Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/38424ff2cf2469d04f836d5c823ef310d3e9e76d
「月とすっぽん、鬼に金棒、時は金なり…」。ことわざの絵が描かれたカードを見て、正解をすらすら繰り出す。広島市中区の基町小。ベトナムから来日して2年の3年ダンゴック・ホウエン・チャンさん(8)は、日常会話に不自由はなくなった。
【地図】基町小の位置
児童99人のうち、外国籍の子が6割を占める。子どもたちが通う日本語学級「世界なかよし教室」は開設して35年。中国人の非常勤講師、楊潔さん(55)が16年間にわたって日本語を教えている。かつては大半が中国出身の子どもだった。「でも今は違うんです」と楊さん。というのも―。
1972年の日中国交正常化以降、多くの中国残留邦人や中国人が基町に移り住んだ。しかし、この5年間で広島県内の在留外国人は、ネパールや東南アジア諸国の出身者が2・5~3倍の勢いで急増。基町小の外国人児童も中国に次いでネパールやベトナムが多い。
3年前にネパールから来た6年のマッラ・サロズさん(11)は「分からない時にみんなが教えてくれるのが、基町小のいいところ」と話す。PTAが主催するミニバスケットボール部に参加し、日本語で下級生に教えることもある。森貞小百合校長は「卒業する頃には国の違いを感じないほど、子どもたちは団結しています」と胸を張る。多文化共生の原点がそこにある。
中国新聞社
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