Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/00f6c089a82ff9d994dd869e57a596533e6dd6c8
「彼女(浅香真美容疑者)と出会ったのは、弟が学費を稼ぐために働いていたバイト先の工場でした」──日本で刺殺されたチャンタール・バダルさん(21)の兄は目に深い悲しみを湛え、2人の馴れ初めを語り始めた。【全3回の第2回。第1回から読む】 【画像】優しい眼差しのバダルさん「夢はアニメ関係の仕事に就くこと」何度も漢字練習をしていたノートも
千葉県警は10月28日、交際相手の男性を刺殺したとして、千葉市稲毛区に住むアルバイトの浅香真美容疑者(32)を殺人容疑で再逮捕したと発表した。浅香容疑者は10月5日午前4時35分から8時15分ごろまでの間に、船橋市内のホテルで、ネパール国籍のチャンタール・バダルさんの胸などを包丁で刺し、殺害した疑いが持たれている。 「事件は10月5日、浅香容疑者自身が119番に通報し、消防に『バダルさんが自分でナイフで刺した』と伝えたことで発覚しました。バダルさんは血だらけの状態でうつぶせに倒れており、左胸に心臓と肝臓を貫通する刺し傷がありました。遺体の損傷は激しく、県警は強い殺意を持って浅香容疑者が犯行に及んだとみて調べを進めています」(全国紙社会部記者) 『ワンピース』や『鬼滅の刃』など日本のマンガやアニメをこよなく愛し、日本語学校に通いながら「いつかアニメ関連の職に就きたい」と夢見ていたというバダルさん。なぜ前途ある青年の未来を閉ざす悲劇が起きてしまったのか。 NEWSポストセブン取材班はバダルさんの兄に詳しく話を聞いた。
「2人が工場で出会って、いつから交際を始めたのかは正確にはわかりませんが、今年8月には花火大会に2人で行っていたようです。仲睦まじい様子で、そんな生活が急に終わりを告げるとは夢にも思いませんでした」(同前) バダルさんが浅香容疑者と出会った工場では、バダルさんの兄も働いていたのだという。 「私も同じ職場でしたが、彼女のことはほとんど知りませんでした。ただ私の知人が一度浅香容疑者のことを見たことがあると言っていて、背が低くておとなしい印象だったと語っていました。ケンカしたと言う話も、弟からは直接聞いたことはありませんでした」(同前) 今年の4月に交際を開始し、8月には花火大会にも一緒に行っていたという2人。しかし事件が起こる少し前に、兄は"異変"を感じていたと話す。 「事件が起こるまでの1か月は、毎週土曜日に船橋市内のホテルで浅香容疑者といたようです。弟は居酒屋でもアルバイトをしていたのですが、土曜の勤務が終わった夕方に彼女に会いに行ってそのまま泊まり、翌日は自宅に寄らずにバイト先に直行するパターンでした。ただ、事件直前の10月2日に弟から悩み相談をされて……」 その日は『ダサイン』と呼ばれる人生の喜びを分かち合うネパールのお祭りを祝うために、兄弟2人で過ごしていた。
「その時に弟が『彼女と別れたい』と言い出した。くわしい理由については話してくれませんでしたが、『彼女がめっちゃ泣いていた』と言っていて、悩んでいる様子でした。今までにはそんな不仲を匂わせる言葉は聞いたことがなかったので、すごく驚いたのを覚えています」(同前) 兄の不安は的中する。そのやりとりがあった2日後の10月4日、浅香容疑者と会うために出かけていくバダルさんを見送ったのが、生前の弟を見た最後の姿となった。 「4日は弟が彼女といつも会っていた土曜日だったのですが、この前のことがあったので、てっきりもう別れたと思っていたのです。だから居酒屋の仕事が終わった後、弟に『もう彼女と会う必要ないんだよね?』と聞いたら、『今日は最後に会う』と言って、家を出てホテルに向かいました」(同前) 翌日、始業時間になってもバイト先の居酒屋にバダルさんが姿を現すことはなかった。おかしいと思った兄は、GPSでバダルさんの現在地を確認すると、警察署を示したまま動かない。 「変な胸騒ぎがしました。すると、夕方に警察署から連絡があったんです」 そこで兄が見たのは、バダルさんの変わり果てた姿だった──。 (第3回につづく) 「NEWSポストセブン」では、情報・タレコミを募集しています。情報提供フォームまたは、下記の「公式X」のDMまで情報をお寄せください。 ・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/information XのDMは@news_postsevenまでお送りください!

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