Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/241afd232a5a5c72188f4086b931146bc8d2f7d2
4月のカシミールの「虐殺」を契機に深まる印パ対立。インドがパキスタンを攻撃し、一気に緊張が高まった。アメリカの反応は...
ノーベル平和賞という名誉を欲しがるドナルド・トランプ米大統領が、次はインドとパキスタンの戦争に一枚噛もうとしているのかもしれない。 【動画】インドの攻撃によってできた瓦礫の山 インド政府がパキスタンと係争地域ジャム・カシミールのパキスタン側に対して複数の攻撃を行ったと発表したことを受け、トランプは米東部時間5月6日の夜、コメントを発表した。 「恥ずべきことだ。たった今、執務室のドアをくぐる直前に聞いた」 これは、スティーブ・ウィトコフ中東特使の宣誓式の場で述べたもの。「インドとパキスタンは長い間戦ってきた。早く終わることを願っている」と、トランプは続けた。 米国務省は「我々はこの状況を注意深く監視している」とした上で、「報道は認識しているが、現時点では何かしらの評価を下す段階にない。状況は流動的であり、引き続き動向を注視している」と声明を発表した。 マルコ・ルビオ米国務長官もX(旧ツイッター)にこう投稿した。 「インドとパキスタン間の状況を注視している。トランプ大統領の発言の繰り返しとなるが、事態が早期に収束することを願っている。インドおよびパキスタンの指導部と引き続き平和的解決に向けて関与していく」
インドは攻撃直後に概要を説明
インドは現地時間5月7日早朝、「シンドゥール作戦」と称する攻撃を実施。5月6日、パキスタン領およびパキスタン占領下のカシミールにある9つの拠点を標的としたと発表した。 「インドの行動は的確で抑制的、そして情勢を悪化させない性格のものである。パキスタンの軍事施設は一切標的としていない。標的の選定と作戦の遂行方法において、相当な自制心を示した」と、インド国防相は声明を出した。 「今回の措置は、25人のインド人と1人のネパール人が殺害されたパハルガームでの野蛮なテロ攻撃を受けたものである。我々は、この攻撃の責任者に必ず報いを与えるという誓いを果たしている」 駐米インド大使館の声明によれば、アジット・ドバル国家安全保障顧問がルビオ米国務長官に、攻撃直後に概要を説明したという。 この攻撃は4月、インド統治下のカシミールで観光客を狙って武装集団が発砲し、少なくとも24人が殺害されたテロ事件への報復として行われた。インド政府はこのテロ事件の犯人について、パキスタンが支援する武装勢力だと非難しているが、パキスタン政府はこれを否定している。
報復の姿勢を見せるパキスタン
一方、パキスタンの治安当局は、少なくとも3カ所のパキスタン領域がミサイル攻撃を受けたと述べている。パキスタン軍報道官のアフメド・シャリフ中将は、インドが6カ所を攻撃し、8人が死亡、38人が負傷したと明らかにした。 パキスタンの国防相カワジャ・アスィフは、パキスタンのジオ・ニュースの取材に対し、「インドはテロリストのキャンプを攻撃したと主張しているが、事実ではない」と語った。 「外国メディアに、インドが民間人を標的とした場所を訪れてもらってもかまわない」 パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は声明で、「パキスタンには、インドが仕掛けたこの戦争行為に対して力強い対応を行う完全な権利がある。そしてその対応はすでに始まっている」と述べた。 「パキスタン国民とパキスタン軍は、敵にどう対処するかを十分に理解している。敵の邪悪な目的を成功させることは決して許さない」 現地メディアの報道によれば、パキスタンはインドによる攻撃後、48時間にわたって自国の空域を閉鎖した。 パキスタン政府はインドの攻撃に対して「強力な報復」を行うと誓ったが、その詳細については明らかにしていない。 70年以上の長きにわたって続く両国の対立を解消できれば、ノーベル平和賞を受賞する可能性はあるかもしれない。しかし、ウクライナ戦争を就任24時間以内に終わらせると豪語していたトランプに、果たしてそんなことができるだろうか。
ソナム・シェス、ゲイブ・ウィズナント

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