Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/152b1b8c72447c7ee826af26d33cf3e8fb68e111
楽しみにしていた年末年始の休暇もあっという間に終わってしまい、何だか体調も精神的にもいまひとつ……。そんな状態で仕事始めを迎えてしまった人も多いのでは。具体的な症状はないけれど、疲れが抜けずカラダ全体がダルくて不調、そんなオヤジさんにオススメのニューサロンを石井編集長の体験を交えてご紹介いたします。 本当は知りたいオヤジ美容
今回お邪魔したのは「THE HUNDRED WELLNESS SALON」/銀座の一等地で東洋医学にどっぷり浸かる
今回お邪魔したのは、2024年冬にオープンしたばかりの「THE HUNDRED」。こちらは、再生医療を中心としたホリスティック・ウェルネス・クリニックで、人生100年時代の健康寿命に不可欠な「先端的な再生医療×古来の伝統医学×日本の伝統的な発酵料理」を融合させたラグジュアリーな複合施設なんです。 そのなかの1フロアにある「WELLNESS SALON」では、ネパール出身で現地の医師資格を持つアーユルヴェーダの専門家が常駐。個別カウンセリングによる施術内容のカスタマイズや、日常生活でのセルフケアをアドバイスしてくれます。
アーユルヴェーダは世界三大医学のひとつとされていて、インド・スリランカで生まれた5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統予防医学のこと。サンスクリット語のAyuh(生命・寿命)、Veda(科学・知識)からきていて、実践的な生活健康法として受け継がれてきました。
アーユルヴェーダは、西洋医学のように病気の症状を取り除く対処療法ではなく、より健康に長寿や若さを保つことを目的とした予防医学。食事法(医食同源)や健康法(ヨガ・瞑想)といった、日常生活に関わるものから生命そのものまでを科学する医学でもあるのです。
最近、日本でも注目されているので、どこかで聞いたことのある方も多いかもしれません。人間が本来持っている自然のエネルギーのバランスが心身に影響を及ぼすと考えられており、そのエネルギーに働きかけるのが、伝統医学アーユルヴェーダの考え方なんです。
そんなアーユルヴェーダ、興味をもっていたとしても、意外と本格的な施術を受けられる場所が日本にはまだまだ少ないという事情もあり、こちらの施設はまさに待望のオープンと言えます。
いかがでしょうか? 自分はどの「ドーシャ」(エネルギー体質)なのか、知りたくなりますよね。ネットなどでできる簡単な診断もありますが、やはりアーユルヴェーダの本場の医師に脈診と問診できちんと正確に判断してもらえるのが、こちらの醍醐味なんです。
本来人間は、「ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)」の3種すべてのエネルギーを持って生まれてきます。このバランスが取れている状態がベストなのですが、季節による体調の変化や心身の状態、個人の性質によって崩れることもあって、それが不調につながるというのがアーユルヴェーダの考え方なのです。 ちなみに3種の特徴を簡単に教えると……。 「ヴァータ」は風のエネルギーで、風と空の要素から構成されています。風のように動く性質を持っているので、好奇心が強く活発、新しいことにも対応できる反面、気まぐれで飽きっぽいというような面もあります。神経質で、緊張やストレスに対する耐性も少なく、不安感や恐怖心が強い傾向にあって、代謝が滞りやすく、便秘がちな人が多いです。
「ピッタ」は火のエネルギーで、火と水の要素から構成されています。情熱的でチャレンジ精神も強い一方で完璧主義者になりがちで見栄っぱりなところもあります。そして、特に食べることが大好き。胃腸が強くよく消化し、腸は効率よく働きますが、辛いもの、揚げものを食べ過ぎると、消化不良をおこし、胸やけや消化不良が出ます。また、熱中したり、興奮したり腹を立てやすい傾向も。 「カパ」は水のエネルギーで、水と地の要素から構成されています。特徴としては物静かで落ち着いていて、忍耐も強い性格。言動も、ゆっくりしていますが一方で、おおざっぱ、鈍感といった面もあります。水の性質上、何事も蓄積する性格があるので、お金を貯めるのが上手という一面もあるそうです。 自分がどれに当てはまるか、なんとなくは思いつきますよね。ちなみに、アーユルヴェーダでバランスが崩れている、というのは大体その「ドーシャ」が多くなってしまっていることを言います。その結果、本来のその人が生まれもった「ドーシャ」の比率から遠のいてしまって、不調をきたすことになるのだそうです。
カウンセリングの後に、早速施術を開始。その人のエネルギー(体質)に合った薬草をブレンドした温かいオイルを全身にすり込み、心身ともにリラックスを促す「アヴィヤンガ」という、アーユルヴェーダを代表するマッサージです。
丁寧にオイルを手で垂らしながら、擦り込んでいきます。東洋医学の聖地、ネパール・アシュラムの専門学校を卒業した、ナレシュさんが今回の担当。
薬草成分とともにオイルが細胞間に浸透し、それぞれの作用をもたらしながら老廃物をしっかり押し出していきます。
東洋医学といえば、の足裏までもちろんしっかりマッサージ。痛みはまったくありません。
まるで胃や腸を自在に動かしているかのような、優しく丁寧な手つきも特徴です。
凝り固まった首や肩も、あっという間にほぐれていきます。
ボディに続いて、額にオイルを流し、精神のリラックスを促す「シロダーラ」を開始。まさに瞑想状態で、今までに味わったことのないような、不思議な感覚に陥ります。あっという間に昇天してしまい、いびき状態に(笑)。
頭皮マッサージももちろんやってもらえますが、正直もう記憶はまったくありません……。
施術後、ピッタとヴァータに良いとされるハイビスカスTEAを飲みながら、日々のケアについてさらに詳しく聞くことができます。
初体験のアーユルヴェーダ、実際どうだったのか? 編集長・石井の感想は以下の通り。 「施術中から胃腸が活発に動いていき、全身が和らいで整っていく感覚を覚えました。個人の属性に合わせて配合されてオイルでのマッサージは適度な圧ながら、浸透してるなぁ、という感想。施術後に最初に感じたのは頭が軽くスッキリしたこと。シロダーラの効果なのでしょう。 体はいい意味での重み、気怠さを感じましたが、これはあまりの気持ちよさに僕が寝落ちしたことが原因のようです(笑)。属性に合わせたハイビスカスティーをいただきながら今後のアドバイスタイムに。 もっとも気になっていた、ここ一年ほどクセのようになってしまっている4時間睡眠について聞くと、寝る前や普段からとってほしい食事や飲み物、休憩の仕方、日々の働く時間の割り振りなど、さまざま教えていただきました。 なんとなくアーユルヴェーダは女性向けかな、なんて思っていましたが、銀座のど真ん中のオアシスのようか空間も含めて、むしろ経営者やハードワーカーな男性にこそオススメしたいなと。古来よりのロジックにもハマると面白いと思いますよ〜」
ちなみに、ショートスリーパーの悩みには、「寝る前にターメリックをミルクに溶かして飲むこと」を推奨されました。そして「朝10時~14時はピッタの時間なので、その間は集中力が高いのが特徴です。 せっかくなので、困難な問題を解決する時間に充てること、その後の14時~終業まではヴァータの時間なので、普段やるべきルーティン業務をこなすために使うことをオススメします」なんて、今までまったく知ることのなかった、パフォーマンスを発揮できる1日の時間配分を発見するいい機会に。 何をしても毎日の疲れやだるさが取れないとお嘆きの方は、やっぱり本格的な体質改善がキモ。そのためには、己を知ることが何より大切なんです。 今まで西洋医学ばかりに頼っていたそこの御仁、こちらで東洋医学の真髄を思い知ることになるかもしれませんよ。百聞は一見に如かず、目から鱗になれる本格的なアーユルヴェーダをぜひ一度、体験してみることをオススメいたします。
■ THE HUNDRED WELLNESS SALON
営業/9:00〜21:00 火休 料金/「Shirodhara30」5万5000円 ほか
写真/品田健人 取材・文/大出剛士
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