Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/85998ce43147576d551ff4d0a56ad6fda6076115
大規模な洪水が発生したネパール・中国国境のヒマラヤ山岳地帯で救助・捜索作業が難航し、人的被害の規模が拡大し続けている。 29日(現地時間)、ネパールおよび中国当局の集計を総合すると、今回の大洪水でこれまでに少なくとも750人の遺体が収容され、行方不明者は3044人(外国人少なくとも589人)に上る。このうち中国チベット地域で発生した死者は16人、行方不明者は546人となっている。 韓国人の行方不明者は9人で、全員がネパールで行方不明になった。現在、韓国政府の合同迅速対応チームがヘリコプター2機で上空から捜索するため、ネパール当局の許可を待っている。ネパール軍には韓国人が行方不明になったと推定される地点の座標を提供し、同地点の捜索を続けるよう促している。しかし、まだ生存の手掛かりは見つかっていない。捜索地域は木が密生し、傾斜が急なため、ヘリコプターの接近と着陸が容易ではないという。 さらに、大洪水によって形成された一時的な天然ダムが追加で決壊する可能性と氾濫の危険まで重なった。中国内で治水や水資源管理を担当する水利省は27日、大規模な土石流に襲われた中国チベット自治区の吉隆通商口岸上流で土と岩が河川をせき止め、天然ダムと大きな湖が形成されたと明らかにしていた。ネパール当局は28日、チベットの吉隆通商口岸上流の天然ダムに洪水警報を出した。29日には水位が正常な水準まで下がったが、30日にボテコシ川の水位が再び上昇すると、下流地域に追加警報を発令した。 チベット自治区人民政府新聞弁公室は30日、吉隆で記者会見を開き、「国境関門の核心地域上流に形成された天然ダムはすでに水があふれ、流れ出している」とし、「天然ダムが全面決壊する可能性は比較的低く、現在のところ全般的な状態は安定している」と明らかにした。 ただ、新たな危険も確認された。中国応急管理省によると、前夜の無人機による監視の結果、既存の天然ダムから約2.8キロ下流の地点で新たな土砂崩れが発生したことが確認され、この地域の緊急救助要員が避難した。 現地メディアのカトマンズ・ポストによると、ネパール当局は28日から韓国・インド・中国・オーストラリアの4カ国に限り、限定的に救助・捜索支援を受け入れている。水力発電所のトンネル内部の救助作業、遺伝子情報(DNA)検査、法医学調査の3つの特殊分野に限っている。 当初、ネパール当局は自国の安全保障機関を中心とした捜索作戦を理由に、外国の捜索・救助チームの現場投入を制限した。一部では、被災地域のラスワ地区が中国チベット自治区と接しているため、地政学的・外交的な敏感性を考慮したのではないかとの見方も出たが、ネパール当局は否定した。

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