な印象でした。 10月29日の午前中にパタン入りした筆者は、ククル・ティハールに備えて2日間かけて街をじっくり散策しました。路上には首輪をしていない犬があちこちに寝そべっていいます。彼らは日中はほぼまどろんでいて、アクティブになるのは暗くなってから。筆者のような観光客には興味を示さず、お気に入りの地域住民を見つけるとトットットットッと駆け寄っていき、食べ物をもらったり、ワシワシッと撫でられたりして、幸せそうな表情に。リスクを恐れて何もかも排除する傾向にある日本社会に生きている身として、犬と人間が信頼しあい共生している穏やかで平和な社会に、寛容さや余裕のようなものを感じました。 とはいえ、ネパールでは野犬への狂犬病ワクチンが義務化されていないこともあり、外務省のウェブサイトによると年間100人以上の狂犬病発生が確認されているとのこと。ネパールの人が触っていても、観光客の私達は眺めるだけにしておいた方がよさそうです。

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