2016年9月13日、ロイター通信は、ネパールのダハル(別名プラチャンダ)首相が15日から4日間の日程でインドを訪問することについて、インドには「中国への巻き返し」を図る狙いがあると伝えた。

記事によると、8月に再度首相に指名されて以来、初の外国訪問となるダハル氏が、最初の訪問地にインドを選んだ目的は、両国関係の正常化を試みることにある。ダハル氏はインド訪問に先立ち、記者団に対し、「冷え切った関係が続いたが、この苦痛を取り除きたい」と語り、「インドは苦境にあるネパールを支援する意思がある」と明かした。

ネパールは、オリ前首相在任時にインドとの関係が冷え込み、中国との貿易取り決めを加速させ、インドへの経済的依存を縮小させる動きを強めていた。インドはダハル氏の訪問中、ネパールに対し、鉄道建設や港湾施設の使用などで協力を申し出るとみられている。ダハル氏はまた、インドが支援する可能性のあるプロジェクトとして、水力発電施設の建設も挙げている。(翻訳・編集/岡田)