2017年4月6日木曜日

平和の願い、壁画で共有 大津とネパールの中学生が共同制作

Source:http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20170330/CK2017033002000015.html
2017年3月30日、GOOGLEニュースより、

 大津市志賀中学校の美術部員十六人が、ネパールの中学生と共同で壁画を制作した。志賀中で右半分を描いてネパールに送り、三カ月かけて全体が完成。事前学習で話し合い、平和への強いメッセージを壁画に込めた。
 芸術を通じた国際交流を推進する団体「ジャパンアートマイル」(兵庫県赤穂市)のプロジェクトの一環で、同校は三年前から参加している。
 今回は昨秋からインターネットでネパール中部シャンジャ郡の公立中学校とメッセージや写真の交換を始めた。
 「平和」をテーマに決め、学んだ知識や意見を英訳して交換した。志賀中では憲法九条の改正の是非についても話し合った。
 原画は一年生の林光咲(みさき)さんが作成。ネパールの寺院にある知恵と生命を象徴するとされる印「ブッダ・アイ」を中央にあしらい、下半分に平和な日本の景色、上半分に爆撃機やきのこ雲など、戦争を連想させる生々しいイメージを置いた。「戦争の恐ろしさを描ききりたかった」と林さんは意図を語る。
 両校の生徒で話し合って決めた「私たちの決断が導く未来はどちら?私たちに何ができる?」という英文のメッセージを添え、平和や和解を象徴する虹を描いた。
 部長の水上仁陽さん(二年)は「みんなでアイデアを出し合って、平和というテーマでも具体的にイメージできるようになった」と振り返った。
 作品はしばらく校内で保管した後、世界各地の国際機関などで展示される。
 顧問の堤祥晃教諭は「事前学習の中で、平和に対して受け身でなく、自ら行動を起こそうという思いを持つなど、生徒の成長がみられた」と評価した。
 (野瀬井寛)

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