2018年4月4日水曜日

大道芸人から救出の「踊る熊」死ぬ、動物園の怠慢との非難も ネパール

Source: https://www.jiji.com/jc/article?k=20180327036947a&g=afp
2018/03/27、GOOGLEニュースより

【パタンAFP=時事】ネパールで昨年末に救出された、同国最後とされる「踊る熊」2頭のうち、1頭が移送先の動物園で死んだことが分かった。この事態を先週の21日に明らかにした動物愛護活動家は、熊の死は動物園側の「怠慢」によるものと非難している。(写真は、ネパールの首都カトマンズの動物園で、おりの中に入った19歳の雄のナマケグマ「ランギラ」)
 19歳の雄のランギラと17歳の雌であるスリデビの2頭のナマケグマは、芸を仕込まれ、見せ物とされていたが、警察と動物愛護団体が昨年12月、ネパール南部で大道芸人の下から救出した。
 2頭はその後間もなく、首都カトマンズ近くの動物園に移送され、展示用のおりに入れられたものの、数週間後にスリデビが死んでしまったという。
 2頭の救助に携わった動物愛護団体「ジェーン・グドール・インスティテュート・ネパール」のニラジ・ゴータム氏は、「スリデビは肝臓に問題があり、黄疸(おうだん)だったと聞かされていた」と語り、「2頭は徹底的に検査されるべきだったが、何もしなかった。それは怠慢だと指摘したい」と強調した。
 ゴータム氏によれば、2頭は清掃が行き届いていない小さなおりに収容され、ストレスの症状を表す行動をとっていたという。「私たちの努力が、水の泡になったようだ」と同氏は話した。
 一方、同国政府は国内で2頭を収容できる施設はその動物園だけだったとし、世話に当たった動物園側を擁護した。
 熊の見せ物は1972年にインドで公式に禁止され、翌年にはネパールでも非合法化された。しかし、ネパール南部の一部地域では最近まで存続していた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2018/03/27-11:02)

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