Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/cd1a934aaa1c943844da06e87fbee24455fc1c3d
【列島エイリアンズ】出会い系外国人編(2) パンデミック下での経済活動の縮小は、日本の在留外国人たちの暮らしにも多大な影響を与えた。特に気の毒だったのが留学生だ。対面授業は中止され、アルバイトも見つからず、航空便の運休で帰国もできず…と八方ふさがりの状態となってしまったのだ。 しかしそんななか、前回紹介したインドネシアからの女子留学生は商魂たくましく、男性に貢がせた〝お手当〟を元に母国でビジネスを立ち上げ、現地の大卒初任給の2倍の収益を得られるまでに成長させるに至った。 記事掲載後、インターネット上ではこの女性の行為に対して「税金は払っているのだろうか」「売春は資格外活動だ」という批判的な声が散見された。確かにそうした指摘も的外れではないだろう。 もっとも、世の中には日本人男性の恋愛感情を刺激して大金をだまし取る、さらに不埒な〝外国人女性〟も存在する。 「本物の愛だと信じてたんですが…」 そううなだれるのは、四国に住む60代の独身男性だ。 農業を営むこの男性は、独身を貫いてきたが、昨年5月、とある有名お見合いサイトで出会った30代の女性と恋に落ちた。やがて2人は将来を約束する仲となり、投資口座を共同の名義で開設し、結婚資金として運用するようになった。 ところがある日、彼女は、口座の2000万円以上の残高とともに忽然と姿を消してしまったというのだ。しかも驚くべきことに、この男性は彼女に一度も会ったことがないという。 将来を約束した相手とはいえ、男性はなぜ一度も対面したことがない女性とそんな大金を共同管理するに至ったのか。 その背後には、日本の独身男女をカモにする大規模な国際詐欺組織の姿があった。彼らの大胆かつ巧妙な手口。コロナ禍の悪知恵などでは済まない卑劣な奴らの実態を追う。 ■1都3県に住む外国人は120万人とも言われ、東京は文字通りの多民族都市だ。ところが、多文化共生が進むロンドンやニューヨークと比べると、東京在住外国人たちはそれぞれ出身地別のコミュニティーのなかで生活していることが多い。中韓はもとより、ベトナム、ネパール、クルド系など無数の「異邦」が形成されているイメージだ。その境界をまたぎ歩き、東京に散在する異邦を垣間見ていく。境界の向こうでは、われわれもまたエイリアン(異邦人)という意味を込めて。 ■奥窪優木(おくくぼ・ゆうき) 1980年、愛媛県出身。上智大学経済学部卒。ニューヨーク市立大学中退後、中国で現地取材。2008年に帰国後、「国家の政策や国際的事象が、末端の生活者やアングラ社会に与える影響」をテーマに取材活動。16年「週刊SPA!」で問題提起した「外国人による公的医療保険の悪用問題」は国会でも議論され、健康保険法等の改正につながった。著書に「ルポ 新型コロナ詐欺」(扶桑社)など。
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