Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/f3619d1d2b6defddae7f7f7a58c09482bbfe03ae
ネパールで唯一のビリオネアで、保有資産が20億ドル(約2840億円。1ドル=142円換算)のビノド・チャウダリ(70)が経営するCGホスピタリティが、米国のマリオット・インターナショナルとの提携により、観光ブームに沸くインドでの事業を強化しようとしている。 マリオットとCGホスピタリティ傘下のホテル運営会社「コンセプト・ホスピタリティ」は、今後5年間でインド国内に380軒の新たなホテルとリゾートを開発することで合意したと5月21日に発表した。コンセプト・ホスピタリティは現在、インドで120軒以上のThe Fern(ザ・フェーン)ブランドのホテルを運営している。 「この提携により、ザ・フェーンを2030年までに500軒へと拡大し、インド国内における同セグメントで最大のブランドに成長させる。また、CGホスピタリティのグローバル展開も650軒にまで拡大する」と、CGコープ・グローバルおよびCGホスピタリティのラフル・チャウダリーCEOは述べている。 マリオットは、この提携でコンセプト・ホスピタリティに1500万ドル(約21億円)を出資すると報じられており、同社の新たなホテルブランド「Series by Marriott(シリーズ・バイ・マリオット)」のグローバル展開をインドで開始する。また、ザ・フェーンのポートフォリオは、マリオットがインドで運営する既存の158軒のホテルのポートフォリオを補完することになる。 「この提携は、インドという成長著しい市場におけるマリオットのリーダーシップを大幅に強化する」と、マリオット・インターナショナルの社長兼CEOのアンソニー・カプアーノは述べている。マリオットは、現状で同社にとって5番目の市場であるインドが、今後の数年のうちに米国と中国に次ぐ第3の市場になると見込んでいる。 チャウダリーが率いるCGホスピタリティは現在、Taj(タージ)やTaj Safari(タージ・サファリ)、Vivanta(ヴィヴァンタ)などのブランドを通じて、12カ国195軒のホテルやリゾート、ウェルネス施設を運営している。同社はまた、最近ではマニラ南部バタンガスにある高級ウェルネスリゾート「ザ・ファーム・アット・サン・ベニート」をマリオットの「オートグラフ・コレクション」の一部に組み入れることで合意した。 チャウダリーは、今年第3四半期に開業予定のこのウェルネスリゾートと同様のコンセプトの施設をインドでも展開したい考えだ。彼は、ホテル事業以外ではネパールのナビル銀行や、インスタントラーメンの「Wai Wai(ワイワイ)」を製造するCGフーズの株式も保有している。
Ardian Wibisono

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