ベトナム人男性、収容中に腫瘍の治療認められず「人間として扱って」

 Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/9b0efe92ead8052050930ead1544a83db6e28531

3/15(火) 21:10配信、ヤフーニュースより

入管収容者の処遇改善を訴えるグエンさん（中央）＝長崎県大村市で2022年3月15日午後2時30分、杉山恵一撮影

　大村入国管理センター（長崎県大村市）に6年以上収容され、15日に出所したベトナム人のグエン・バン・フンさん（50）が同日、支援者と市内で記者会見し、大村入管の収容者の処遇改善を訴えた。 　グエンさんは1989年に来日し、92年に難民認定された。結婚後は神奈川県内で運送業などで生計を立てたが、生活苦から集団で食品を盗んで3年4カ月服役。2016年7月に大阪入管に収容され、同12月に大村入管に移送された。 　支援者によると、グエンさんは大村入管に収容されて1年後に甲状腺に腫瘍が見つかったため治療の必要性を訴えたが、入管側は「年齢が若く治療の必要がない」として認めなかった。腫瘍は現在約4センチに拡大し、飲食時に痛みを感じるという。 　グエンさんは会見で「これ以上、収容者から死者を出してはならない。入管職員は収容者を人間として扱ってほしい」と訴えた。グエンさんは今後、国内の病院で治療する予定。 　大村入管を巡っては、収容中のネパール人男性が適切な治療を受けられず症状が悪化し、歩行困難になったとして国に損害賠償を求める訴訟を起こし、現在係争中。【杉山恵一】