Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/8777124c63a825c3ada0bd83507d1286d1ede5cf
インドで「日本の味」を広げようと奮闘している日本人女性たちがいる。自ら会社を設立し、おにぎりと日本酒を売り込む。人口14億人超の巨大市場に日本の伝統食はどの程度浸透できるのか―。ファンづくりの挑戦が続いている。(共同通信ニューデリー支局=岩橋拓郎) 2025年11月30日、首都ニューデリーのスイス大使館で開かれたクリスマス行事で、おにぎり販売ブースに人だかりができていた。二つ購入したサブラット・バトラさん(32)は「味が濃い照り焼きチキンはインド人の口に合う」と笑った。 インドや欧米の客の対応にいそしんでいたのは新潟市出身の古田里奈さん(32)。同郷の友人でニューデリーに住んでいた幡野莉沙さん(32)がおにぎりの販売を発案し、2023年、欧州留学中だった古田さんに計画を持ちかけた。インドでは手軽に食べられるものが少なかったことから着想したという。 古田さんは「おにぎりはその国特有の具材でアレンジしやすく、商機がある」と感じ、2024年7月にインドへ渡航。2人の貯金を充て、2カ月後におにぎり専門店を開いた。
コメは現地生産のジャポニカ米を使う。日本から運んだご飯専用の土鍋で炊き、日本海の海水から作られた新潟県村上市の塩を使うのがこだわりだ。インド人とネパール人のスタッフ4人にはコメを握る強さの大切さを指導した。 店頭やイベント、宅配で販売し、価格は一つ約200ルピー(約350円)。サケやおかかなど定番の具材からスパイシーツナマヨといった変わり種まで21種類を用意。「酸っぱい梅干しがインド人の味覚に合うという発見があった」(古田さん) 幡野さんは夫の仕事の都合で今年2月、インドを離れたが、インスタグラムでPRをして遠隔支援。オンラインで具材選びを話し合うなどして二人三脚で店を切り盛りしている。 一方、西部ムンバイで日本酒の普及に取り組むのが高岡麻彩さん(38)=京都府大山崎町出身=だ。大学在学中にアイドルとして活動し日本酒とは無縁だったが、卒業後に知人から勧められて試し、その味わいに魅了された。
利き酒師の資格を取り、日本各地の酒蔵を巡った。自身で厳選した日本酒を毎月、定額で自宅に届ける事業を手がける会社を2018年に設立。「日本酒にしよう」と思う人が増えてほしいと願い、この言葉をそのまま社名にした。 インド市場にも着目し、出張で何度も訪れて飲食店に売り込んできたが、本腰を入れるため、2025年からムンバイに住み始めた。「現地では日本酒はおしゃれとの認識が広がりつつある。日本酒は文化だと伝えたい」

0 件のコメント:
コメントを投稿