2018年8月8日水曜日

元女子マラソンの中村友梨香氏、ネパール特別コーチ

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180803-00288950-nksports-spo
8/3(金) 、ヤフーニュースより

 福島県田村市が3日、2020年東京オリンピック(五輪)に参加するネパール陸上チームの事前キャンプ地に決定したと発表し、2008年北京五輪の女子マラソンに出場(13位)した中村友梨香氏(32)が特別コーチとして同国をサポートしていくことも明らかにした。

 田村市、ネパール五輪委員会(NOC)、一般社団法人アスリートソサエティ(AS)の3者による調印式が同日に同国の首都カトマンズで行われた。協定では、事前キャンプを田村市で行うこと、同国陸上選手の強化を行うこと、継続的にスポーツ・文化交流を行うことが合意され、東京五輪に向けて3者間で交流や協力をしていくことを確認した。

 今回の協定締結は、AS代表理事を務める為末大氏がNOCスポーツ親善大使として同国で陸上クリニックを開催してきたことを契機に、事前合宿受け入れ地である田村市との調整を経て実現した。

 また、NOCはマラソンチームの強化を希望していることから、ASを通して中村氏が特別コーチとして東京五輪を目指すマラソン選手や、同国代表のコーチ陣をサポートすることになった。

 田村市の本田仁一市長は「東京五輪パラリンピックは復興五輪という位置付けであり、これまでの世界各国からのサポートにお応えする機会と捉えています。一方で、ネパールも2015年の大地震からの復興に向けて、作業が一歩一歩前に進んでいます。今回、少しでもネパールの復興を後押しできるよう、五輪に関わる交流や事前合宿を通じ、代表チームをサポートするとともに、文化交流なども含め、2020年以降も、田村市とネパールの友好関係を築いていきたいと考えています」とコメントした。

 そして今回の調印式に同行し、ネパールマラソン代表チームの特別コーチとなった中村氏も意気込みを語った。

 「私は現在、アスリートの競技力向上の為に私の経験してきた事を伝えたいと思い活動しています。今回田村市の東京五輪事前合宿事業を通じて初めて海外のアスリートに関われる機会をいただき大変うれしく、私にとっては難しいチャレンジだと感じています。2008年北京オリンピックに出場しました。あの場で戦えるアスリートはごくわずかです。五輪を目指す中で多くの失敗や成功をたくさん経験しました。私がオリンピックを目指し競技生活を送った中で一番よかったと思うことは、人生で本気で何かに打ち込んだことがあるからこそ得られた“困難に立ち向かう力”を身につけることができたことです。それは競技をやめた今でも残っています。このような私が感じたスポーツ・オリンピックの価値をネパールのアスリートや田村市の子供たちに伝えられたらと考えています」

 五輪で培った心と体で両国の架け橋となることを誓った中村氏は、さっそく4日にはネパール市内の競技場で陸上選手へのクリニックを行う。

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