2020年5月14日木曜日

13万円一律給付以外にも、ここまでやるアメリカの緊急経済対策─アメリカニュース解説

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200426-00000005-courrier-int
4/26(日) 17:00配信、ヤフーニュースより
クーリエ・ジャポン
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受けてロックダウンがおこなわれているアメリカ。

経済的損失を補う救済措置として、成人の国民全員に1200ドル(およそ13万円)が支給されることは日本でも大きく報じられた。

だが、個人や企業を対象としたアメリカの緊急経済対策はこれだけではない。多種多様な制度をニューヨーク在住のジャーナリスト秦隆司氏が解説する。
外出禁止のニューヨークで
この原稿を書いている4月18日時点ですでに自宅にこもり4週間目。外に出るのは朝のコーヒーを買いに、持ち帰りのサービスだけを提供しているファーストフード店に出かけるのと、スーパーマーケットに食料など買い出しにいくだけ。コーヒーは家で入れてもいいのだが、そうすると1日どこにも出かけなくなるので、気晴らしと運動をかねて店までいく。しかし、それでも15分程度。あとはずっと家を出ない生活となっている。

私には息子がいるが、現在高校3年生(アメリカでは12年生)の彼の学校は3月末から全休となり、知事と市長の政策の違いはあるが、そのまま学期も終わることになるようだ。つまり、彼は3月末から、入学した大学が始まる9月までは学校が無くなることになる。6月の卒業式もインターネット上でおこなうという。
クオモ知事の人柄がにじみ出る会見
家を出ない生活で、毎日、昼近くから開かれるニューヨークのクオモ州知事の現状報告会見をテレビでよく観る。会見ではニューヨーク州がおこなった検査件数、全感染者数や死者数、入院者数、ICU入院者数、退院者数、当日を含む最近の1日の死者数、感染者の多い他州の感染者や死者の数字、人工呼吸器を必要とする患者数の情報などが伝えられる。

しかし、そんな生の情報や州の今後の対策だけではなく、家族と一緒に食べたミートボールスパゲティの思い出や彼の人生観など、人柄がにじみ出る会見となっているので、彼の会見に心を癒されるニューヨーカーも多い。
しかし、伝えられるニューヨークの現状は厳しい。

4月11日、アメリカでのコロナウイルスによる死者が2万人を超え(4月20日現在では4万3000人)、イタリアを抜き世界のなかで最も多数死者が出た国となったと伝えられた。その時点でのイタリアの死者数は1万9468名。国民全体で見ると人口10万人に対し32名の死者のイタリアに対し、アメリカは6名だ。

アメリカのなかでもニューヨーク市の状況が特にひどく、4月10日付けのニューヨーク・タイムズはニューヨーク市では1万8000人が入院しており、1日800人以上が死亡していることを伝えた。死者は今も1日500人を超え、これまでに1万3000人近くがコロナウイルスの犠牲になっている。

このコロナ影響下の生活で、多くの人や企業が収入面で窮地に陥っているが、これまでの政府が打ち出した救済策をみてみよう。
1200ドルの一律給付
まず、政府が成人の国民全員に1200ドル(およそ12万8000円)を給付する救済策。これは日本でも大きなニュースとなっている。こちらでの報道は、給付を受けられるのは「米国民」と記されている時もあり、「納税者」という言葉が使われる場合もあった。

アメリカには「ソーシャル・セキュリティー」という個人に振り分けられた社会保障番号があり、給付が国籍によりなされるのか、この社会保障番号をもとになされるのか分からなかったが、報道をよく読むと年収7万5000ドル(およそ800万円)以下の納税者には1200ドルが給付されるとのことだ。

年収7万5000ドル以上の納税者には上限額を100ドル超えるごとに5ドルの減給付となり、年収9万9000ドルに達すると給付がなくなる。さらに17歳未満の子供には500ドルが給付される。すでに多くの納税者がこの給付を受け取っている。

この1200ドルの給付のほかにも、連邦政府やニューヨーク州、ニューヨーク市はさまざまな救済策を発表した。
週600ドルの失業補償
連邦レベルでの大きな救済策は、連邦パンデミック失業補償(Federal Pandemic Unemployment Compensation)というものがある。これは、通常の失業保険を受け取る者には補償額のほかに週600ドル(およそ6万4000円)が追加で給付されるというもの。

また、自営、フリーランス、独立業務請負人にもこの補償が適応される。現在、連邦パンデミック失業補償は7月31日まで継続されることになっている。現在、アメリカの失業保険申請者は2200万人を超えている。

週600ドルというと、時給15ドルで週40時間働いたのと同様の額だ。現在の連邦レベルの最低時給賃金は7.25ドルなので、最低賃金の2倍を超える額となる(ただし、ニューヨーク市などの最低時給賃金は15ドル)。期間的制限はあるものの、大きな助けとなっている。

次もまた、これも連邦レベルだが、失業保険融通性(Unemployment Insurance Flexibilities)という制度を打ち出し、以下の人々も失業保険の対象となり得るとしている。

1. コロナウイルス蔓延により事業者が一時的に営業を休止し、勤務ができない従業員

2. コロナウイルスにより隔離され、隔離終了後にその企業に復帰が決まっている従業員

3. コロナウイルス感染の恐れで雇用を離れた者。あるいはコロナウイルスで家族の面倒をみるため職場を離れた者

つまり、連邦の指導要綱ではコロナウイルスで仕事を辞めなくとも失業保険および上記の連邦パンデミック失業補償は受け取れることになる(アメリカでは、州の力が強く州によって異なる場合がある)。
企業に対するさまざまな救済措置
個人についての救済措置は今のところ、このような現金給付と失業保険の拡充だが、企業に関しても次のような措置が取られている。

1. 経済的傷害災害融資プログラム(Economic Injury Disaster Loan Program)
対象は従業員数500名以下の企業。融資枠最大200万ドル(およそ2億495万円)。利子は年率3.75%。返済期間:最大30年間

2. ニューヨーク市従業員保持補助金プログラム(NYC Employee Retention Grant Program)
対象はコロナウイルス蔓延により25%以上利益損失があった6ヵ月以上事業をおこなっている従業員1~4名の中小企業。従業員給与の4割を2ヵ月間補助

3. ニューヨーク市中小企業連続性貸付金基金(NYC Small Business Continuity Loan Fund)
対象は、コロナウイルス蔓延により25%以上利益損失があった従業員数100名以下の企業。融資枠最大7万5000ドル。利子は年率0%
借りたお金の返済が不要になる連邦給与保護プログラム
これらに加え、一番最近に発表された救済措置としては連邦給与保護プログラム(Federal Paycheck Protection Program)がある。

これは、従業員500名以下の企業が対象(個人事業主も含まれる)、月の全人件費の2.5倍を貸し付ける内容。8週間継続して従業員を解雇せず給与を支払えば、ローン全額の返済が免除されるというもの。免除されるための条件は借入金の75%を給与の支払いに充てること、その他はオフィス家賃、公共料金支払い、抵当利息などに使ってよいことになっている。

このプログラムは1000万件を超える申請があり、予定していた予算をすでに使い切り、さらなる予算承認を待っている。

この連邦給与保護プログラムを受けない、あるは受けられない雇用主にはコロナウイルス援助・救済・および経済安全保障法(Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security Act)が用意されている。これは、雇用主に従業員の雇用(給与支払い)を援助するもので、従業員数に関わらず以下の雇用者が対象となる。

1. 新型コロナウイルスの影響に伴う、政府機関の命令により、業務を全面的または部分的に閉鎖しなければいけなかった雇用者

2. 2019年の該当四半期と比較して、2020年の同期間中の売上が50%減の場合(前年の四半期と比べ総収入が8割を超えた場合、次の四半期から適用対象外となる)

という条件を満たせば、従業員1人に対し、2020年3月13日から2020年12月31日までに支払われた「対象となる給与(健康保険プランなど一部の福利厚生費を含む)」の50%をクレジット(税務控除)として受理可能(従業員1人の年収につき、1万ドルが上限となる為、最大5000ドルの税務控除を受けることが可能)となる。

対象となる給与は、2019年に従業員数が平均100人以下の企業については、適用される四半期、閉鎖期間中に全ての従業員に支払われた賃金。2019年の従業員数が平均100人以上の企業では、企業や会社の閉鎖により影響を受けた自宅待機や一時解雇の従業員への賃金などに限定される。

現在、政府は中小企業にはさらなる救済が必要として、予算の成立を目指しているが、そこには共和党と民主党との戦いがあり、最終的な形は見えていないが、追加の救済策が打ち出されることは間違いないだろう。

紹介した救済策のなかで最も影響力があるのが、失業保険に週600ドルを上乗せする連邦パンデミック失業補償と、企業が借りたお金の返済が不要となる連邦給与保護プログラムだろう。

4月8日付のウォール・ストリートジャーナルでは百貨店のメイシーズやオフィス家具メーカーのスチールケースなどの大手企業が、この週600ドルを上乗せするプログラムを意識して、従業員の一時解雇に踏み切っているというニュースを伝えている。

また、給付には直接関係がないが、4月11日、労働省と財務省は指導要綱を発行し、民間の健康保険に加入しているアメリカ人が、新型コロナウィルス診断テストと、その他の特定の関連医療を、受けられるようにした(無料での抗体検査を含む)。 これは、ウイルス蔓延を防ぐために、金銭的問題がある人でもCOVID-19検査と医療サービスを受け、抗体検査ができるようにするための取り組みだ。

救済策によっては、緊急に作り上げた一方で、申請が膨大な数に上りまだ上手く機能していないものもある。
本当の死者数はもっと多い
とまあ、コロナ影響下の救済策のことを書いてきたが、ニューヨークの生活の状況はかなり悲惨だ。

4月10日付のニューヨーク・タイムズは「ニューヨークのコロナウイルスによる死亡者は本当は何人か(How Many People Have Actually Died From Coronavirus in New York?)」という記事で政府からの発表では見えない危機を伝えている。

記事によると4月の最初の5日間、ニューヨーク市内の家庭内での死者が1125名を数えた。これは昨年の同時期に比べると8倍以上の死者数となる。これらの死がコロナウイルスによるものどうかは不明だという。

クオモ知事の会見で発表される州レベルでのコロナウイルスによる死者数は、感染が確認され、それ以後、病院で死亡した人の人数で、病院からのデータだ。家庭での死者数を入れれば州の発表よりもずっと高い数字になると疫学者やニューヨーク市職員は語っている。
死者への対応も崩壊寸前に
そして、その死者数の多さから、家庭での死者に対する対応が崩壊寸前だという。例えば半年前なら、家で死者がでた場合、救急車を呼び、救急救命士が死を宣告するか、救急救命士が病院に運び医師が死を宣告する。死に不審な点がない場合は検死はおこなわれず死体は遺体安置所か葬儀場に送られる。同時に監察医か医師により死亡証明書が発行される。

コロナウイルスのパンデミック状況の現在、医師は死亡証明書の発行に追われ、不審死の検死に関わるはずの監察医局員は死体の受け取りや仕分けに忙しいという。

現在、救急救命士は、脈が確認されなければ、死体を病院ではなく直接、病院の遺体安置所か、病院の横に並んでいる冷凍トラックに運ぶ。冷凍トラックは、病院の遺体安置所では処理できない数の死者が運び込まれるため、緊急に用意されたものだ。
また、遺体安置所の約120名の従業員と援助に駆けつけた米国陸軍の兵士や空軍州兵はレンタカー店からバンを借り、多いときには日280の死体を家から運び出している。

また、コロナウイルスにより死亡した場合、葬儀でも故人には近くことができず、参列者同士も2メートルの距離を置かなければならない。そうして、次に同じ場所で葬儀がおこなわれる場合、家具や装備品など全てを消毒しなければならない。
より厳しい移民や貧困層の状況
また、4月10日付けのニューヨーク・タイムズはニューヨーク市内で暮らす移民や貧困層の現状を報告している。

記事は感染が広がるクイーンズ地区の状況を伝える。コロンビア出身の44歳の男性は発熱し、その発熱のさなか一緒に住んでいる人々から部屋を出ていくように求められた。

また、バングラディシュ出身の女性は3人のルームメイトのうち2人にコロナウイルスの症状があり、自分にも感染るのではないかと心配している。彼女たちは今、仕事がなく、一日1食で生活している。「お腹が減っているけど、病気になるほうが怖い」と彼女はいう。

ネパールからの移民にも多くの感染者がいるという。コロナウイルス蔓延前から、糖尿病や高血圧などの持病を持っていた人々は症状が重く、感染者の妻や夫、それに子供も感染してしまう。

また、ニューヨーク市のコロナウイルスの状況は人種によっても異なる。調査によると、コロナウイルスからの死亡者はヒスパニックと黒人が多く、ニューヨーク市健康精神衛生局の発表によると人口10万人あたりの人種別死者数は、ヒスパニックは22.8名、黒人は19.8名。これに対して白人の死者は10.2名、アジア系は8.4名となっている。
また、ニューヨーク・タクシー労働者協会(The New York Taxi Workers Alliance)はこれまでに28名のタクシー運転手が死亡したと発表している。その多くがクイーンズ地区に住む移民たちだ。地域の指導者たちは、貧困、過密住宅、政府の無策がこの惨状に繋がっているとした。

地域指導者たちから非難を浴びた形となったニューヨーク市政府は、移民や移民の多い地区を見離してはいないと反論している。市はコロナウイルスについてのファクトシートを15の言語で作成し、複数言語の公共広告を地下鉄内で展開し、社会的距離(Social Distancing)の重要性やコロナウイルスの現状をエスニックメディアから伝えているとしている。
過密住宅で暮らす、感染者や感染の疑いがある人々は、部屋を出ていくことを同居人や大家から要求される。また、アメリカでは医療保険を持たない者も多く、それらの人々は直接、救急救命室(ER: Emergency Room)を訪れる。その結果、救急救命室は機能を失う可能性がある。

私は、ほとんどどこへも出かけず、1日を家で過ごし、これらの記事を読んでいる。コロナウイルス蔓延により空いた道路をレースサーキットのように使う車やバイク。コロナウイルス影響下の刑務所の状況。約50万の仕事が失われ、今後の財政危機が見込まれるニューヨーク市など、ひとつひとつすべて伝えることは私にはできないが、読んでいる記事はどれも厳しい状況を深く追ったものが多い。

ひと気がなくなった通りを窓から眺め、ニューヨークの現状に恐怖を感じる。しかし、一方で、地域、政治、世界など連日さまざまな角度からニュースを追うジャーナリズムの確かさも感じることができる。

コロナウイルスの影響はまだまだ続くようだ。家族のためにも感染を避けて暮らしていかなければならないと思っている。
 
Takashi Hata

留学生 コロナに悲鳴  バイト収入激減 厳しさ増す生活、1日1食も

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200425-00000004-ryu-oki
4/25(土) 6:34配信、ヤフーニュースより
琉球新報
 新型コロナウイルスの感染拡大で沖縄県内でも飲食店や宿泊施設の休業が相次ぐ中、第一線で観光産業を支えてきた県在住の外国人留学生らが苦しい生活を余儀なくされている。来客数が大幅に減少したことなどを理由にアルバイト先からシフトを減らされ、収入が激減した。

 専門学校に通う那覇市在住の20代ネパール人女子学生は、新型コロナウイルス感染の不安が広がっても3月まで居酒屋でアルバイトを続けていた。「怖いけど、生活のために続けた」と語る。しかし今月に入ってからシフトが減らされた。「来月の家賃が払えるか分からない。学費の残りはどうするか学校と相談する」と肩を落とす。

 県内でも感染者の増加が続くが、関係する情報はほとんど日本語でしか発信されていない。女性はネパール出身の先輩やアルバイト先から得られる情報を頼りにする。「コロナの情報をもっと知りたい」と訴えた。

 中国語が話せるネパール人の専門学校生、グルン・スバスさん(26)は語学を生かしてドラッグストアで働く。来県する外国人観光客が大きく減少した2月以降はシフトが減らされ、3月に入ってから出勤はゼロになった。「貯金はあと2~3カ月分しかない。いろいろな所に電話をかけて仕事を探しているけど、コロナのせいでどこにもない」と途方に暮れる。

 那覇市久茂地の雑居ビル前。正午になると留学生たちが集まり弁当を受け取る。無償で提供しているのはビルに入居する居酒屋の経営者・新城正巳(まさみ)さん(55)だ。6日から毎日弁当を配り、25日で延べ千食を数える。

 24日に受け取りに来たベトナム人のブ・ドアン・ズンさん(26)はITを学びたくて2年前に来沖した。日本語学校に通った後、今年4月にITの専門学校に入学したが、感染拡大の影響で今は休校している。アルバイト先の居酒屋は客が減り3月から休業している。1日の食事は無償の弁当だけ。厳しい状況に置かれながらも、弁当を受け取り「日本人は優しいですね」とほほ笑む。「沖縄はベトナムと雰囲気が似ている。もうちょっとここで頑張りたい」

 弁当作りと配布は学生たち自身も手伝っている。「弁当作りがなければ僕も店を閉めてメンタル(精神)が持たなかっただろう」と新城さん。「彼らにとって友人や家族と連絡の取れる携帯電話が命綱だ。行政は携帯の使用料金や学費、家賃を支援してほしい」と訴えた。(呉俐君、伊佐尚記)

ニュースワード「ネパール大地震」

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00000000-jijnb_he-bus_all
4/24(金) 14:11配信、ヤフーニュースより
時事通信
 ネパール大地震 2015年4月25日に発生したマグニチュード(M)7.8の地震。首都カトマンズの北西約80キロが震源とされる。翌5月にもM7.3の余震が起きた。計約9000人が死亡。犠牲者の多くは家から逃げ遅れた高齢者と子供だった。日本人の死傷者も出た。地震で世界最高峰エベレストでも雪崩が発生し、登山中の約20人が死亡した。(時事)

仕事失い、生活保護は対象外…帰国もできない外国人の困窮

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00010005-nishinpc-soci
4/24(金) 10:02配信、ヤフーニュースより
西日本新聞
 正社員となる望みがかなわず、母国ネパールに帰ろうにも新型コロナウイルス感染拡大の影響でかなわない-。北九州市で暮らすネパール人の男性(24)は職を失い、生活困窮に陥っている。短期滞在ビザはなんとか得たが、アルバイトも許されず、苦肉の策の生活保護受給も対象外。コロナ禍の異国で八方ふさがりの状態だ。

【動画】「涙が出た」JR九州の動画、ネットで話題に

 男性はタパさん(仮名)。現地の大学を中退後、2015年に来日。北九州市の日本語学校と情報ビジネスの専門学校を経て、19年4月から、ラーメン店を展開する企業(同市小倉北区)でアルバイトを始めた。
「特定技能」の試験に合格できず、企業からは「採用できない」
 タパさんは同年1月ごろ、日本での介護職就職を目指し、専門学校の入学金まで支払ったが、企業から「正社員にする」との誘いがあり、進学をやめて企業で働くことを選んだという。在留ビザも「留学」から、就職準備の「特定活動」へ変更。ラーメン店でのバイトに汗を流してきた。

 しかし、企業が求めた昨年4月新設の在留資格「特定技能」(外食業)の試験を2月まで計3回受験したものの不合格。特定活動のビザは3月18日までで、企業から「採用できない」と告げられた。タパさんは「合格しなければ採用できないとの説明を受けたことはない」とし、労働組合「ユニオン北九州」に支援を求めて駆け込んだ。
「合格すれば社員にするつもりだった」会社と食い違う言い分
 3月上旬にラーメン店の仕事を失い、入国管理局から認められたのは今月26日までの短期滞在ビザ。帰国を決め、公共料金の支払いなどで所持金を使い果たしたが、今度は新型コロナの影響で航空便がなくなるなどして帰れなくなった。たまりかねて16日、ユニオン関係者らと区役所に出向き、生活保護を申請したものの「外国人はそもそも生活保護法の対象外」(市保護課)。1954年の厚生省(現厚生労働省)通知により、外国人でも永住や定住者、認定難民に限り同法に準じた対応を受けるが、短期滞在ビザはその適用外という。

 この企業は西日本新聞の取材に「特定技能の試験に合格すれば社員にするつもりだった。本人にも説明してきた」と言い分は食い違う。一方で企業は「一緒に働いてきた従業員。生活費の支給などは考えていきたい」と話している。

 ユニオン北九州の本村真委員長は「夢を持った外国人労働者が追い込まれ、生活保護も頼れない。政府や自治体は、このような人たちを助ける方法を一刻も早く示すべきだ」と話している。 (竹次稔)
行政も支援検討を
 北九州市立大の稲月正教授(社会学)の話 新型コロナウイルス感染拡大の悪影響が、立場の弱い外国人労働者に出てきている。働き口を失うと、ビザの更新が困難となる。まずは民間団体の協力を得て、衣食住を確保すべきだ。生活困窮者自立支援制度などのセーフティーネットをうまく活用できないか、人道的な立場からも行政は検討を急いでほしい。
西日本新聞

かけ声倒れの「特定技能」 活用低迷に加え中間搾取排除も転職の自由も骨抜き〈AERA〉

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200422-00000011-sasahi-soci
4/24(金) 9:00配信、ヤフーニュースより
AERA dot.
 2019年4月1日からスタートした新たな在留資格「特定技能」の受け入れが想定の1割未満にとどまっている。技能実習制度で課題とされていた中間搾取排除、転職の自由という狙いも想定通りに機能していないという。AERA 2020年4月27日号では、2年目を迎えた特定技能の現状に迫った。

【図表】日本はダントツ!他には…?ベトナム人労働者の渡航先 国別の送り出し数はこちら
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 4月3日、少子化で学生数が減少し続ける中、埼玉県が3年ぶりに設置を認可した専門学校「新洋国際専門学校」(さいたま市)で入学式が開かれた。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、入学オリエンテーションを兼ねた簡易的な式は保護者や来賓の参加が見合わされ、参加を自粛する入学者もいた。

 同校は政府が2019年4月に新設した在留資格「特定技能」で働く外国人労働者を管理する人材の育成を目指す。限られた募集期間だったが、定員の80人を超える145人が受験した。入学生は65人。ベトナム人が26人、ネパール人が19人と、大半は日本語学校を卒業した外国人が占めた。

 特定技能は、単純労働分野で働く外国人の在留を初めて認めた在留資格で、介護や外食業など14業種が対象だ。資格の取得には、日本語と業種別に実施される技能試験に合格する必要があり、在留期間は5年間。一方、専門学校を卒業し、特定技能の労働者を管理・支援する側になれば、ビザの更新や家族帯同が認められる「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を取得することができる。

 入学者には、国内で実施された技能試験に合格し、特定技能外国人として働く道もありながら、同校への進学を決めた者も少なくない。ネパール出身の新入生ゴレ・ラフルさん(24)もその一人だ。

「期限付きで、単純労働しかできない特定技能には魅力を感じません。日本で生活した経験を生かし、特定技能外国人をサポートする仕事に就きたいです」

 同校では、労働基準法、出入国管理法などに関する教育が行われ、卒業後は特定技能外国人の生活支援を目的に国が認定する「登録支援機関」で働くことを想定している。理事長の任都栗新(にとぐり・しん)さんはこう話す。
「政府は5年で約35万人の特定技能外国人の受け入れを見込んでいます。その生活支援を受け入れ企業にだけ求めるには限界があり、支援業務を受託できる登録支援機関が担う役割は大きい。通訳だけではなく、入管業務などに精通した人材の需要が増えていくと考えられます」

 ただ、その特定技能外国人の受け入れが進まない。政府は初年度だけで3万2800~4万7550人の受け入れを見込んでいたが、制度開始から約1年たった20年2月末時点で、日本に在留する特定技能外国人は2994人(速報値)だ。想定に遠く及ばない理由には、海外での試験実施体制が整わなかったことや、前出のように期限付きビザに人気が集まらなかったことなどが挙げられるが、議論すべき点はほかにもある。

 3月27日、ベトナム政府は特定技能での海外派遣に関するガイドラインを発表した。ベトナムは制度本来の理念とは裏腹に単純労働の受け皿となっている「技能実習制度」で全体の53%を占める最大の送り出し国で、特定技能でも期待は大きい。

 現状の技能実習制度では、実習生は送り出し機関やブローカーなどに手数料や教育費などの項目で合計100万円近いお金を払い、来日している。多額の借金を背負う者も少なくなく、それが失踪者増加の原因にもなっている。そのため、特定技能ではこれらの仲介機関を置かず、日本企業が直接労働者を採用することで、中間搾取を排除するはずだった。

 ところが、ベトナム政府のガイドラインによれば、特定技能でも技能実習制度と同様に送り出し機関を通すことになっている。舞台裏を知るベトナムの送り出し機関幹部はこう説明する。

「ベトナムに限らず、途上国では人材の送り出しが外貨獲得の大きなビジネスだ。人材は商品であって、日本企業にただで売り渡すなんてことはできない。最終的に送り出し機関を通す形で日本サイドも納得したが、ガイドラインの発表までに時間がかかったのは、そのためだ」
 ガイドラインによれば、送り出し機関が徴収できる手数料の上限は給料の最大3カ月分で、そのうち最低1カ月分以上の給料と教育費を日本企業が負担する。給料が仮に20万円とすれば、手数料の自己負担は40万円。ベトナムの農村部の月収は1万~2万円だ。技能実習生が負担する額よりは少なくなるが、「特定技能で日本を目指す若者は少ない」と先の幹部は説明する。

「ベトナムの若者にとって重要なのは、すぐに稼げるかどうか。特定技能には技能試験があり、日本語能力も求められる。一から勉強すれば最低半年はかかる。無試験で日本に行ける技能実習という道がある以上、わざわざ難しい道を選ぶ人はいない」

 もう一つ、特定技能のうたい文句となっているのが、「転職の自由」だ。技能実習制度が奴隷制度などと国内外からの批判を受けたことに配慮した。

 ただ、この転職のハードルが相当高い。受け入れ企業や外国人労働者の生活支援を行う登録支援機関には転職支援の義務があるが、あくまで受け入れ企業の人員整理や倒産など「外国人の責めに帰すべき事由によらないで特定技能雇用契約を解除される場合」に限られる。「友人と働きたい」「より給与の高い会社で働きたい」といった自己都合で転職する場合、受け入れ企業や登録支援機関は転職支援をする義務はない。

 企業や支援機関の支援無しに転職する場合でも、特定技能は受け入れ企業にひもづいた在留資格なので、勤務先を変更する場合は「在留資格変更許可申請」を入管に届け出る必要がある。この申請は、日本人でさえ10万円程度を払って行政書士に依頼するような作業だ。日本語能力が不十分な外国人が一人で行うのは難しい。

 しかも転職活動のため辞職することはできず、変更許可申請には転職先に関する資料も必要なため、働きながら転職先を見つける必要がある。飲食料品製造業など、業界内で転職させる「引き抜き行為」の禁止を申し合わせている業界まである。(ジャーナリスト・澤田晃宏)

※AERA 2020年4月27日号より抜粋

2019年の外国人留学生は約31万人、政府目標を達成

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-00000003-resemom-life
4/23(木) 11:15配信、ヤフーニュースより
リセマム
 文部科学省は2020年4月22日、「外国人留学生在籍状況調査」および「日本人の海外留学者数」などについて公表した。2019年5月1日時点の外国人留学生数は前年(2018年)より4.4%増となる31万2,214人で、2020年を目途に留学生受入れ30万人を目指すという政府目標を達成した。

日本学生支援機構「おもな出身国(地域)・留学生数」

 日本学生支援機構は、毎年海外から日本へ来る外国人留学生の在籍状況や日本人学生の海外留学状況などの調査を行っている。文部科学省は、日本学生支援機構の最新の調査結果と、OECDなどにおける統計をもとに、日本人の海外留学者数を集計して、最新の状況として公表した。

 日本学生支援機構の調査によると、2019年5月1日時点の外国人留学生は前年(2018年)より4.4%増となる31万2,214人。2020年を目途に30万人の留学生受入れを目指すとして、日本政府が掲げる「留学生30万人計画」を達成した。

 留学生数の多い国・地域は、中国12万4,436人(対前年比9,486人増)、ベトナム7万3,389人(同1,035人増)、ネパール2万6,308人(同1,977人増)、韓国1万8,338人(同1,326人増)、台湾9,584人(同60人増)など。

 日本学生支援機構の「協定等に基づく日本人学生留学状況調査」によると、2018年度の大学などが把握している日本人学生の海外留学状況は、前年度(2017年度)より9,845人多い11万5,146人。2009年度の3万6,302人と比べて、約3.2倍に増えている。

 留学生数の多い国・地域は、アメリカ合衆国1万9,891人(対前年度比364人増)、オーストラリア1万38人(同159人増)、カナダ1万35人(同595人増)、中国7,980人(同836人増)、韓国8,143人(同1,137人増)など。

 OECD、ユネスコ、米国国際教育研究所(IIE)などの2017年統計による日本人の海外留学者数は、前年(2016年)より2,439人多い5万8,408人。留学者数の多い国・地域は、アメリカ合衆国1万8,753人(対前年比27人減)、中国1万4,717人(同1,122人増)、台湾8,413人(同865人増)、イギリス2,846人(同98人減)、ドイツ1,816人(同19人増)などであった。

 OECDなどによる調査結果は、受入れ国の特定の日または特定の期間の在学者情報から収集したものであり、留学期間が1年に満たない学生や在学を必要としない交換留学プログラムに参加する学生も多いことから、実際の留学生数は報告される人数よりも多い可能性があるという。
リセマム 外岡紘代

出稼ぎ労働者の本国送金額、コロナで今年は20%急減=世銀見通し

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-00000049-reut-bus_all
4/23(木) 10:02配信、ヤフーニュースより
ロイター
[ロンドン/ワシントン 22日 ロイター] - 世界銀行は22日、世界中の出稼ぎ労働者による本国への送金額は今年5720億ドルと、昨年の7140億ドルから約20%減少するとの見通しを発表した。

送金受け取りの大半を占める低・中所得国向けは、過去最高だった昨年の5540億ドルから4450億ドルに減るという。

世銀によると、特に低・中所得国への送金の落ち込み幅は、2009年の金融危機時の4倍前後に達する。新型コロナウイルス感染拡大で、労働者の賃金が減ったり、失業者が増えていることが主な理由だ。

世銀のマルパス総裁は「送金は途上国にとって重大な収入源の1つになっており、新型コロナに起因する現在進行中の景気後退は(出稼ぎ労働者の)送金能力に深刻な悪影響を及ぼしているので、先進国の景気回復を早めることが何よりも重要だ」と述べた。

最も打撃を受けそうなのは、送金が国内総生産(GDP)の約3割を占めるタジキスタンやネパールなど。フィリピン、南スーダン、トンガ、ハイチといった国も送金への依存度が高い。

ただ来年になると全体の送金額は6020億ドルと、今年に比べて5%余り持ち直すと予想されている。