Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/15d64d9237a150f9e79433d600627c19925f2d20
配信、ヤフーニュースより
外国語での二種運転免許を取ることが可能に!
報道によると、2024年3月27日より福岡県で全国初として、外国語での二種免許の学科試験実施を始めた。 【画像】バスマニアの特等席「オタシート」の画像を見る これは、2023年12月に警察庁が外国語での二種免許試験実施を決めたことを受けてのこととなるようだ。福岡県では4カ国語(英語、中国語、ベトナム語、ネパール語)での受験を可能とし、各国語での問題文作成にあたっては、警察庁の例を参考にしているとのことでもあった。 政府はすでに外国人技能実習生における特定技能の分野に新たに4分野を追加することを決めており、そのなかに自動車運送業も含まれている。外国語での二種免許試験の受験を可能とするとともに、バスやタクシー、トラック業界の働き手不足解消を外国人運転士の積極投入にて解消の一助になるようにしたことになる。 すでに第一種運転免許では全国で幅広く試験問題の多言語化が進んでいる。この前の報道で知ったのだが、現在の日本は世界有数の移民受け入れ国になっているとのこと。日本に移住すれば、当然日常生活においてクルマの運転ができるのはこの上なく重要なこと。そのなかで、2種免許の学科試験をいままで日本語のみとしていたのは、それだけ厳格な管理下に置いていたということにもなろう。 短期間で日本を観光で訪れるインバウンド(訪日外国人観光客)の日本国内でのレンタカー利用も含めれば、最近はクルマを運転しているとき、気がつけば周囲のクルマは外国の人が運転しているというシチュエーションもけっして珍しくない。 日本で初めて自動車運転免許取得のため教習所へ通い、試験を受ける外国の人もいるだろうが、多くの人は母国で運転免許を取得済みであり、それを日本の運転免許証に切り替えて日本で引き続きクルマを運転することになる。日本ではそのような切り替え時には、書類審査や適性試験、学科試験、そして技能の確認などがあり、ややその要件は厳しいように見える。 ただし、アメリカの一部の州、台湾、フランス、イタリア、オーストラリアなど多くの国や地域の人については学科と技能試験が免除され、前述した一部の州以外のアメリカ合衆国民は技能の確認が免除されるとのこと。 逆に日本の運転免許を海外の運転免許に切り替える場合には、アメリカの一部の州では試験は一切なく、書類手続きだけで切り替えが可能になる。イメージとしてはかなり厳しそうに見える中国でも、日本語で学科試験を受けるだけで切り替えが可能だという。 ただし、そこまでいく書類の準備が面倒くさいようで、過去に聞いた話は、正規の中国の運転免許を闇で交付するツアーが存在していたとのこと。比較的不正行為に甘い地域で受験するために、正式ながら居住実績のないマンションなどで居住証明書などの必要書類を準備し、現地までいく往復交通費や宿泊代などがコミコミになった料金を支払うと(それほど高くない)、無事正式な運転免許を闇で交付してもらうことができるようだ。
免許版のマネーロンダリングが行われる可能性アリ
新興国で話を聞くと、運転免許が買えるという話をよく聞く。日本のように教習所へ通い、技能検定試験は教習所で受験可能で、合格後学科試験だけを試験場で受験するといったようパターンは珍しく、コーチ屋のようなところで技術指南してもらい、技能試験も試験場一発勝負というパターンが多いようだ。ただ、試験場は混みあっており面倒くさいということで、正規運転免許証をお金を払って買うというルートが、多くの国で存在すると聞いたことがある。 運転免許が買えなくとも学科試験中に教官がずっと横に立ち、正解を試験中もずっと脇でささやき続けるというサービスがかつてあったという国の話も聞いたことがある。 日本国内の多様化が進み、海外から多くの人が移住してくることを否定するつもりはないが、正規で取得するのが大前提の運転免許を、諸外国では裏の非正規ルートで取得しているというケースが、日本では信じられないほど多く存在する可能性が高いなか、外国人の取得要件を緩和するのはかなりリスクが高いように思える。 仮に非正規ルートで取得した運転免許証が日本の運転免許証に切り替えられれば、それはある意味日本の合法的手段で取得した運転免許となるのでお墨付きを与えたことにもなる。たとえるならマネーロンダリングに近いイメージのことが成立してしまうともいえよう。 しかも仮に、正規な方法で運転免許を取得していたとしても、日本人としてはそれほど運転スキルの高くない筆者から見ても、海外で現地の人の運転を見ると日本人よりスキルが低いように見えてならない。 とくに筆者はアメリカで運転する機会が多いので、それを強く感じることが多い。しかも彼らの場合、あまり運転に集中していないようにも見える。 「ノロノロ渋滞のときに隣のクルマの年配の女性を見たら編み物をしていたなど、想像以上に運転中に運転以外のことをやっています」とは現地事情通。 ハンドル位置は左右で違うことはあるが、信号は赤で停まるなど基本ルールや運転方法は万国共通となっている。しかし、歩行者を優先するかしないかなど、マナーやモラルといった、クルマの運転に対する心構えのようなものは大きく異なると筆者は感じている。 郷に入っては……というつもりはないが、日本国内でもたとえば、「茨城ルール」といったドメスティックルールが存在(いい悪いは別として)することでもあるし、手続きだけではなく、どのように日本でクルマの運転をしていくかについての心構えを伝えていくことも、今後は課題となっていくだろう。 たとえば渋滞した高速道路での合流時に、1台ずつ合流させていくというのは半ば日本では当たり前のことであったが、ドライバーの多様化(国際化)により、これが当たり前のことではなくなっていくかもしれないのである。
小林敦志
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