Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/630b04b679b378e8e652625b9bd913c53de105b4
13日で万博開幕から1カ月となりました。開幕当初に指摘されていた課題は、どうなっているのでしょうか。万博を取材しているABCテレビの宮本華記者が解説します。
解決に向かっている問題
◆入場時の混乱 電波がつながりにくく、QRコードが出せずになかなか入場できないということが開幕日にはありました。現在は通信会社の基地局車を配置したり、QRコードを読み込むためのWi-Fiを設置したりということで対策がとられています。 ◆喫煙所不足 東ゲート側の外に2カ所だったものに加えて、西ゲート側の内と外にも喫煙所を常設することになりました。 ◆スマホの充電 モバイルバッテリーのレンタルを、約400台から約1940台まで増やしています。
◆雨具などの販売強化、雨宿りできる場所など周知強化 雨宿りできる場所として、一般的な休憩所をたくさん用意していますし、大屋根リングの下にもベンチがあるんですが、完全屋内の休憩所というのが少ないのが現状です。今後は、いわゆるイベント時に使うような大きめの催事エリアを、雨風が強い日にイベントがなければ開けるというような運用に、変わっていくそうです。 ◆熱中症対策 給水設備68台、診療所3カ所・応急手当所5カ所、来月1日からはゲートの外にも給水設備を増設します。今後、夏本番になっていくにつれてパラソル等をできるだけ増やすと万博協会も言っています。ただ、入場ゲートの列やパビリオンの列では、まだ熱中症のリスクがあると思います。
まだ課題となっているもの
◆東西ゲートの混雑差 来場者の7割以上が地下鉄を利用していて、パークアンドライド利用者が少ないため東西のゲートで混雑差が発生しています。自家用車で行く人は、パークアンドライドの駐車場(尼崎3000台、舞洲6240台、堺2000台)に車を停めてシャトルバスで会場に行くのですが、値段が1台4000円〜7500円となっています。利用状況は平日約1割、休日約2~4割と低調です。
◆来場者数 一般来場者の想定人数は2820万人で、これを達成するためには1日あたり15万人の来場者が必要となりますが、まだ1日も達成できていません。石毛事務総長は「後半につれて来場者が増える」としています。 チケットは売れてきているそうで、先週1週間でも47万枚売れています。累計で1137万枚ぐらい売れている状況で、売り上げ数1840万枚ぐらいが運営費の赤字になるかならないかの分岐点だと言われています。関係者に話を聞くと、このままのペースで売れていけば赤字にはならないだろうという見通しだということです。 さらに来場者を増やすための挽回策として夜間券があります。大人3700円で1日券の半分ほどの金額で買うことができます。夜間券はこれまで、午後5時以降の入場だったものが、今月7日からは午後4時以降に入場することが可能になりました。
◆開館していない海外パビリオン アンゴラパビリオンは1度開館したんですがトラブルで閉館中。来週中までには開館するのでは…ということです。一部のエリアだけ使用許可を取っていて、残りの部分はまだできてないという状況のようです。 より深刻なのがネパールで、建設費の未払いで開館の見通しが立っていません。ネパール側も会期中に何とか開きたいと言っていますが、まだ膠着状態が続いています。5月末にはネパールのナショナルデーも控えているので、そこに間に合うのでしょうか。 ◆多すぎる万博アプリ どのアプリを入れればいいのでしょうか? 「Visitors」ベースのアプリで、検索機能や地図が入っていますので、公式ホームページの役割を果たしています。 「Personal Agent」自分の趣味・嗜好を入れると、おすすめのパビリオン等を教えてくれます。 あとは皆さんが楽しみたければ入れるということで、別にアプリを駆使しなくても十分楽しめると思います。 ◆「並ばない万博」はどこへ? パビリオンに行列ができています。国内パビリオンはほぼ予約制ですが、海外パビリオンは約3割が予約制。つまり残りの7割は予約制を導入しておらず並びます。ただ、全て予約制にしてしまうと、スマホアプリやインターネットを駆使できない人たちが行っても、入れるパビリオンがないという形にもなってしまいますので、これはこれでいいのではと思います。 改善があるとすれば、パビリオンの回転を上げていくとか、収容人数を増やしていくといったことが改善点として求められていて、実際にトライされているところです。





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