2024年9月25日水曜日

ネパールの多様な文化を紹介 釜石・国際外語大学校 留学生受け入れ前に展示会

Source:https://en-trance.jp/news/kamaishishinbun-news/41858.html


 2024/09/25、Googleニュースより
釜石市国際外語大学校で開かれている「ネパール展」釜石市国際外語大学校で開かれている「ネパール展」


 









 釜石市鈴子町に今春開校した専門学校「釜石市国際外語大学校」。若者の定着や地域活性化を狙って市が誘致し、先行する外語観光学科で日本人学生が社会で活躍する力を磨いている。その学びの場にまもなく日本語学科が開設される。ネパールから約20人が仲間入りを予定。同国について理解を深め、留学生をあたたかく迎えてもらおうと、校内で「ネパール展」を開いている。30日まで。
 
 インドと中国チベット自治区に接するネパールは多民族国家で、公用語はネパール語だが、さまざまな言語が飛び交う。宗教はヒンズー教が主流だが、仏教徒やイスラム教徒も暮らす。世界最高峰エベレストで知られるヒマラヤの山国として、日本人にとってもなじみがある。
 
 会場は、校舎として利用する市教育センター5階の教室。民族衣装、バッグや帽子などの民芸品、生活用品を並べて多様な文化を紹介する。合わせると90点ほどあり、来釜する留学生が現在、通っている現地の日本語学校や、青年海外協力隊員などから提供されたものが中心。展示物に添えられた説明文を見ながら、生活の様子をうかがい知ることができる。
 
教室の一室を使って展示。90点ほどが並ぶ

教室の一室を使って展示。90点ほどが並ぶ

 
民芸品や書籍などがずらり。興味津々で見つめる来場者

民芸品や書籍などがずらり。興味津々で見つめる来場者

 
ボードゲームや宗教用品、教科書、手作り辞典などもある

ボードゲームや宗教用品、教科書、手作り辞典などもある

 
 展示には、外語観光学科の学生も協力。食文化や言語などを調べ、スライドにまとめたものを壁に映し出し、同国について発信している。「首都は?」「国旗の特徴は何?」といったクイズも用意。楽しみながら魅力に触れてもらうよう見せ方に工夫を加えた。
 
外語観光学科の学生が制作したスライドショーも見られる

外語観光学科の学生が制作したスライドショーも見られる

 
クイズを楽しみながらネパールについて理解を深める来場者

クイズを楽しみながらネパールについて理解を深める来場者

 
 市民に外国の人や文化に理解を深めることで歓迎ムードを高めてほしいとの願いに加え、「留学生が早く地域になじむよう、土台作りにつながれば」という期待も込もった展示となっている。「互いに理解し、あたたかい交流ができたら」と、日本語学科を担当する教師の佐々木美穂さん(41)。学校を飛び出し、地域での活動も視野に入れている。
 
異国の雰囲気が加わった釜石の街景色も楽しめる⁉

異国の雰囲気が加わった釜石の街景色も楽しめる!?

 
 留学生の生活支援として、家庭で眠る未使用の調理用具などの提供を呼びかけたところ、十分な心が寄せられた。海外の若者たちがやって来ることを「楽しみにしている」との声もあるといい、同校では「釜石に来てよかった」と留学生が感じられるようサポートしていく。
 
 日本語学科は10月中旬に授業が始まる。留学生と街で出会ったら…展示での学びを生かし、ネパールで使われる「ナマステ(おはよう、こんにちはといった、あいさつ言葉)」、「サンチェイ チョウ?(お元気ですか?)」、「ダンネバード(ありがとう)」などと笑顔で声をかけてみては。

ネパールから日本への移住者は避妊サービスの大きなギャップに直面する-移住前後の研修やアウトリーチ活動の重要性を示唆する結果



Source:https://www.sophia.ac.jp/jpn/article/news/release/240924_rep/

Googleニュースより


本研究の要点
ネパールではあらゆる近代的な避妊法が無料または最小限の費用で利用できるのに対し、日本では手に入れやすい避妊器具は主にコンドームのみ。
日本に移住したネパール人移民は避妊の選択肢の少なさ、言語の壁、費用の高さなどから、男性パートナーに頼ったり、ネパールから避妊具を入手したりせざるを得ないという状況が浮き彫りに。
渡航先でもアクセスしやすく、手に入れやすい価格で、出身国と同じような避妊サービスが利用できるようなユニバーサル・ヘルス・カバレッジの精神に則った施策の重要性を示唆。

研究の概要


上智大学総合グローバル学部の田中雅子教授、同大学アジア文化研究所のRachana Manandhar Shrestha客員研究員(兼任:東京大学大学院医学系研究科 客員研究員)、ネパールHealth Action and ResearchのRicha Shah博士、米国ハーバード大学ハーバード公衆衛生大学院のDivya Bhandari氏、ネパールAmoha Center for Mental Health and Well-BeingのBijay Gyawali博士は、ネパール人移民が日本に移住する前後における、性と生殖に関する保健サービス、特に避妊具に対するニーズに関連するギャップと課題を明らかにすることを目的とした調査を行いました。


その結果、女性主体の避妊の選択肢が限られていること、言語の壁、費用が高いことなどがあり、男性パートナーに頼ったり、ネパールから避妊具を入手したりせざるを得ないという状況が浮き彫りになりました。


ネパールではあらゆる近代的な避妊法が無料または最小限の費用で利用できるのに対し、日本では避妊器具は主にコンドームに限られており、ネパール人移住女性はその使用をパートナーの男性に頼らざるを得ないというのが現状です。そのため、ネパール人移住者はネパールから避妊具を手にいれるか、友人や親戚に母国から送ってもらうことが多い現状を踏まえ、本研究では、ネパールで使用されていた避妊薬と日本移住後に使用されていた避妊薬を調査し、移住後の日本における避妊薬へのアクセスにおけるギャップを、移住者の男女双方において、サービスが利用したい時に使える(Availability)、サービスが利用しやすい場所にある(Accessibility)、手の届く費用で利用できる(Affordability)、スティグマを感じずサービスを受けられる(Acceptability)の観点から明らかにしました。


本研究は、予定外の妊娠やそれに関連する健康問題を防ぐため、日本で利用できる性と生殖に関する健康サービスについての認識を高めるために、日本への移住者に対する出発前と到着後の研修の必要性を強調するものです。


本研究成果は、2024年7月2日に国際学術誌「Healthcare」にオンライン掲載されました。

研究の背景


持続可能な開発目標(SDGs)目標3.7は、2030年までに性と生殖の健康のためのサービス(Sexual and reproductive health service:SRHS)へのあらゆる人たちのアクセスを保障することを目指しています。また、SDGsでは、外国に移り住んで生活をする移民が経済活動等を通じて現地の社会に積極的に貢献していることを認識したうえで、脆弱な状態にある集団として、権利の保障を求めています。しかし、これまで、移民のSRHSのニーズにはほとんど関心が払われてきませんでした。


SRHSに関する具体的な課題としては、多くの移民女性が避妊具へのアクセスで困難に直面していることが第一に挙げられます。母国での避妊サービスや自分の権利をよく認識している人であっても、渡航先国でのサービスや規則、使用に関する規制の違いから、避妊器具や避妊法へのアクセスに苦労することが多いのが現状です。


2023年6月現在、日本に在留する外国人のうちネパール人は6番目に多く、在留ネパール人156,333人のうち、70,310人(45%)が女性であり、女性の割合は増加傾向にあります。そのうち61,305人(87%)は、生殖可能年齢(15~49歳)で、この年齢層の女性は、言葉の壁や、日本では避妊具の選択肢が限られていることから、SRHSのニーズを満たすことが困難です。そのため、予定外の妊娠や、その結果として人工妊娠中絶が必要になる可能性があります。


世界保健機関(WHO)は、経口避妊薬、緊急避妊薬、注射による避妊薬(デポプロベラ)、避妊インプラントを必須医薬品モデル・リスト(*1)に挙げています。また、中絶薬(例えばミフェプリストンとミソプロストール)もリストアップされていますが、「国内法で許可され、文化的に受け入れられる場合」という特記事項が付け加えられています。


日本では、調査時点では厚生労働省がデポプロベラや避妊インプラントを承認していませんでしたが(2024年8月現在も未承認)、ネパールではWHOがリストアップしたすべての選択肢が利用可能です。日本では経口避妊薬と緊急避妊薬は承認されていますが、市販薬ではなく、処方箋が必要です。日本の健康保険制度では、経口避妊薬と子宮内避妊器具(IUD)は月経困難症治療のみに適用され、避妊目的の場合は適用されず、費用の高さが問題です。男性用コンドームは日本でも容易に入手できますが、ネパールのものより比較的高価です。


ネパールでは、家族計画が国としての優先課題の一つであるため、政府やNGOが運営する保健施設では、経口避妊薬、デポプロベラ、IUD、避妊インプラント、男性・女性不妊手術、男性用コンドームなど、すべての近代的避妊具が最小限の費用または無料で提供されています。そのため、日本に移住したネパール人女性は、避妊具の選択肢の少なさやアクセスの難しさ、自国で使用していた避妊薬が継続できないといった問題に直面しています。


本研究では、ネパールで使用していた避妊法と日本移住後に使用している避妊法を調査し、移住後の日本におけるSRHS(特に避妊薬)へのアクセスにおけるギャップを、移民の男女双方において、サービスが利用したい時に使える(Availability)、サービスが利用しやすい場所にある(Accessibility)、手の届く費用で利用できる(Affordability)、スティグマを感じずサービスを受けられる(Acceptability)の観点から調査を行いました。
ネパールからの移民が直面する4つの『A』。この4Aの枠組みで調査および結果の解析を行なった。


本研究を主導した田中教授自身、これまで、社会福祉士、また、DV相談員として、移民女性の予定外の妊娠の事例を数多く目にしてきたと言います。


「私自身も20年間ほど外国で暮らした経験もあるので、諸外国では避妊の選択肢が多いことはよく知っていました。そのため、日本に住む移民女性の困難を理解することができました。移民の多くは、質の高い医療サービスを受けられると信じて日本に来ます。しかし、日本における生殖保健サービスの選択肢の少なさに失望しているので、その実態を調べることにしました」(田中教授)

研究結果の詳細


調査には186名が参加し、そのうち106名(57.0%)が男性、80名(43.0%)が女性でした。参加者の半数以上が30歳未満(51.1%)で、155人がヒンドゥー教徒(83.3%)でした。

Availability


ネパールでも日本に移住した後でも、男性用コンドームの使用率は他のすべての方法と比較して一貫して高く、最も一般的に受け入れられている方法であることがわかりました。ネパールでは、デポプロベラ、インプラント、女性不妊手術などの女性向けの避妊法がより普及していますが、今回の調査結果はネパールの全国レベルの統計とはかなり異なる結果で、ネパールでも参加者の間でコンドームに対する強い選好性が示されました。これは、ネパールではコンドームが無料または最小限の費用で広く入手可能であることに起因する可能性があります。日本では、コンドームに比べ、他の近代的な避妊法は容易に入手できず、高価です。それに加え、移民が受入国の避妊習慣に適応する傾向があることも、コンドーム使用率の高さと関係があると考えられます。

コンドームとは対照的に、ネパールで緊急避妊薬やデポプロベラといった女性向けの避妊法を使用していた参加者の数は、日本への移住後に顕著に減少しました。これは、緊急避妊薬が日本では処方箋を必要とし、デポプロベラが日本国内で承認されていないため、ネパール人移民にとって入手が困難であるためと考えられます。

最も伝統的かつ効果のあまり見込めない膣外射精法とリズム法も、今回の調査参加者の間で一般的でした。この2つの方法を選択する女性の数は、ネパールよりも日本の方が比較的多いこともわかりました。ネパールでは性交渉のパートナーがいなかった女性が、日本で性行為をするようになり、これら2つの伝統的な方法を使うようになったこと、あるいは、他の近代的な方法が利用できないため、代わりに簡単に利用できる伝統的な方法に頼らざるを得なかったことが、背景にあると考えられます。さらに、日本への移住後に避妊法を使用しない人の数が増加していることが観察され、移住後に避妊習慣が変化した可能性が示されました。

Accessibility


参加者が避妊具の使用を避けた理由として、「避妊具の入手方法がわからない」と「避妊法について知らなかった」の2つが主要なものとして浮かび上がってきました。このことは、避妊に関する十分な知識がなく、避妊器具や避妊方法に関する情報へのアクセスが限られていることを示す結果です。さらに、日本のSHRSについて正確な知識を持っている参加者は少数であり、これは避妊具を使う人が移住後に減少したことと関連している可能性があると考えられます。

本研究の参加者において、避妊具やその入手方法に関する知識が限られていた理由の1つが、言語の壁です。参加者の60%以上が、日本語の日常会話レベルかそれ以下の低・中レベルの日本語能力しか持っておらず、本研究の参加者65名は、ネパールから何らかの避妊具を持参したか、移住後に自国の友人等から避妊具を入手したり、送ってもらっており、そのうち22名はその理由の1つとして「(言語の障壁がなく)入手しやすい」ことを挙げました。

Affordability


日本で避妊具を使用しない理由として、4人の調査参加者が「高価すぎて使用できない」と回答しました。このことは、避妊具や避妊薬が経済的に利用できない人がいることを示唆しています。また、移住前に避妊具を準備した人に理由を尋ねたところ、「ネパールの現地医療機関で無料であった」が16名、「ネパールで日本より安く入手できた」が15名でした。一部のSHRSや保険が適用されないSHRSの費用が高いことへの懸念も示されました。

Acceptability


スティグマを感じずにサービスを受けられるかという点に関しても、いくつかの障壁が確認されました。まずは、副作用に関する懸念で、ネパールと日本の5人の参加者から報告されました。この懸念はグループインタビューでも男女両方の参加者から声がありました。男性参加者がコンドームの使用に消極的であることも、もう一つの大きな懸念として浮かび上がってきました。コンドームの使用に男性側が反対することは、日本における避妊の課題として挙げられています。さらに、中絶に関連する文化的・社会的スティグマや、たとえ守秘義務が保証されている環境であっても、避妊の使用や性の健康に関する話題について話し合うことを躊躇するような文化的規範が、避妊の受け入れ可能性に大きな影響を与えている可能性を指摘する声もありました。


これらの調査結果から、①移民の出発前および到着後に日本で利用可能な避妊法など、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスのサービスに関する研修プログラムの開発・実施、②NPOや移民の当事者団体による、移民のニーズを満たすためのアウトリーチ活動や支援、③医療従事者向けに文化や言語の障壁をなくすための研修——の必要性が示されました。


田中教授は「国境を越えて移動する移民が、出身国と同じようなサービスを利用できるよう、渡航先でもアクセスしやすく、手に入れやすい価格で避妊サービスが提供されるような、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの精神を具現化した政策が実施されること期待しています」と、本研究の波及効果について述べています。


本研究は、日本学術振興会(JSPS)の科研費(18KK0030, 23K28341)の助成を受けて実施したものです。

用語


(*1)WHO必須医薬品モデル・リスト: WHOが策定している、減退的な医療水準を維持するために必須と考えられる医薬品類のリストで、医薬品選定の際の指標として用いられる。

論文名および著者
媒体名

Healthcare論文名

Gaps in Migrants’ Access to Contraceptive Services: A Survey of Nepalese Women and Men in Japanオンライン版URL

https://doi.org/10.3390/healthcare12131320著者(共著)

Masako Tanaka, Rachana Manandhar Shrestha, Richa Shah, Divya Bhandari, Bijay Gyawali


リリースの内容に関するお問合せ


上智大学総合グローバル学部 教授 田中 雅子
E-mail:mtanaka@sophia.ac.jp

ご取材など報道関係のお問合せ


上智学院広報グループ
TEL:03-3238-3179 E-mail:sophiapr-co@sophia.ac.jp

【令和6年9月20日】 ネパール連邦民主共和国 バンダリ労働・雇用・社会保障大臣と石橋国土交通大臣政務官の意見交換会

 Source:https://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_009849.html

Googleニュースより

 9月20日(金)、石橋政務官は、ネパール大使公邸で行われたバンダリ労働・雇用・社会保障大臣との意見交換会に参加しました。バンダリ大臣から、ネパール人技能者の受け入れについて、これまでの我が国の取り組みに謝意が示されるとともに、より一層の雇用拡大に向けた意見交換が行われました。



意見交換会の様子​


記念品交換の様子

ネパールが憲法公布9周年レセプション開催、JICAが憲法の起草支援

 Source:https://portal-worlds.com/news/asean/34858



画像提供:外務省


駐日ネパール大使館主催の「ネパール・ナショナルデー・レセプション」に、高村外務大臣政務官が出席した。

ネパールでは、2008年に、約240年続いた王政を廃止するとともに連邦民主共和制樹立を宣言しており、暫定憲法・議会のもとで新しい国家の整備を始めていた。日本政府としては、独立行政法人の国際協力機構(JICA)の専門家などを派遣し、民法起草支援や法整備支援などを実施していた。その後、2015年にネパールの制憲議会において新憲法草案が採択されていた。

今回は、駐日ネパール大使館主催により、ネパールにおいて憲法が公布されてから9周年の記念日を祝して「ネパール・ナショナルデー・レセプション」が開催された。日本政府からは、高村正大外務大臣政務官が代表として参加した。

高村政務官は挨拶の中で、日本は長年の友人としてネパールの民主主義を支援してきており、ネパールにおける民主主義の定着を歓迎しており、両国が1956年の外交関係樹立の前から、文化、観光、経済等のあらゆる分野で、草の根の交流を通じて、極めて良好な関係を築いてきており、災害時など互いに困難なときには手を差し伸べ合い助け合ってきたことに触れた上で、来年の大阪・関西万博をきっかけに、両国間の交流が一層深まることを期待するとの旨を述べた。

アジア回遊編~インド・ネパール(30)根本的に違うインドの温泉と日本の温泉 ぬるいか激熱かの2択 湯を楽しむ場所ではなく宗教的な意味合い

 Source:https://www.zakzak.co.jp/article/20240913-CCCO7NKP6VMGXAP5Y7NEVVP46Y/

アジア回遊編~インド・ネパール(31)鉄格子にしがみつき必死で助けを叫んだ ニューデリー最大の売春街「GBロード」に潜入

 Source:https://www.zakzak.co.jp/article/20240920-L2ZTGHAI7RJE3BJ7EZD4BCQYSE/


GBロードではないが、このくらい細い路地を進む=インド・ニューデリー
GBロードではないが、このくらい細い路地を進む=インド・ニューデリー

北インドの山奥にある温泉郷「マニカラン」から、首都ニューデリーへ戻ってきた。明後日にはインディラ・ガンディー国際空港から日本へ戻る予定だが、その前にひとつ行かなければならないところがあった。

その悪評の高さから尻込みしていたが、ニューデリー最大の売春街である「GBロード」は自分の目で見ておかなければならないだろう。

GBロードは泊まっているゲストハウスがあるバックパッカー街「パハールガンジ」から歩いて30分ほどの場所にある。ゲストハウスを出てひたすら東に向かって歩き、線路の上を渡る500メートルはある長い陸橋を越えると、「Garstin Baston Road」=「GBロード」に交差する。そこからさらに500~600メートルほど北上したところにある古びた雑居ビル群が売春街となっている。


あらゆる書籍や報道を読む限り、インドの売春街にいる女性の多くは人身売買などによって隣国から連れてこられた人たちという説が多い。GBロードの売春宿では14~15歳の少女が当たり前のように体を売っていて、中には10歳の少女まで…。ブローカーにだまされて連れてこられた少女もいれば、家族や親戚に売り飛ばされてしまった少女もいるという。

その環境は劣悪で、当然、性病といった類いの病気の対策もされていない。結核、ウイルス性肺炎、HIV/AIDSといった感染症が蔓延しているというが、無理もないことだろう。

GBロードまできていてなんだが、正直言うと女性を…というつもりはなかった。それは倫理的な問題などではなく、ただただ性病をもらうことが怖いという自分本位の考えからである。ビル群を横目に線路沿いを歩いていると、さっそく客引きの男に声をかけられた。

「どんな女性がいるか見てもいいか?」

そう聞くと、男は「問題ないからついてこい」と、雑居ビル群の間にできた人がすれ違うのもやっとの細い路地を進んでいった。その路地は迷路のようになっていた。深部まで行くと、四方をビルで囲まれたビルが乱立し、昼だというのにもはや太陽の光が差し込んでいない。ビルの内部も迷路のようだ。無秩序に階段が張り巡らされ、感覚的にはビルとビルが階段によってつながっていた。

そして、3階か4階にある入り口が鉄格子になっている部屋の前にたどりついた。そして、後ろから男が2人ぬっと出てきた瞬間、彼らは無言で私を羽交い締めにし、鉄格子の部屋に押し込もうとした。客引きの男の手には南京錠のキーが握られている。

このときは鉄格子の棒だったが、細い棒を本気でつかんだときの力は、男3人を合わせた力を上回ることを初めて知った。私は男たちに監禁されまいと鉄格子にしがみつきながら、助けを呼ぶため大声で必死に叫び続けた。

■國友公司(くにとも・こうじ) ルポライター。1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術学群在学中からライターとして活動開始。近著「ルポ 歌舞伎町」(彩図社)がスマッシュヒット。

ネパール人のコンビニ店員、特殊詐欺を阻む 防犯協から報奨金第1号

 Source:https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASS9S4S44S9SOIPE002M.html

ネパール人のコンビニ店員、特殊詐欺を阻む 防犯協から報奨金第1号

感謝状を贈られたバンダリ・ニルマルさん(右から2人目)=2024年9月19日午後2時24分、守山署、川西めいこ撮影

(朝日新聞)

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、守山署は19日、ローソン守山小幡四丁目店(名古屋市守山区小幡4丁目)のアルバイト店員でネパール国籍のバンダリ・ニルマルさん(24)に感謝状を贈った。また、愛知県コンビニエンスストア防犯対策協議会から、初めて報奨金が贈られた。

 ニルマルさんは今月8日正午ごろ、レジ業務中に来店した70代の男性客から「アップルカードに合計16万円分を入金してください」と頼まれた。不審に思って用途を聞くと、「マイクロソフトのパソコンに使うから」と言われ、会社が違うこと、電話でやりとりしていることなどから詐欺だと確信し、男性を説得して自らの携帯電話を使って守山署に通報した。

 普段、別店舗で働くニルマルさんだが、人手不足の際などに守山小幡四丁目店で働くといい、この日はヘルプ勤務中の対応だった。「詐欺を防げて良かった。これからも頑張って自分も成長したい」と話した。

 愛知県コンビニエンスストア防犯対策協議会は今月から、県内で特殊詐欺被害の防止に貢献したコンビニ店員にクオカード3千円分の報奨金を贈る取り組みを始め、今回が初の適用となった。7月にあった総会で制度開始を決定し、来年3月までは続ける予定だ。

 協議会の助川真会長は「報奨金制度をきっかけに、コンビニ店員さんも声をかけてみようと思ってもらえたら。少しでも地域の役に立てたらうれしい」と願いを込めた。(川西めいこ)

ドゥルガ・バハドゥル・スベディ駐日ネパール大使による高村正大外務大臣政務官表敬

 Source:https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/np/page3_003089_00001.html

令和6年9月18日、Googleニュースより




 9月18日、高村正大外務大臣政務官は、ドゥルガ・バハドゥル・スベディ駐日ネパール大使(H.E. Dr. Durga Bahadur Subedi, Ambassador of Nepal to Japan)による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
高村政務官から、両国は、経済、文化、観光等、様々な分野での交流を通じ、長い友好関係を築いてきており、幅広い分野においてネパールの発展を後押ししてきたことに言及の上、来年4月から始まる大阪・関西万博の機会に、さらに両国間の相互理解・交流が深まることに期待する旨述べました。
これに対し、スベディ大使から、本年5月の上川外務大臣によるネパール訪問に謝意が示されるとともに、幅広い分野における日本のこれまでのネパールへの開発協力についてあらためて謝意が表明され、2026年の両国外交関係樹立70周年に向けて、日本との協力関係を更に強化していきたい旨の発言がありました。

栃木 日光 鬼怒川の川下り ネパール人の2人の船頭が活躍

 Source:https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20240918/1090018621.html

日光市の鬼怒川で行われている川下りの船頭に2人のネパール人が採用され活躍しています。

日光市の鬼怒川を6キロにわたって木造の船で下る川下りは、雄大な渓谷の風景を楽しめるとして観光客に人気です。
運営会社では増加する外国人観光客とスムーズに意思疎通を図りより川下りを楽しんでもらおうと英語と日本語が話せるネパール出身の2人を船頭として採用しました。
採用されたのはマハト シシルさん(30)とダムザン ビゼェイ クマルさん(30)の2人で3年前に来日して日本語学校で学んだ後6月に運営会社に入社して操船の練習を重ねてきました。
2人は7月中旬から新人の船頭として観光客を乗せて業務に当たっていて16日は客が乗船して準備が整うと日本語と英語を使って注意事項を説明したあと船を出発させました。
2人は竿やかいを巧みに使って船を操り途中で見られる景色や川下りの楽しみ方などを説明をしていました。
男性の乗客は「説明がすごくわかりやすくて鬼怒川の楽しいところを味わうことができました」と話していました。
クマルさんは「いちばん大切なのはお客さんの安全です。自然を楽しみながら仕事がしたいので船頭になりました」と話していました。
シシルさんは「覚えることがいっぱいあったのが大変でした。お客さんとのやりとりが楽しいです」と話していました。

タイで同性婚合法化、東南アジアで初 国王が承認、来年1月発効へ

 Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/d76078cd80761516e2d9c00329e1a948ac07fc06

配信、ヤフーニュースより

朝日新聞デジタル

朝日新聞社

日本の未来は占冠村に!日本のダイバーシティ最前線――外国人27%が築く多文化共生と持続可能な発展

 Source:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/713628efe894fff66957bb592787e2a7f911e9e0

にしゃんた社会学者・タレント・ダイバーシティスピーカー(多様性語り部)
占冠村の田中正治村長(企画商工課提供)

占冠村の奇跡――日本で一番「グローバル」な村の秘密

日本では、どこに行っても外国人の姿が日常風景の一部となっています。今後、外国出身者との共生が日本社会の重要なテーマとなることは間違いありません。外国人が多く住む自治体はいくつかありますが、その中でも特に、総人口に占める外国人の割合が高い自治体は、多文化共生のモデルケースとして注目に値します。実際に、外国人比率が上位10位に入る自治体のうち、3つが北海道にあります。そして、そのトップに立つのが占冠村(しむかっぷむら)です。

占冠村は、日本国内でも異彩を放つ存在です。総人口1,500人のうち約500人が外国人で、全体の27%を占めています。この村は、日本が抱える少子高齢化や地方過疎化といった課題に対し、一つの解決策を提示していると言えるでしょう。特に、1981年に開発が始まったトマムリゾートは、占冠村の国際化を促進し、多文化共生を後押しする大きな要因となりました。

トマムリゾートは、観光客だけでなく世界中から労働者を受け入れ、村全体が異文化交流の場となっています。外国人労働者たちが自然に村に溶け込むため、行政も積極的にサポートしています。例えば、役場の窓口では、ポケトークなどの翻訳ツールを駆使し、外国人住民が言葉の壁に悩まずに行政サービスを利用できるよう対応しています。

占冠村の国際交流の歴史は長く、1991年に結ばれたアメリカ・アスペン市との姉妹都市提携の一環として、地元の中学生を対象に交換留学制度が続けられてきました。さらに、モンゴルの力士が日本で活躍する前から、モンゴルの子供たちを受け入れ、交流を深めてきた歴史もあります。田中正治村長は「占冠村には外国人を自然に受け入れる風土があり、これが村の大きな強みです」と語ります。村全体で多文化共生を実践する占冠村は、他の地方自治体にとってもモデルとなる存在です。

トマムリゾートがもたらした奇跡――村を支える外国人たち

1981年のトマムリゾート開発以来、紆余曲折あったが、占冠村の経済は大きく変貌を遂げました。特に2017年にフランス発の「クラブメッド」の進出によって、観光客としての外国人も、リゾート内で働く外国人労働者の数が急増しました。クラブメッドの進出当初、外国人スタッフはわずか142人でしたが、その直後332人に倍増し、今ではピーク時の冬季には500人を超える外国人がリゾートで働いています。

観光業は活発で、観光客の割合がシーズンによって逆転します。冬場には外国人観光客が60%、日本人観光客が40%ですが、夏になると日本人が60%、外国人が40%という構成になります。このように、占冠村はシーズンも国際的な観光客を受け入れており、外国人観光客の増加が村全体の経済活性化に大きく寄与しています。

リゾートを支える外国人労働者は基本的に短期滞在者で、3年以上定住しているのは全体の約10%にすぎませんが、彼らのフレンドリーな接客がリゾートの評判を高め、リピーターを呼び込む重要な要素となっています。外国人労働者の存在は、観光業だけでなく、村全体の経済にも大きな恩恵をもたらしています。占冠村の田中村長も「外国人スタッフが村の観光産業を支える重要な柱となり、経済全体の活性化に貢献している」と述べており、外国人の存在は、占冠村を国際的なリゾート地へと押し上げ、未来を切り拓いているのです。

雄大な自然美が息づくー赤岩青厳峡、静寂と力強さが響き合う絶景(企画商工課提供)
雄大な自然美が息づくー赤岩青厳峡、静寂と力強さが響き合う絶景(企画商工課提供)

外国人労働者が村の活性化と発展を支える立役者!

占冠村における外国人労働者の役割は、単なる観光業の支えにとどまりません。彼らが村の住民となることで、人口が増加し、国から交付される交付税の増加にもつながっています。村の人口約1,500人のうち、約500人が外国人であることは、交付税の計算において大きなプラスとなります。田中村長も「交付税が外国人か日本人かを問わず、村に住んでいる人の数で決まる。外国人住民の増加が村の財政を支え、これによりインフラ整備、公共サービスの充実や生活環境の向上が可能になっています」とその重要性を強調します。

さらに、村の税収の約8割は、トマムリゾートからの税収によって賄われています。リゾートからの固定資産税や法人税、リゾートマンションの均等割なども村の運営に大きく貢献しており、雇用の創出と財政の安定を支えています。占冠村にとって外国人は、観光客として村を訪れるだけでなく、リゾートで働きながら村全体の経済を支える存在でもあります。村を訪れる観光客や働いているスタッフの半分またそれ以上が外国人という状況は、つまり外国人が村の重要なゲストであり、ホストであることを象徴しています。

こうして、外国人労働者は単に観光業を支えるだけでなく、村の税収や交付税の増加にも貢献し、占冠村の今と未来を切り開く欠かせない存在となっています。その点、外国人を特別視する必要はないが、外国人と日本人を分けること自体が無意味で、時代遅れであることがわかります。彼らの存在が村の経済的な活力と安定を支える一方で、多文化共生のモデルを実現しているのです。

「ゴミ箱で火事!?」笑える文化衝突エピソードから学ぶ共生のヒント

外国人労働者と日本人が共に生活する中で、時には文化の違いが予期せぬ、そしてユーモラスなエピソードを生むことがあります。その一例が「ゴミ箱で火事!」の出来事です。ある日、占冠村で住みながら働く外国人がゴミ捨て場で虫を見つけ、退治しようと火を使いました。彼は全く悪気はなく、母国の習慣に従い、虫を焼いて駆除するのが最も合理的だと考えたのです。しかし、日本ではゴミ捨て場で火を使うことは禁止されており、結果としてちょっとした火事騒ぎになりました。幸い大事に至ることはなかったが、この出来事は文化の違いが日常生活にどのような影響を与えるかを象徴しています。

田中村長は「こうした文化の違いによるトラブルも、互いに学び、成長する良いきっかけになるんです」と笑顔で語ります。村長の言葉は、異なる文化を持つ人々が一緒に暮らす上での課題と、それを乗り越えるための柔軟な姿勢を反映しています。また、多くの外国人労働者はリゾート内で生活しており、彼らの日常はほぼリゾート内で完結しているため、村の他の地域との関わりは限られています。リゾート内に住む外国人労働者は、村の行事や地域社会との接触が少ないものの、地域との交流を深める取り組みが進行中です。文化的な違いを時として笑いとともに受け入れ、村全体が共生の成功に向けた柔軟な姿勢を築いています。

色彩の共演、秋の双珠別ー占冠村が染まる美しき紅葉の瞬間(企画商工課提供)
色彩の共演、秋の双珠別ー占冠村が染まる美しき紅葉の瞬間(企画商工課提供)

異文化が育む次世代――占冠村の子どもたちが見据える未来

占冠村では、リゾートで働く外国人スタッフの中にも、家族とともにリゾートの外に住みながら村の学校で子育てをしている人もいます。もちろん教職員と共に村としてのベストを尽くしています。最初に占冠村の学校に通った外国人の子どもはネパール出身で、当初は日本語を話せませんでしたが、田中村長は「子どもたちは適応力が高く、文化や言語の違いを乗り越えて自然に友達を作っていきます」とその成長を高く評価しています。

外国にルーツを持つ子どもたちは学業にも真剣に取り組んでおり、弁論大会で優秀な成績を収める子どもや、近隣の高校に進学する子どももいます。こうした異文化環境での教育は、双方にとって多文化共生の経験を深める重要な役割を果たしています。また、外国人の親たちも地域の行事や学校のイベントに積極的に参加し、村全体で交流が進んでいます。「若い世代、子育て世代が定住するためには、子どもの教育が最優先課題です」と村長は強調します。

村の未来を守るカギは「資源保護」――田中村長の持続可能な戦略

占冠村は、村の資源や財産、自然を守るために独自の取り組みを進めています。特に重要なのが水資源の保護です。外国資本によるリゾート開発が進む中、村は水資源の乱用を防ぐために厳しい規制を設けています。「水は村にとって最も大切な財産の一つです。この財産を守るための条例を整備し、特に外から企業などによって自由に利用できないようにしています」と田中村長は語ります。

また、村有林をはじめとする森林資源も、占冠村にとって重要な財産です。持続可能な森林管理が行われ、村は自然と共存しながら経済発展を重視しており、こうした資源保護の取り組みによって、占冠村は未来の世代に美しい自然環境を引き継ぐことを目指しています。

結び――外国人27%の村が描く、多文化共生と持続可能な未来

占冠村は、民間主導でありながら、外国人を積極的に受け入れることで、自治体として多文化共生と持続可能な発展を実現してきました。外国人労働者が観光業を支え、その影響で村の経済は安定し、税収の増加に貢献しています。村の財政基盤が強化されると同時に、外国人住民との交流を通じて、村の文化も多様性に富んだものとなっています。さらに、村は水資源や森林といった自然環境を保護するための取り組みも進め、未来の世代に継承する努力を惜しみません。

このような占冠村の挑戦は、日本全体が抱える少子高齢化や地方過疎化という問題に対する一つの解決策として注目されています。外国人との共生と持続可能な発展をモデルとするこの村は、日本の未来を照らす希望の光であり、他の地方自治体にとっても新たな可能性を示しています。占冠の教訓からの日本へのもっとも大切なことづけは「外国人と日本人を分けない」という最もシンプルで、最も本質をついた心構えであると強く感じました。

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 Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/e1fb5f6c8afb69f28123f2527234eb001b3bbe5f

配信、ヤフーニュースより

静岡朝日テレビ