Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/e04f75f513f363ceef241b46cd124cef6baa971d
一方、中国国内ではなぜか大きな話題に...
中国では男性も家事をするのが一般的だ。私自身、自営業で時間の融通をつけやすい事情もあるが、自ら買い出しに行き、家族のために料理をする。 【動画】コメ高騰の「犯人」は誰か? だから「コメを買ったことがない」自民党のどなたかと違って、コメの高騰ぶりは実感している。近所のスーパーでは、以前は5キロで3000円を切っていた銘柄米も5000円を超え、いまだ下がる気配はない。小泉進次郎農林水産相が矢継ぎ早に備蓄米を市場に投入しているものの、育ち盛りの息子が4人もいる6人家族のわが家にとって、厳しい状況に変わりはない。 さて、世間をにぎわすこの「令和のコメ騒動」。日本の人口の約3%を占める在留外国人たちはどう見ているのか。日本人と同じように、高騰ぶりに悲鳴を上げ、備蓄米を売るスーパーで行列を作っているのだろうか。 結論を言えば、ほとんどの外国人は「無関心」。日本人の騒動などわれ関せずといったところだ。わが家のような国際結婚家庭や、日本のコメを扱う飲食店オーナーなど、打撃を受けている外国人はむしろ少数派だ。日本の皆さん、共感の声が少なくてすみません。 そもそも中国でコメを主食とするのは南部の人々。北部の主食はコメではなく、小麦を原料とする麺やマントウ(蒸しパン)だ。コメを食べる機会が少ないので、人ごとなのである。南部出身者にしても、私がSNSで問いかけると、「日本は相対的に生活費が安いので高騰は気にならない」と回答する人も多く、冗談で「コメをやめて、ステーキを主食にする」などと返答する人までいた。
「中国人転売ヤーがコメを買い占めている!」は本当か
以前このコラムに書いたように、在日中国人社会では今、中国のSNS「ウィーチャット(微信)」で全ての買い物を済ませるライフスタイルが広がりつつある。だが私の知る限り、野菜や魚を扱う生産者と比べると、外国人と直接契約する米農家は限られており、ウィーチャットで商売をする中国人業者にとっては参入障壁が高い。 だからコメを主食とする南部の中国人もたいていは日本のスーパーやオンラインショップで買っている。「中国人転売ヤーが日本のコメを買い占めている!」と報じられた一件についても、規模は限定的であり、こうした指摘はお門違いだと思う。 韓流で有名な新大久保エリアには最近、南アジア、東南アジアの住人も多く、各国のレストランが出店している。では彼らの反応はというと、同じく「関係ない」という回答が大半だ。 インドやネパールの料理はインディカ米(長粒種)が主流で、そもそも輸入米を使用している店が多い。ベトナム料理は米粉を使ったフォーが有名だが、原料に日本のコメは使ってはいないようだ。そういえば、埼玉県で農家からコメの窃盗を繰り返したベトナム人の「令和のコメ泥棒」がいたが、あれは4~5年前の事件だ。 一方、日本に暮らす外国人とは対照的に、中国国内では日本の「コメ騒動」が大きな話題となっている。
「墓参りに行ったら、墓がなくなって苗が伸びていた!」
食料安全保障に関わるこの問題は、中国にとってまさに他山の石。アメリカとの対立で貿易網が寸断されるなか、自給自足の可否が国運を左右する事態となっており、政府としては「食料は安泰だから安心しなさい」と国民に示したい。 もともと農地だった公園を一夜にしてまた農地に戻すなど、なりふり構わぬ対策に乗り出している。「親族の墓参りに行ったら、墓がなくなって代わりに苗が伸びていた!」そんな動画まで拡散されているほどだ。 いまだ解決の道筋が見えてこない「令和のコメ騒動」。果たして日本政府は国民を納得させられる思い切った施策を打ち出せるのか。有権者の審判が下る夏の参院選はすぐそこまで迫っている。 周来友(しゅう・らいゆう)(経営者、ジャーナリスト)

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