Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef85b07b5cff25b23e4be8bd6500121b071274b
世界127カ国を回った「冒険家」が山形県長井市にいる。小松登志子さん(74)は米国の永住権を持ち、2025年11月現在は出身地の長井に滞在中。このまま旅を終わらせるつもりはなく、次の目標は80歳までに150カ国を歩くことだ。(共同通信=生田緑) パリ旅行がきっかけで「いろいろな国を見たい」と思うようになり、22歳から海外を飛び回った。ツアーは利用せず、時には現地に住んで働き、次の国に行く資金をためるのが旅の流儀だ。 忘れられない思い出やトラブルは山のようにある。スペインで娘と一緒に強盗に遭った時は、ホテルマンが警察を呼んでくれて助かった。米国では朝は氷点下6度、昼は45度近くになるロッキー山脈で3カ月間生活。2001年の米中枢同時テロの時はニューヨークに滞在中で、インドでガンジス川に落ちたこともある。 さまざまな仕事やボランティアも経験した。航空会社スタッフ、日本人旅行者の通訳、海運会社職員―。そんな生活で大事にしてきたのが人々との出会いや交流だった。
米フロリダ州に住み始めた59歳の時、長年続けていたヨガをボランティアで教えた。生徒は留置場に収監されている未決囚。計8時間の予定だったが「貴重な機会」と延長し、4年ほど続けた。「こんなところでヨガができると思わなかった」と驚く収監者もいた。 ニューヨークでは毎日のように公園に行って、無料で得意の手相占いをした。ホームレスなどいろいろな人を占い、中には話を聞くうちに涙する人もいた。「ヨガもそうだが、感謝してもらえるのが本当にうれしい」 訪れた127カ国は国連加盟国数で、非加盟国などを加えればもっと多い。次は太平洋の島国キリバスに行って人々の生活に触れたいと思っている。原動力は何でも「面白そう」と考える好奇心。各地の経験や出会った人とのエピソードを伝える講演活動にも力を入れるつもりだ。

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