2026年8月11日火曜日

《私のことを家族が誇りに思ってほしい》高知の企業に就職したネパール人女性に密着【高知】

 Source:https://news.ntv.co.jp/n/rkc/category/society/rc84d81ff82b0740e7b26b14099f0d9d0b
Googleニュースより

2026年4月8日 18:58
《私のことを家族が誇りに思ってほしい》高知の企業に就職したネパール人女性に密着【高知】
4月1日、高知市升形のオリエントホテル高知で、2人の新卒者に辞令が交付されました。
2人のうち1人はネパール出身のダヌワル・ススミタさん(23)で、ススミタさんは正社員として採用されました。

■ススミタさん
「気持ちはちょっと緊張。新しいところで新しい人たちと一緒に働くのも嬉しい」

オリエントホテル高知は客室138室を構え、年間、国内外から4万5000人が滞在しています。
インバウンドの需要が伸び続ける一方で、人口減少により宿泊業界も人手不足が顕著。
オリエントホテル高知も人材確保に苦慮してきました。

入社式の後、ススミタさんなど新入社員に会社概要を説明していたのが、オリエントホテル高知の谷脇社長です。
谷脇社長は、ススミタさんの待遇を日本人と同じにしています。

■オリエントホテル高知・谷脇社長
「長く働いてもらいたいというところと、日本人だから外国人だからというのは、言語の問題であったりとかそれだけであって、基本的に能力は関係ない。これからインバウンドのお客様、まだまだ高知は少ないですけどこれから増えていくと思いますので、お客様との外国語でのコミュニケーションっていうのも期待するところ」

オリエントホテル高知では2023年から外国人のアルバイト採用を始め、現在、留学生など7人が働いています。2024年には初めて外国人を正社員で雇用し、この春、入社したススミタさんで2人目です。

なぜススミタさんはオリエントホテル高知を選んだのでしょうか。

■ススミタさん
「オリエントホテルを選んだ理由は友達から聞いた時も、みんな家族のように愛してますと言われたから、ここで(就職)したらいいかなと思って」

ススミタさんは3年半前に留学生としてネパールから高知にやってきて、高知市小津町にある高知龍馬学園グローバル校舎で学びました。

■ススミタさん
「専門学校ではいろいろなITとか英語とか日本語も学びました。そのあとビジネスとかホテルのサービスとかマネジメントとか学びました」

ススミタさんは高知の環境が気に入っているそうです。

■ススミタさん
「別の県に行ったら人だけいっぱいいて、高知だったら住みやすいし、人も優しいし、自然も高知がきれいと思います」

ススミタさんの故郷・ネパールは日本から約5000キロ離れ、世界最高峰のエベレストがあるヒマラヤ山脈のふもとに位置しています。
インドと中国に挟まれた内陸の国で人口は3000万人あまり。
山岳地帯が多いネパールの主な産業は農業で、雇用は少なく、世界でも貧しい国の1つとされています。

■ススミタさん
「多分ネパールだったら1か月分働いて、バイトだったら1万円ぐらいだけもらうこともあります、1万5千円くらいだけど、日本だったらそれを1日で稼ぐことができる」

こうしたお国事情から外国に働きに出たり、留学する若者が多いといいます。
ススミタさんがこの日着ていた服はネパールの民族衣装です。

■ススミタさん
「ネパールで女の子がよく着る服です。クルタ・スルワールです」

クルタはチュニック、スルワ―ルはズボンのこと。

シフォンの生地に手縫いの美しい刺繡が施された華やかな衣装ですが、動きやすく機能的です。
そして胸元には6歳の時に両親からもらったアクセサリーが。

■ススミタさん
「いつもつけてます。6歳から今までずっとつけてます」

ネックレスをくれたススミタさんの父は去年(2025年)の夏、病気で亡くなり、ネパールではいま母親が農業をしながら暮らしているそうです。
入社日の翌日、ススミタさんは高知商工会議所が行う新人研修に参加しました。
県内45の事業所から約100人の新人が集まり、社会人としてのマナーを学ぶものです。

■研修の様子
「おはようございます」
「素早く倒して止まる!すーっとなおる、アイコンタクト。にこやかに」

研修では社会人としての心構え、そして丁寧な挨拶やふさわしい服装など振る舞いについての指導を受けます。

■ススミタさん
「ネパールと別の国だったらたぶん、挨拶はそんなに、大切ですけどそんなに学ばないと思うけど、日本は絶対学ばないといけない」

一方、会場にはススミタさんの他にも外国人の姿が。高知商工会議所によりますとここ数年、ちらほら県内企業の新入社員としてマナー研修を受ける外国人がみられるそうです。

■外国人男性
「4月から技能実習ビザで技能の方が(会社に)来るので、僕は通訳の仕事。生活を助けたり、僕は4か国語話せますので」

この男性や、ススミタさんは、「技・人・国」という就労ビザを取得しています。

技・人・国とは技術・人文知識・国際業務の略で例えば機械工学などの技術者や通訳、マーケティング業務などの専門的・技術的分野で働く外国人を指し、最長5年間日本で働くことができ、その後の更新も可能です。

県内の外国人労働者数は、国が統計をとりはじめた2017年は2414人でしたが、直近の2025年には5916人と8年間で2・4倍となりました。

内訳は技能実習生が半分を占めますが、この「技・人・国」も84人から236人と増えていて、通訳など専門的な技術を持った外国人の雇用が県内で増えていることを示しています。

2日間のマナー研修を終えたススミタさんは4月6日、フロント業務について先輩社員から教わっていました。

■指導の様子
「領収書がいる場合は通常はここ、宿泊者の名前があるので。会社名が良かったら、この人は先に情報が入っているので」

先輩の仕事ぶりを見学し、覚えるのが精いっぱいという状況のススミタさんですが、一生懸命トライします。

■ススミタさんの接客
「アメニティとお部屋着のご用意がありませんので、自動ドアの横からお取り下さい」

まだまだ緊張しているススミタさんですが、先輩はススミタさんが持つ能力に期待を寄せていました。

■先輩社員
「日本語がすごく上手なので、あとは文字に慣れたりとか、動きとか接客に慣れていけばすぐに(仕事を)覚えられるのではと思う」

ススミタさんにいまの抱負を英語で書いてもらいました。その言葉は。

■ススミタさん
「I want to make my family proud of me. 私のことを家族が誇りに思ってほしい。毎日少しずつがんばってなんでもできるようにもっといい人になっていきたいと思います」

ネパール人ながら高知県の企業でフレッシャーズとして歩み始めたススミタさん。
これから一生懸命ホテル従業員としての経験を積んでいきます。
最終更新日:2026年4月8日 18:58

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