2018年2月13日火曜日

首都直下地震を想定 外国人の避難どうする?

Source: http://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.php?date=46512572
2018年2月5日、GOOGLEニュースより
 東日本大震災から3月で7年となるのを前に、首都直下地震を想定した帰宅困難者の受け入れ訓練が東京の上野駅周辺で行われました。訓練には外国人も参加し、寒い時期の速やかな避難について実践を通して確認しました。

 訓練は東京湾北部を震源とする首都直下地震が起きた想定で行われました。訓練のポイントは、アメ横や動物園といった多くの観光・商業施設が集まる上野駅周辺で災害が起きた時に、大勢の人たちをどのように避難させるかです。

 訓練では“帰宅困難者”役が避難場所へと移動しましたが、各自コートやマフラーなどで防寒対策をしているものの、寒い時期の防寒対策もポイントとなりました。

 6日朝の気温は0.5℃となった、寒さ厳しい時期に行われた早朝からの訓練には、母国で地震にほとんど遭遇したことがない外国人も参加しました。ベトナムからの参加者は「ベトナムで地震はありません。初めて地震に遭った時、本当に心配しました」などと話していました。

 2年前にネパールから日本に来て、東京で語学学校に通うカドゥカ・サガルさんは、2015年に起きたマグニチュード7.8のネパール大地震を現地で経験しました。カドゥカさんは地震に対しての心構えはあるものの、東京で被災したときに具体的にどう行動すべきかについては学ぶ必要があるといいます。カドゥカさんは「冬に地震が起きたら、寒いから困ると思う。外にいた時に地震に遭ったら、安全な場所やビルが倒れない場所に行こうと思う」と話しました。

 カドゥカさんたちの“避難場所”は、上野公園にある東京都美術館になり、他の外国人参加者と移動しました。今回の訓練では、水やカンパンなども配られましたが、冬に地震が起きたことを想定して簡易ブランケットも配られました。こうした防災用の簡易ブランケットを初めて見たという人もいて、携帯端末の翻訳機を利用しながら使い方を説明しました。

 東京都は地震が起きたとき、帰宅支援や被害情報といったさまざまな案内を携帯端末で受け取れるようにしています。ただ、東日本大震災の時は電力不足も問題となり、常に充電ができる場所の確保も課題となります。「今は携帯電話でいろいろな言葉を調べられるからいいが、電池がなくなったら困る」(スリランカからの参加者)といった声もあった一方、カドゥカさんは「もし、地震で充電ができず自分の携帯電話が使えなくなっても、多くの人が携帯端末を持っているのだから、他の人と助け合える」と語りました。

 2011年の東日本大震災では、首都圏で500万人を超える人が家に帰ることができませんでした。訓練に参加したカドゥカさんは「もし地震が来たら、どうやって避難するのか学べた」と語りました。

 訓練で得られた課題を踏まえ、災害が起きた場合のより良い対策を整えていく必要があります。

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