Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/fc441c41f197db5cddee80a530831b581ac95e75
ヒノキ30本に除草剤注入
近年、富士山が見渡せる観光地では、中国資本によるホテルや旅館の買収が加速度的に進んでいるが、地域住民は様々なトラブルに巻き込まれ、行き場のない怒りを抱えている。 【写真】バッサリと枝を切られ、除草剤によって腐って倒れてしまった井上さんのヒノキ 前編記事『「富士山が見えないから切った」…中国資本のホテルが隣人宅のヒノキ23本を無断伐採した、「身勝手すぎる言い分」』では、終の棲家として河口湖に別荘を購入したはずだったが、隣人である中国資本のホテルに「富士山がよく見えないから」として敷地内に不法侵入され、勝手に木を伐採されてしまった井上さん(仮名)の証言を紹介した。 中国人オーナーによる非常識な行動はそれだけではない。井上さんが続ける。 「話し合いが平行線の中、2022年6月、地鎮祭を行ったときに葉っぱが枯れていることに気づきました。『あれっ、おかしいな』と思って木の根元を見ると直径2センチほどの穴があり、木を腐らせるための薬剤が流し込まれていた。なんと、100本あるヒノキのうち30本に除草剤が注入されていました」 ビッグモーターの一連の事件では、景観を重視する本部上層部の指示により、店舗前の街路樹が伐採されていただけではなく、除草剤散布によって枯死したことが社会問題にまで発展した。
私たちは警察に捕まらない
この街路樹問題をめぐっては、全国20都道府県の自治体などから51件の被害届が出され、12件の刑事告訴も受理されている。今年1月末に「環境整備推進委員」という役職についていた社員が器物損壊の疑いで逮捕されたが、指示系統についての捜査は進んでおり、逮捕者がさらに出るという見方もある。 この事実からも明らかなように、枯死させるために除草剤を注入するのはきわめて悪質な行為だ。しかし、A氏は知らぬ存ぜぬという態度に終始しているという。 「2023年10月、Aから『会いたい。話がしたい』との要望があり、恐怖を感じていた私に代わって、代理のスタッフが面会しました。Aは通訳を通じて『仲良くしたい』『隣人としてちゃんと付き合いたい』と一方的に話すだけであり、こちら側が『切ったんですよね』と聞いても『私は知らない』『やってない』と否定するだけ。誠意の欠片もありません。それどころか、Aの側近は『私たちは日本の警察には捕まらない』と豪語していました」 井上さんはA氏らKホテル側による犯行を確信している。理由は証拠があるためだ。
従業員の内部告発
「Kホテル側の従業員が『A本人がホテルの眺望をよくするために従業員らに命じてヒノキを伐採させたのを現地で確認した』『枝を切った場面を見た』と証言してくれました。彼らも『さすがにひどい』と思ったようです。 それだけではありません。犯行の様子をとらえた動画も提供してくれました。これはKホテルに設置された防犯カメラの映像です。 映像を確認したところ、彼らは2021年12月30日に除草剤を注入し、年が明けた1月1、2、3日にわたり、枝を切っていました。人の出入りがない年末年始を狙って犯行に及んだのでしょう。 これら良心ある従業員の方の内部告発により、Aらが犯行の当事者だと確信しました」 防犯カメラの映像にはKホテルの経営者であるA氏の姿も映っていた。
監視カメラに映っていた決定的証拠
「実行犯は中国人3人。彼らの名前なども把握しています。 また、Aが切断された枝の清掃を担当したネパール人スタッフに謝礼を渡す姿もとらえています。 器物損壊罪は明らかです。同種のヒノキを新たに植栽する場合、1本につき、12万円かかることがわかりました。除草剤を注入されたヒノキは30本。このうち23本が無断で伐採されました。 それだけではありません。彼らは何度も勝手に敷地内に入ってきていますが、これは不法侵入です」 すでに井上さんは富士吉田警察署に被害届と告訴状を提出。「仕返しが怖い」と不安を抱えながら捜査の進展を待っている。 A氏はどう弁解するのか。A氏の携帯電話を鳴らしたが、「週刊現代です」と名乗った瞬間、声が途絶えた。その後、携帯にかけても応答はなかった。また、A氏が代表を務めるM社およびKホテルに質問書をメールしたが、回答はなかった。
監視カメラを9台設置するも
好き勝手やりたい放題、隣人という意識は皆無。日本の常識がまったく通じない相手に、井上さんの苦悩は深まるばかりだ。 「昨年末、除草剤を注入されたヒノキが朽ち果てバタンと倒れてしまいました。腐ったのは薬剤を注入されてしまったためですが、仮に倒れて周囲に被害が出てしまった場合、所有者である私の責任になります。残念ですが、安全のためにもほかのヒノキも切らざるを得ないでしょう。 現在、入居に向けて建物の工事を進めていますが、何をされるかわからず、気持ち悪くて落ち着きません。監視カメラを9台設置していますが、さらに増やす予定です。アルソックにも加入していますが、それでも怖い。妻と子どもも恐怖のため入居をためらっています」 井上さんは次のように訴える。
中国人は罪を認めない
「河口湖は中国資本が増え、北海道のニセコみたいになっています。私と同じように、中国人とのトラブルを抱えている人もいます。 彼らは絶対に罪を認めないし、謝罪もしない。正直面倒な相手です。しかし、ここは日本であり、やりたい放題は許されません。同じ中国人でも長く住んでいる人はルールを守っています。 国民性が違うことは理解していますが、日本に来たら最低限の日本のルールを守ってほしい」 中国マネーによる不動産の買い占めは各地で起きており、隣人が知らぬ間に中国人になっていてもおかしくない。井上さんの苦悩は決して対岸の火事ではない。 ・・・・・ 【もっと読む】日本は都合がいい…ここにきて中国人が「箱根」温泉旅館の買収に殺到している本当のワケ
週刊現代(講談社)
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