Source:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e748465a2b3734a21b804880d9f20a3f855a916a
本日富士宮市とマンダン・デウプール自治体との世界遺産文化交流都市提携の締結が予定されていたことを、みなさんご存じでしょうか?
締結までの経緯
- 令和4年10月 富士山環境交流プラザで開催されたエベレスト写真展に駐日ネパール大使が公式訪問
- 令和5年9月 ネパール大使館を訪問し、相互交流について協議
- 令和6年2月 FAIR国際交流フェスティバル2024のオープニングセレモニーで駐日ネパール大使によるマンダン・デウプール自治体のプレゼンテーションが行われ、提案書が渡される。
- また、その席において市長ほか6名が大使公邸での夕食会に招待される。
- 令和6年4月 大使公邸夕食会に出席し、市長からマンダン・デウプール自治体との都市提携の締結に向けて努めていくことを約束する親書を渡す
- 令和6年5月 市議会全員協議会で都市交流について説明
- 令和6年7月 駐日ネパール大使夫妻を富士山お山開きに招待。市役所で相互交流について協議する。
世界最高峰の山『エベレスト』に近い都市であるマンダン・デウプール自治体と日本最高峰の山『富士山』がある都市富士宮市という、共に神の山として信仰の対象であり世界遺産がある都市として世界遺産文化交流都市提携が予定されています。
ところでマンダン・デウプールとはどんな都市なのか…
世界遺産文化交流都市提携するマンダン・デウプールに実際には誰も足を運んでいない…
ということで、臼井由紀子市議会議員、仲亀恭平市議会議員、望月則男元市議会議員で7月14日成田空港からシンガポール経由でネパールに視察され、7月26日に富丘交流センターにて、『マンダン・デウプール自治体訪問報告会』が開かれました。
報告会場は満席で、市民のみなさんがマンダン・デヴプールがどんな都市なのか関心のあることが伺えます。
首都カトマンズから世界遺産文化交流都市を結ぶまでは直線距離で約30km。
車なら約1時間ほどの道のりと思いますが、四駆でなければ進めないような悪路で、2.5時間かかったそうです。
電気は来ているものの、水道はなし。裕福層がプロパンガスを使用しているけれど一般家庭にはガスもないような生活環境。
2015年の地震で崩れた家が未だそのままになっている光景も見られます。
野良犬やクマ、ヒョウが出たり、野生動物も多いそうです。
午前4時前にはニワトリやハトが鳴き出し、犬の遠吠えが聞こえてくる…日本ではなかなか体験できない朝の目覚めです。
富士川の川幅1.5倍から2倍はある濁流の川には、かなり古いつり橋がかかり、町の人たちが日常に利用、子どもたちもこのつり橋を通って学校に通っているそう。
マンダン・デウプールの市役所は標高500mほどの小高い丘の上に位置しています。
市役所は町のシンボル的な建物ですが、HPはなく、GoogleMapにも載っていません。
世界最高峰の山「エベレスト」のある町という認識ですが、市役所とエベレストの間には7000mの山脈があり見ることはできません。
また、エベレストの麓サガルマータ国立公園は、マンダン・デウプール移動するのに4日から7日はかかる場所にあるそうです。
6歳から15歳で学校に行けるようになったら行き、家庭の事情や経済的問題で行けなくなったら辞めるという自由な教育なので、日本とは教育水準も学年も違います。
エベレストのある都市とは言えない…
とはいえ、道路に信号機がなくても事故が起きない。
自殺という発想がそもそもない。殺人や強盗という事件も起こらない…市民が『物質的には貧しいけれど精神的に幸せ』と思える生活は、私たちが持ち得ないものを持つ豊かな都市マンダン・デウプール。
世界遺産文化交流都市提携の締結で、どのような交流がなされていくのでしょうか。
マンダン・デウプール自治体訪問報告会
日にち:7月26日
時間:10:00~・19:00~
場所:富丘交流センター
*報告会は終了しました*
*本日予定されていたマンダン・デウプール自治体との世界遺産文化交流都市提携の締結は、7月初旬にネパール全土で発生した豪雨の影響により、ネパール各地で洪水・土砂崩れが発生し、甚大な被害が生じている状況を鑑み延期となりました*
0 件のコメント:
コメントを投稿