Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/526e34c54157a5046ad669c1d3b56fe91d414786
長野県駒ケ根市は国際協力友好都市のネパール・ポカラ市で浸透しつつある母乳育児に必要な乳房ケアを根付かせるための資金を募ろうと、ふるさと納税型クラウドファンディング(CF)を実施している。乳房ケアの指導者を育て、持続可能なかたちにするための活動資金とする。目標額は200万円。 同市には、長年にわたりポカラ市の健康教育や医療者の研修などに取り組んできた市民団体「ネパール交流市民の会」があり、ポカラ市との民間レベルの交流で中心的な役割を担っている。ネパールの乳幼児や妊産婦の死亡率の高さに着目し、妊婦検診の受診促進などに取り組んできた。2015年からは国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業として、約10年にわたり現地スタッフの育成や母子手帳を使った継続的なケア、母乳育児に必要な乳房ケア技術の指導などの母子保健プロジェクトを展開した。 乳房ケアの指導に必要な教材「おっぱいモデル」は駒ケ根市内の高齢者らが製作している。プロジェクトに欠かせないだけでなく、製作活動が駒ケ根市の高齢者たちのサロン活動の目的となり、生きがいづくりにもなっている。双方にとって良い効果を生んでいる。 JICAの協力事業が今年6月で終了する中、市は乳房ケアの定着を図る事業への賛同者を広く募り、理解と協力を得て進めようと、ふるさと納税型CFに取り組むことにした。集めた資金を活用し、乳房ケア指導者の育成や日本とネパールの民間レベルでの交流促進などの活動を引き続き、同会に担ってもらう方針。母子保健のプロジェクトマネジャーを務めた同会の北原照美さん(57)=同市南割=は「乳房ケアが現地で自走できるまであと一歩のところまできた。それと同時に現地への支援を通じて駒ケ根市の皆さんも生きがいを持ち、海外を近くに感じている。両市の友好発展につながるこの取り組みを多くの人に知ってほしい」と話している。 寄付募集期間は来年2月28日まで。同プロジェクトへの支援は専用サイト(https://www.furusato-tax.jp/gcf/5037)へ。

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