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CREA WEBで大人気の占い連載「オンナの算命学」を手がける東京ケイ子。古代中国で生まれた運命を算出する学問である「算命学」で、気になるあの人を占う連載がプチリニューアル。人生における冬の時期にフォーカスし、苦難をどんな風に乗り越えたのかを聞く。 【画像】LiLiCoさんが人生で大切にしていることは? リニューアル後、初めてのゲストはLiLiCoさんだ。前篇では波乱万丈な人生をパワフルに切り開いてきたこれまでの人生について聞いた。後篇はこれからの人生をLiLiCoさんの素敵な言葉とともにご紹介。
ケガをしても止まらなかった
ケイ子 さて、50歳という分岐点で怪我をされたんですね。 LiLiCo 用心深いから、石橋を叩きまくって渡るのにね。すこーんと転んで膝を割っちゃったんです。その瞬間に「すでに決まっていたミュージカルがダメになったー!!」と思いました。 ケイ子 LiLiCoさんは、第二の人生が始まるのが50歳と出ています。ミュージカルが初めての経験だったなら無事にやり遂げたんじゃないでしょうか? LiLiCo そう、止まらなかったのよね(笑)。転んだ2日前に声帯の手術もしたのに、転んだ時、全身は痺れるし、脚の形は明らかにヘンテコになってるし。あー、これは寝たきりになったって思ったの。 でもすぐに、王様のブランチはダメだね、でも連載は続けられるかな? ミュージカルはダブルキャストだからそんなに迷惑かけないはず、ラジオは見えないからできるか、なんて仕事のことをぐるぐる考えていたら、感覚がグッと戻ったの。あ、私、大丈夫だ! いけるぞ! って思えたのね。 ケイ子 すごいパワーですね。ちなみにこの時、「2」という数字が出てきているので、肩書きが増えるっていうのが2020年でした。 LiLiCo ああ、それはミュージカル俳優ですね。トレーナーになんとかして膝が曲がるようにしてくださいとお願いして、ボーカルレッスンに目一杯通って、苦手だったハイトーンボイスも克服したの。結果的に膝にボルト入れたまま、出演しました。
誰にでも来るわけではない「大運天中殺」とは?
ケイ子 そうやって新しい人生が回り始め、2023年から20年間、今度は「大運天中殺」に入ります。 LiLiCo え、なにそれ? ! ちょっと待って、今からの10年のテーマを当てたい、いい? “差し上げる”かなと思ってる。スポンサーになったり、株主になったり、今、色々な取り組みの中で、お金の面でもすべてが“差し上げる”状況だから。 ケイ子 うーん、私は逆だと思います。LiLiCoさんはこれから20年、もらいます。 LiLiCo えー? もらうの? ! ケイ子 算命学でいうとチャンスの時は大きなお金が動く時と、人脈が回る時なんですね。今までに会ったことのない人と出会ったりと、人との繋がりで得たりするものがとても大きい。LiLiCoさんはそれが去年から始まっています。 その前に、大運天中殺について、少し説明しますね。実は、生年月日によってこの運気が来る人と来ない人に分かれます。一言でいうと“天から運を借りられる20年”。ハイリスク・ハイリターンの、ハイリターンの方が狙えます。今までチャレンジして失敗したことも、上手くいったりします。 ただひとつだけ条件があって、5年以内にどん底に落ちてないとダメなんです。LiLiCoさんの場合は2018年あたりですね。思い当たることはありますか? LiLiCo あー、夫がいたグループがスキャンダルを起こして、なぜか私がそれをなんとかしなきゃいけなかった時だ。それに結婚して、わりと気持ちが落ち込んだの。周りや夫のファンに気を使い過ぎて、ファッションやネイルを急に大人しくしちゃってね。なんだか自分を見失ってしまっていた頃です。 ケイ子 なるほど。そこでがっつり落ち込んでいるから、ここからどんどん運気が上がりますね、やっぱり。では、注意したいのはお金です。今、なにか大きくお金を動かそうとしていることがありますか? LiLiCo え! あります。今ね、ちょうどネパールに学校を作るプロジェクトに参加しているんです。子どもたちがボロボロの校舎に通い、空の下で勉強しているような環境を見てスポンサーになることを決めました。 ケイ子 大きなお金と一緒に、愛情も動くところがすごく素敵ですね。 LiLiCo 私は子どもができなかったけど、援助が必要な子どもたちが少しでも幸せになってくれたらいいなと思って。私が死んだ後もさ、その子どもたちがちゃんと生活できるようになって、来世は私がそこの子どもとして生まれ変わったら楽しいかなって。そんな風に考えています。 でも私、マイナス思考だからさ。お金と聞いて心配になってきた(笑)。もう決めちゃったんだけど大丈夫かしら。 ケイ子 リスクヘッジさえしておけば大丈夫です。LiLiCoさんはとにかく今、どんな人と出会うか、どんな人と組んで物事を進めるかがキーポイントなんですね。人でこの10年が決まります。
ごはんは美味しく食べたいよね
LiLiCo その話を聞いて思い出したんだけどね、その大運天中殺というのが始まった2023年に初めてスウェーデンでも有名になろうと考えるようになったんですね。 松崎しげるさんと『これを愛と呼ぶのか』というデュエット曲を出したんだけど、これは、私がスウェーデンのヒット曲を日本語訳したもの。原作者はラッセ・ホルムさんという作曲家兼歌手の大スターなんです。彼に許可を取らなきゃいけなかったけど、全然問い合わせ先に辿り着かなくて。 そんな時、「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2023」で偶然、スウェーデンの女性の監督に知り合って。彼女が1週間で連絡先を探してくれて、無事に許可が降りたの。 ケイ子 すごい展開ですね。 LiLiCo さらにそのラッセ・ホルムさんが私に会いたいって連絡をくれて、スウェーデンで1番有名な朝の情報番組にリモート出演したんですよ。生放送には慣れているから、指定された秒数でしっかり終わらせたら、今度はぜひスウェーデンに来てくださいと話が進んだんですよ。 ケイ子 すごい流れですね~! やっぱり初めてのことが続くんですね。 LiLiCo そうやって、初めてスウェーデンのテレビにちゃんと出たの。その後、街を歩いていたら一人の女性が「あなたを見て今日、すごく元気になった。ありがとう」って声をかけてくれて。あ、私、スウェーデンでもやってみよう! って。その時、道がひらけた気がしました。 それと同時にJNTO(日本政府観光局)がスウェーデンに事務所を開設することになって、今は新しいプロジェクトが動き始めるかどうか、という状況なんです。 ケイ子 この10年は特にLiLiCoさんの考えや思いを発信すれば、助けてくれる人が現れます。 LiLiCo これまでもそういうことたくさんあったけど、これから特に? びっくり。でも積極的に言うようにはしています。誰に会うかによって宿命が決まるというのは本当にその通りよね。この世の中は人と人でしか繋がれないのよ。それは私の口癖でもある。 ケイ子 この大運天中殺は天から運をもらうんじゃなくて、借りるものなんですね。だから、20年の間にもらいっぱなしではだめで、返さなきゃいけないんです。そこも意識してください。 LiLiCo え! 返す! どんな風になにを? ケイ子 例えばお金を稼いだならそれを分散させたり、社会貢献に回したり。人脈を築いたなら、今度はLiLiCoさんが次の人に繋ぐこともとてもいいです。 先ほど、すでにLiLiCoさんは「差し上げる」というキーワードを自分で見つけていらっしゃったのはさすがですね。 ケイ子 大運天中殺が人生の前半に来ると破壊条件が大きくなるんです。ある程度、人生の酸いも甘いも分かった状態の、今のLiLiCoさんの年齢で来るのは最強ですよ。 LiLiCo わあ、嬉しい! 今日のテーマだった人生の冬の時代を最後に振り返ってみるとね、私は人生にタイミングはあると思っています。 大きなオーディションで落ちてしまったこともあったけど、声がかかっただけでも嬉しい。CMの最終候補まで残ったけど選ばれなかった時も、あの人と比べてもらって嬉しい。そんな風に、ある種ドライな考えで乗り越えてきたかなと思います。クソーッ! って憤慨ばかりしていたらご飯も美味しくなくなっちゃうでしょ(笑)。 人と人を繋げるのはとても好きだし得意分野だから、これからもいい縁があったらちゃんと繋げていこうって改めて思いました。 ケイ子 その考えは誰にとっても人生の大きなヒントになりますね。今日はありがとうございました。 LiLiCo(りりこ) 1970年11月16日、スウェーデンのストックホルム生まれ。18歳で来日し、1989年に芸能界デビュー。2001年から『王様のブランチ』で映画コメンテーターとしてレギュラー出演。歌手や俳優、ナレーターなど「16個も肩書きがある」という通り、幅広く活動中。
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