Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/96196ed7c18bb771861c11f70c52c43790ea451e
タレント・はるな愛の半生をモデルにしたNetflix映画「This is I(ディス イズ アイ)」が話題だ。アイ役に抜擢(ばってき)された18歳の新星・望月春希に、はるなは明るいイメージとは裏腹の「もがき苦しんだ時期」について明かす。 【写真】今のはるな愛さんはこちら ――アイという役に挑もうとした理由を教えてください。 望月春希 台本を読んで、自分が伝えなきゃいけないメッセージがたくさんあった。私の神様は私じゃないといけない。今の自分と手をつなぐことが大切。そんなエネルギーを台本から感じて、アイとして生きたいなと感じました。 はるな愛 まっすぐで、ピュアで、かれんでした。モッチー(望月)が演じることで、同じような悩みを持つ次世代の人たちが「この生き方もあるね」と選択肢が一つ増えて楽になるような、そういう映画にしてくれたと思います。 ――ご自身の役を見る、というのはどういう心情ですか。 はるな 描かれた時代は、私が一番もがき苦しんだ時期。モッチーは想像つかないかもしれないけど、当時はSNSもなくて誰ともつながれない。育った大阪の団地は狭いコミュニティーですから、「女の子になりたい」「(松田)聖子ちゃんになりたい」と言えば、「お前はオカマか」「女の腐ったやつ」と言われた。そんな重苦しい時代でもあったけど、モッチーの演技はその中でも希望に満ちていて、私も頑張ろうと思わせてくれましたね。 望月 初めてお会いしたとき、「ありがとう」という言葉があふれている人だと感じたんです。その温かさに触れて、アイとして血が流れていないといけないと思いました。東京タワーから街を眺める場面があるんです。オーディションのときから、東京タワーに何回も足を運びました。西の方を見ると山がちで、見えた数少ない光から「私が持っている輝きや希望はあそこにある」という思いを受け取って。想像じゃなくて、ちゃんとアイを生きようと思っていました。 ――思い入れのある場面は。 はるな たくさんありますけど、やっぱりアイが冗談酒場(パブ)(大阪にあるニューハーフショーハウス)の楽屋で初めて小道具や衣装を見る場面。当時は不安や苦悩が死にたいぐらいあって、この世にないと思っていた自分の居場所、生きる場所が見つかった。希望を持てた瞬間に、モッチーの表情を見てポンと押し戻された。見てきたのかな?と思うぐらい、すごかったですね。 望月 撮影中は頭で考えることは少なくて、アイとしてあそこに生きていました。あの場面から、商店街で「赤道小町ドキッ」を歌って踊る場面につながりますけど、踊りながら涙が出そうになって。「初めてこんなに楽しい気持ちになった」という思いがこみ上げました。 ――作品はどんな風に伝わっていくでしょうか。 はるな タイでミスインターナショナルクイーンに出場したとき、ご飯を食べていたネパールのニューハーフの人たちが急に泣き出したんです。「私たちの国ではなかなか認められない」って。世界では宗教上の理由とか、色々な理由でアイデンティティーを認めてくれない国がたくさんあるなかで、この映画が世界に配信されてどう映るのか、すごく関心があります。 望月 自分は今ここで生きてていい。生き方もたくさんある。これが作品から受け取れるメッセージだと思います。悲しい気持ち、諦めそうな気持ちも、揺れ動く感情も全部私。オンリーワンの自分を愛して、誰かに愛されていいと思える。そんな光を感じていただけたらいいですね。(聞き手・照井琢見)
朝日新聞社

0 件のコメント:
コメントを投稿