Source:https://www.sankei.com/article/20251204-AMFXUQS5OVLH7PWREYXCW5KYBQ/
祝日「山の日」の普及啓発を図る「第7回全国『山の日』フォーラム 山と防災」が4日、東京都新宿区の区立四谷区民ホールで開かれ、約80人が参加した。アルピニストの野口健さんらが登山を通じた「災害に強い人づくり」について語った。
野口さんは「震災が起きた後に死なないために」と題し、「アウトドア生活では、ちょっとした『プチピンチ』が度々起きる。これを繰り返して生きる力がつく」と指摘。首都直下地震などの大規模地震に対し、「全員が最初の4、5日を1人で生き抜ければ、この国は何とかなる」と述べた。
続いて、2015年に起きたネパール地震の際にエベレストのベースキャンプで被災した国際山岳ガイドの近藤謙司さん、俳優・タレントのなすびさんらが登壇。雪崩から身を守るため「口押さえろ」という叫び声で緊迫した当時の様子を映像で振り返った。
被災後、現地で救助や復旧支援に当たった、なすびさんは「都市生活は便利だが弱い。現地の人たちのたくましさから逆に教えられた」。近藤さんは「登山道具は被災地で役に立つ。道具も考え方も登山は防災につながる」と主張した。
同協議会の谷垣禎一会長(元自民党総裁)は「自然の豊かさは災害と表裏の関係。自然災害から命と暮らしを守ることを考えるきっかけにしてほしい」とのビデオメッセージを寄せた。


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