Source:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b06488680be6ab4ecc411e6056abbd846ed2fb5d
ネパールとチベット自治区の国境付近で発生した土石流を伴う洪水から、きょうで2週間。ネパール政府によると、9月8日時点で1358人が死亡。1万3583人が救助された一方、日本人を含む5326人がいまだ行方不明となっている。
被害が大きかった地域の、ラスワやヌワコート、べトラワティでは現在も捜索活動が続いているという。
ネパールで障害者スポーツなどを取り上げる独立系メディア「ParaPulse Nepal」を運営するディバッシュ・パリヤール氏らに、オンラインで現地の状況を聞いた。」
◆「息子や父親、娘は見つかるのか」待ち続ける家族
ディバッシュ氏によると、今回の災害は15の自治体に影響を及ぼし、何千もの家族が自宅を追われている。
「住宅、道路、橋、水力発電事業、そのほかの重要なインフラが大規模に破壊されました。現在も緊急支援を受け続けています」
ネパール警察や武装警察、ネパール軍などが派遣され、ドローンや掘削機、ポンプなどを使い、水力発電事業の地下トンネルや森林、がれきや土砂の下に取り残された人たちの捜索が続けられている。
災害から時間が経つ中でも、生存者が救出されたケースもある。「ParaPulse Nepal」のミトラ・バラル氏は、そのことが行方不明者の家族に希望をつなぐと同時に、精神的にも非常に追い込まれている状況を訴えた。
「行方不明者の家族は、『私の親族は見つかるのか』『息子や父親、娘は見つかるのか』と思いながら待っています。感情的にも、心理的にも、とても…うまく説明できませんが、精神的に非常につらい状態にあります」
◆「災害に対応するうえで、情報はとても重要」
「ParaPulse Nepal」は、障害のある人たちの視点を重視して、1年前に設立された。創設者の一人であるディバッシュ氏によると、現時点では今回の洪水で障害のある人が被害を受けたという情報は確認できていない。
一方、ミトラ氏は、2015年のネパール地震など過去の災害では、被災によって障害を負い、その後も十分なケアを受けられていない人たちがいると指摘する。
ネパールでは2025年、若者を中心とした大規模な反政府デモを受けて政権が崩壊。今年3月に行われた総選挙では国民独立党(RSP)が勝利し、ラッパー出身でカトマンズ市長を務めたバレンドラ・シャハ氏が首相に就任した。
新政権が発足して半年。ミトラ氏は「災害に対応するうえで、情報は常にとても重要です」とした上で、新政権のもとでも情報伝達の仕組みは十分ではないとして、情報システムの改善や、政府による迅速なデータ提供の必要性を訴えた。
さらに、「ParaPulse Nepal」のラメッシュ・カトリ氏は、今回の災害を地球温暖化と結びつけ、「世界全体の問題」だと訴える。
「この地球を守り、地球を救うことは、私たちの責任です。二酸化炭素の排出を減らし、地球温暖化を食い止め、地球を守らなければなりません。世界中のすべての人々に、そのことを求めます」
そして、災害によって厳しい生活を強いられている人々への支援も呼びかけた。
「亡くなった家族を取り戻すことはできません。それでも生きていかなければなりません」
フルサイズのインタビューや現地の映像は、8bitNewsで公開している。

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