Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/af83bc8e5e171b9afd85a99a906ee9f4d4978955
◇ピョン・ミンチョル記者、ネパールの大洪水現場へ 「せめて息子の遺体だけでも見つけようと来ました…」 8月31日午前(現地時間)、ネパール・バラトプルのチトワン臨時安置所で会ったサギアルさん(33)は目を真っ赤にしていた。首都カトマンズから車で約5時間走ってようやくたどり着くこの場所は、大洪水が始まった北部バグマティ州ラスワから約180キロ離れている。ラスワのトリシュリ川がこの地域のナラヤニ川につながっているため、被災者の遺体が大量に発見された。しかし遺体を保管したり処理したりする場所がなく、ネパール当局はバラトプル・エキスポセンターに臨時の安置場所を設けた。現場では感染症への感染などを防ぐためマスクが配られ、センター前にはせめて家族の遺体だけでも見つけようと集まった人々が列を作って待っていた。 サギアルさんの息子(13)は家計を助けるため叔父についてラスワに行き、行方不明になったという。サギアルさんは5日間にわたってチトワンで息子を捜し回り、前日に息子とみられる遺体が見つかったとの連絡を受け、遺伝子(DNA)検査の結果を待っている。サギアルさんは「今回の洪水で息子を含む家族5人を失った」と声を詰まらせた。別の行方不明者の家族アニルさん(30)は「トレッキングに行って行方不明になった2番目の兄とおいを捜しに来た。カトマンズにある病院はすべて確認してきた」と話した。 遺体はここに運ばれる前に、バラトプル病院で消毒などの処置を受ける。病院周辺のテントの下に設けられた臨時スペースでは、防疫服を着た医療スタッフが積み重なった遺体を収容していた。原形をとどめないほど損傷した遺体もあった。 ◇「ここを捜索して」…韓国人家族、行方不明直前の座標渡し訴え ヒンズー教徒と仏教徒が多いネパールでは遺体を埋葬しない。しかし暑い天候と雨季が重なり、遺体の腐敗と感染症の拡大を懸念したネパール当局は結局、最低限のDNAだけを採取した後、身元が確認されていないか遺族が引き取っていない遺体を対象に集団埋葬に乗り出した。チトワンではデブガットの森に遺体を集団埋葬している。バラトプル病院から約10分離れたデブガットの森に到着すると、武装した警察が出入りを統制していた。 ここでは人々が巨大な穴を掘った後、休む間もなく遺体を埋葬していた。作業を終えた土砂の上には番号が書かれた札を立て、位置を表示した。現地警察は「きょうまでに約203体を埋葬し、さらに50~60体を埋葬しなければならない」と疲れた様子で話した。 前日午後、カトマンズで会った韓国人行方不明者の家族は、政府に対して捜索にもっと積極的に乗り出してほしいと訴えた。韓国南東発電の行方不明者の家族9人は「迅速対応チームがネパールに来て以降、何もできずに過ぎた4日間があまりにも惜しい」と話した。アッパートリシュリ(UT)-1水力発電所の建設現場で勤務していた韓国南東発電所属の韓国人職員3人は、洪水発生当時に行方不明となった。 行方不明者の家族は「対応チームとは到着初日に会い、行方不明者がいるとみられる地域の座標と関連資料をすべて渡した」とし、「ヘリコプターによる目視捜索では行方不明者を見つけるのは難しいため、必ず救助要員を投入すべきだという意見も伝えた」と話した。そのうえで「政府は外交力を総動員してネパール当局に捜索を要請してほしい」と求めた。行方不明者は斗山(トゥサン)エナビリティ6人、韓国南東発電3人の計9人だ。 韓国政府は事故発生から6日目となる8月31日、初めて陸上捜索を開始した。韓国外交部は「政府合同迅速対応チームの陸上捜索班は消防庁所属の9人で構成され、現地時間基準で午前にカトマンズを出発した」とし、「捜索班は事故現場から1~2キロ離れたラムチェ地域まで車両で移動する予定」と明らかにした。 斗山エナビリティと政府合同迅速対応チームがそれぞれ確保したヘリコプター1機ずつもこの日、ウィアダム一帯を集中的に捜索した。ウィアダムは下流のメインオフィス(事務棟)から直線距離で約10キロ離れた場所で、連絡が途絶えた斗山エナビリティの職員1人が事故当時、近くの事務所にいたことが分かっている。外交部当局者は「ヘリコプターによる広域捜索とドローンによる精密捜索、陸上ルートの拡大を並行して行う予定」と話した。趙顯(チョ・ヒョン)外交部長官はこの日午後、ネパールのシシル・カナル外相と電話で「連絡が途絶えたと推定される地点を中心に集中捜索が行われるようにしてほしい」とし、ネパール軍の支援と現地迅速対応チームとの緊密な協力を要請した。一方、この日、ネパール洪水で孤立した後に救助された斗山エナビリティの作業員9人は無事帰国した。

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