Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/a8756836b13a4ad0e274c7aa3afd56e15cbadd81
ネパールで先月26日に発生した大規模な土石流で、中部ビドゥールにある高校の校長が、洪水が来るとの経理担当者の知らせを聞いて直ちに全員を高台に避難させることを決断。生徒およそ900人と教職員16人の命を救うこととなった。 高校は土石流にのみ込まれ、校舎があった場所は川底に沈んでしまった。 パニック状態の保護者からの電話が鳴り始めた頃、土石流はすでに谷の上流から津波のように猛スピードで下っていた。町全体を押し流し、進路に存在するありとあらゆるものをのみ込んでいった。 学校の経理担当者が、最初に被災したラスワ地区の親族から土石流発生の一報を受けてから、避難完了までに与えられた猶予はわずか14分だった。校長らの機転が生徒と教職員の命を守ったこの出来事は、ネパールを襲った大災害の中で数少ない希望の光となっている。 ネパールでは1日までに、少なくとも1050人の死亡と約4000人の行方不明が確認された。 高校の校長 ラジェンドラ・ダワディさん 「保護者の一人が『洪水が来ているから子どもを迎えに来た』とバイクで学校にやってきた。話を聞いてすぐに2―3人の同僚と話し合った。 情報が間違っていても失うのは1日分の授業だけだが、正しければここにいる全員の命が失われると考えた。 他の同僚も、洪水が近くの町まで来ていると言っていた。我々はすぐに授業を止め、鐘を鳴らし、警備員にホイッスルを吹かせて、高台に避難させた。 私はすぐにスクールバスの運転手2人に電話して、安全な場所にいるならそこで車を止めるよう指示した。2台は安全な場所にいた。しかし、もう1台は生徒を乗せたまま学校に到着したところだった。私はそのバスの運転手に、危険だからすぐに引き返すよう指示した。 私が学校を離れる時には、校内に既に水が入り込んでいた。 この学校には強い愛着がある。自分もこの学校で学び、過去23年間、ここで教育に携わってきた。人生の7割をここで過ごした計算になる。 そして、こうした壊滅的な出来事を2度経験した。2015年の(ネパール)大地震のときもそうだった。あの日は土曜日だったが、学校は完全に倒壊した」
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